小鹿野アルプス(般若山・釜ノ沢五峰) [山行]
2017.1.28(土)
仲間5人でどこかに行こうということで、一泊で秩父を歩くことにしました。
初日は以前、「座・北アルプス塾」で練習に行った釜ノ沢五峰周辺に行きます。
2日目は楽しく長瀞アルプスを歩き、あしがくぼの氷柱観光をする予定です。
本ページでは初日の行程を紹介します。
道に迷い藪漕ぎの連続となり敗退しましたが、充実した山行でした。
般若岩コースと釜ノ沢五峰コースを1日かけて歩きます。
この2コースを合わせて「小鹿野アルプス」と呼ばれることもあるようです。
両コースとも周回になっていて、二つのコースは長若山荘の裏でつながっていて、
変形の8の字型をしています。
予定では法性寺分岐から般若岩コースを左回りに歩き、
長若山荘裏から釜ノ沢五峰コースをやはり左回りに歩きます。
下山後は近郊の「宮本の湯」まで歩いて宿泊します。
【08:17】西武秩父駅前
ここから出発します。
ゴルフ客、いちご狩りの観光客などで、西武秩父駅は結構混んでいました。
ちなみに翌日は秩父鉄道も利用するので、西武鉄道の「秩父フリーきっぷ」がお得です。
【秩父フリーきっぷ】
①西武線発駅から西武秩父駅間の往復運賃が割引
②芦ヶ久保駅〜西武秩父駅間と秩父鉄道(野上・長瀞〜三峰口間)が
2日間乗り降り自由
③協賛施設・協賛店での割引サービス
乗車駅で購入できます。
西武秩父駅前の4番乗り場から、小鹿野町営バスに乗ります。
下車する長若中学校前までは500円(ICカード利用不可)です。
小鹿野町営バス
長若中学校
【09:12】法性寺分岐
■本日の誤り①
何の迷いもなく、長若山荘方面に進みました。
般若岩コースを左回りするにはここを「札所三十二番」の方に、右に行くべきでした。
【09:21】長若山荘
あれ? 法性寺分岐を過ぎて、長若山荘まで来ちゃったぞ!
左回りをあきらめて、右回りで行くことにしました。
釜ノ沢五峰は、ここのご主人が整備されたそうです。
【09:22】釜の沢五峰登山口
鉄製の階段はなんだろう?と気になりつつ、登山口の道標から右に入ります。
【09:27】
あまり歩かれていない感じがします。
【09:29】
凍結してました。
もちろんアイゼン持参ですが、この先はどんな状態か心配になります。
見た目怖そうな橋ですが、大丈夫でした。
【09:37】
ピンクテープが多すぎです。
しかも行きたい方角から逸れていき、軌道修正する兆しが見られません。
我慢できずに、ピンクテープに別れを告げ、斜面を登って北上することにしました。
【10:00】
廃屋があります。
【10:16】
ズルズルと滑りながらも、尾根に出ることを期待して登ります。
【10:20】
まだ登ります。ちょっと心配。
【10:30】
尾根に出ました。 GPSを見ると、ルートから完全に外れています。
しかし伐採の跡あり。
【10:31】
360度展望のピークに出ました。
今日最高の景色でした。「ケガの功名」とはこのことか。
両神山、二子山が見えます。
【10:55】
尾根沿いに歩き鉄塔に出ました。
【10:57】
■本日の誤り②
右回りするなら「奥ノ院三十二番」を進むべきところ、
「釜の沢方面」に進んでしまいました。
時間の都合上、このまま突っ走ることにしました。
【10:59】亀ヶ岳展望台
なるほど、頭と甲羅があります。
【11:03】
ここを下ります。
ここから見ると「オッ!」と思いますが・・・
振り返るとこんな感じで怖くないですね。
斜面が足型に削れています。
【11:09】雨乞岩洞窟
洞窟といっても、ほんのわずかな隙間です。
【11:19】長若山荘裏
では釜ノ沢五峰を目指すとしましょう。
【11:30】
2時間前に歩いた道を再度登ります。
【11:47】一ノ峰
【12:03】三ノ峰
ここで昼食にしました。
