小楢山 [山行]
2018.11.27(火)
1年ぶりに小楢山に行ってみました。
木が伐採されて山の風景が残念な方向に変わってしまっていましたが、なかなかの展望が楽しめて充実した一日でした。
ホテルフフ山梨の先にある登山口から入り、父恋し道で山頂を目指します。
山頂で富士山の景色を堪能した後は、大沢ノ