男体山、谷川岳方面まで見えます。
【12:38】
三ノ峰をトラバースしたところ。
【12:52】五ノ峰
【13:14】
ここも木が伐採されていて痛々しいです。
【13:25】モミの巨木
【13:34】金精神社
奥日光の金精神社を分霊し勧請したものだそうです。
神社の裏には一般道が来ているのが見えました。
(これを確認しておいたことが、後に引き返し判断をするのに役立ちました)
【13:47】
ここだけ雪が残り一部凍結していたので、注意して歩きます。
【13:57】竜神山頂
トラバース道から少し外れたところにあります。
このように展望はあまりありません。
【13:59】
ここを下っていくと・・・
【14:05】
荒涼とした場所に出ました。
鉄塔にケーブルが設置されていないので、撤去工事でもするのでしょうか。
ここをヘリポートにするために木を伐採したように見えました。
まるで鉄塔が土に埋もれているように見えるので、
ここを「猿の惑星」と名付けました。
----------
これを連想してしまいました(1968年公開映画「猿の惑星」)。
----------
■本日の誤り③
方角的には「猿の惑星」の鉄塔方向なのですが、脆い砂山を乗り越えたくありません。
左からトラバースする幅はありません。
斜面を下って迂回しようと考えました。
本日2回目の藪漕ぎ(ヤブは無いか)です。
分県ガイドにも「岩稜手前で尾根を右にはずれる」とあります。
50分ほど格闘しましたが、少し危険なのと、
タイムアウトの可能性が出てきたのでここで引き返すことにしました。
「兎岩を経て林道」とあるのですが・・・。
未だに正解ルートは不明です。
今晩泊まる宿に電話をして、文殊堂まで迎えに来てもらうことにしました。
【15:34】文殊峠
何と一般道に出たら、道が凍結しているではないですか。
山を降りてから、初めてチェーンアイゼンをつけました(笑)。
文殊天文台に上がっていくと思われる軽自動車が1台、走っていきました。
轍(わだち)も含めて凍っています。
【16:10】文殊堂
アイゼンを抜いでいたら、ちょうど迎えの車が到着しました。
【16:52】宮本の湯
今晩のお宿に到着です。
暗くなる前に着けて良かった〜!
・釜ノ沢五峰は情報の少ない山です。
昭文社の「山と高原地図」ではルートの詳細が分かりません。
そこで「分県登山ガイド 埼玉県の山」(山と溪谷社)を頼りに歩きました。
実はこの両者には、ルートの相違があります。
中ノ沢ノ頭から文殊峠登山口までのルートは、
「山と高原地図」では南側に中ノ沢を経由するルート担っています。
一方、「分県登山ガイド」では兎岩を経由するコースで、
これは「山と高原地図」では破線ルートになっています。
ここがその分岐点です。
今回は「分県登山ガイド」ルートを進んで兎岩にたどり着く前に
道を失ってしまいました。
ネット情報を見ると、我々が引き返した地点で迷った人はいないようです。
どこで間違えたのか、お分かりの方はぜひ教えてください。
・長若中学校前でバスを降りて歩いていると、地元の人から
「登山かい? どこに行くんだ?」
と声をかけられました。
しかし「釜ノ沢五峰です」と答えても、ピンと来ていないようでした。
小鹿野アルプス=般若山、釜ノ沢五峰は地元でも知られた山ではないようです。
▼使用した靴
FiveTen Camp Four GTX Mid
軽アイゼン、チェーンアイゼンともに装着可能でした。
今回はちょっとした岩場、脆い土の斜面などが多かったですが、
しっかりとグリップしてくれました。
ただしミッドカットのため、靴の中に砂利などが入り込んでしまいました。
▼使用した地図・書籍
「山と高原地図 22 奥武蔵・秩父」
「分県登山ガイド 埼玉県の本」(打田鍈一・著、山と溪谷社)
仲間5人でどこかに行こうということで、一泊で秩父を歩くことにしました。
初日は以前、「座・北アルプス塾」で練習に行った釜ノ沢五峰周辺に行きます。
2日目は楽しく長瀞アルプスを歩き、あしがくぼの氷柱観光をする予定です。
本ページでは初日の行程を紹介します。
道に迷い藪漕ぎの連続となり敗退しましたが、充実した山行でした。
行程
般若岩コースと釜ノ沢五峰コースを1日かけて歩きます。
この2コースを合わせて「小鹿野アルプス」と呼ばれることもあるようです。
両コースとも周回になっていて、二つのコースは長若山荘の裏でつながっていて、
変形の8の字型をしています。
予定では法性寺分岐から般若岩コースを左回りに歩き、
長若山荘裏から釜ノ沢五峰コースをやはり左回りに歩きます。
下山後は近郊の「宮本の湯」まで歩いて宿泊します。
アクセス
【08:17】西武秩父駅前
ここから出発します。
ゴルフ客、いちご狩りの観光客などで、西武秩父駅は結構混んでいました。
ちなみに翌日は秩父鉄道も利用するので、西武鉄道の「秩父フリーきっぷ」がお得です。
【秩父フリーきっぷ】
①西武線発駅から西武秩父駅間の往復運賃が割引
②芦ヶ久保駅〜西武秩父駅間と秩父鉄道(野上・長瀞〜三峰口間)が
2日間乗り降り自由
③協賛施設・協賛店での割引サービス
乗車駅で購入できます。
西武秩父駅前の4番乗り場から、小鹿野町営バスに乗ります。
下車する長若中学校前までは500円(ICカード利用不可)です。
小鹿野町営バス
長若中学校
山行記録
【09:12】法性寺分岐
■本日の誤り①
何の迷いもなく、長若山荘方面に進みました。
般若岩コースを左回りするにはここを「札所三十二番」の方に、右に行くべきでした。
【09:21】長若山荘
あれ? 法性寺分岐を過ぎて、長若山荘まで来ちゃったぞ!
左回りをあきらめて、右回りで行くことにしました。
釜ノ沢五峰は、ここのご主人が整備されたそうです。
【09:22】釜の沢五峰登山口
鉄製の階段はなんだろう?と気になりつつ、登山口の道標から右に入ります。
【09:27】
あまり歩かれていない感じがします。
【09:29】
凍結してました。
もちろんアイゼン持参ですが、この先はどんな状態か心配になります。
見た目怖そうな橋ですが、大丈夫でした。
【09:37】
ピンクテープが多すぎです。
しかも行きたい方角から逸れていき、軌道修正する兆しが見られません。
我慢できずに、ピンクテープに別れを告げ、斜面を登って北上することにしました。
【10:00】
廃屋があります。
【10:16】
ズルズルと滑りながらも、尾根に出ることを期待して登ります。
【10:20】
まだ登ります。ちょっと心配。
【10:30】
尾根に出ました。 GPSを見ると、ルートから完全に外れています。
しかし伐採の跡あり。
【10:31】
360度展望のピークに出ました。
今日最高の景色でした。「ケガの功名」とはこのことか。
両神山、二子山が見えます。
【10:55】
尾根沿いに歩き鉄塔に出ました。
【10:57】
■本日の誤り②
右回りするなら「奥ノ院三十二番」を進むべきところ、
「釜の沢方面」に進んでしまいました。
時間の都合上、このまま突っ走ることにしました。
【10:59】亀ヶ岳展望台
なるほど、頭と甲羅があります。
【11:03】
ここを下ります。
ここから見ると「オッ!」と思いますが・・・
振り返るとこんな感じで怖くないですね。
斜面が足型に削れています。
【11:09】雨乞岩洞窟
洞窟といっても、ほんのわずかな隙間です。
【11:19】長若山荘裏
では釜ノ沢五峰を目指すとしましょう。
【11:30】
2時間前に歩いた道を再度登ります。
【11:47】一ノ峰
【12:03】三ノ峰
ここで昼食にしました。
男体山、谷川岳方面まで見えます。
【12:38】
三ノ峰をトラバースしたところ。
【12:52】五ノ峰
【13:14】
ここも木が伐採されていて痛々しいです。
【13:25】モミの巨木
【13:34】金精神社
奥日光の金精神社を分霊し勧請したものだそうです。
神社の裏には一般道が来ているのが見えました。
(これを確認しておいたことが、後に引き返し判断をするのに役立ちました)
【13:47】
ここだけ雪が残り一部凍結していたので、注意して歩きます。
【13:57】竜神山頂
トラバース道から少し外れたところにあります。
このように展望はあまりありません。
【13:59】
ここを下っていくと・・・
【14:05】
荒涼とした場所に出ました。
鉄塔にケーブルが設置されていないので、撤去工事でもするのでしょうか。
ここをヘリポートにするために木を伐採したように見えました。
まるで鉄塔が土に埋もれているように見えるので、
ここを「猿の惑星」と名付けました。
----------
これを連想してしまいました(1968年公開映画「猿の惑星」)。
----------
■本日の誤り③
方角的には「猿の惑星」の鉄塔方向なのですが、脆い砂山を乗り越えたくありません。
左からトラバースする幅はありません。
斜面を下って迂回しようと考えました。
本日2回目の藪漕ぎ(ヤブは無いか)です。
分県ガイドにも「岩稜手前で尾根を右にはずれる」とあります。
50分ほど格闘しましたが、少し危険なのと、
タイムアウトの可能性が出てきたのでここで引き返すことにしました。
「兎岩を経て林道」とあるのですが・・・。
未だに正解ルートは不明です。
今晩泊まる宿に電話をして、文殊堂まで迎えに来てもらうことにしました。
【15:34】文殊峠
何と一般道に出たら、道が凍結しているではないですか。
山を降りてから、初めてチェーンアイゼンをつけました(笑)。
文殊天文台に上がっていくと思われる軽自動車が1台、走っていきました。
轍(わだち)も含めて凍っています。
【16:10】文殊堂
アイゼンを抜いでいたら、ちょうど迎えの車が到着しました。
【16:52】宮本の湯
今晩のお宿に到着です。
暗くなる前に着けて良かった〜!
後記
・釜ノ沢五峰は情報の少ない山です。
昭文社の「山と高原地図」ではルートの詳細が分かりません。
そこで「分県登山ガイド 埼玉県の山」(山と溪谷社)を頼りに歩きました。
実はこの両者には、ルートの相違があります。
中ノ沢ノ頭から文殊峠登山口までのルートは、
「山と高原地図」では南側に中ノ沢を経由するルート担っています。
一方、「分県登山ガイド」では兎岩を経由するコースで、
これは「山と高原地図」では破線ルートになっています。
ここがその分岐点です。
今回は「分県登山ガイド」ルートを進んで兎岩にたどり着く前に
道を失ってしまいました。
ネット情報を見ると、我々が引き返した地点で迷った人はいないようです。
どこで間違えたのか、お分かりの方はぜひ教えてください。
・長若中学校前でバスを降りて歩いていると、地元の人から
「登山かい? どこに行くんだ?」
と声をかけられました。
しかし「釜ノ沢五峰です」と答えても、ピンと来ていないようでした。
小鹿野アルプス=般若山、釜ノ沢五峰は地元でも知られた山ではないようです。
データ
▼使用した靴
FiveTen Camp Four GTX Mid
軽アイゼン、チェーンアイゼンともに装着可能でした。
今回はちょっとした岩場、脆い土の斜面などが多かったですが、
しっかりとグリップしてくれました。
ただしミッドカットのため、靴の中に砂利などが入り込んでしまいました。
▼使用した地図・書籍
「山と高原地図 22 奥武蔵・秩父」
「分県登山ガイド 埼玉県の本」(打田鍈一・著、山と溪谷社)
2017-02-03 09:00
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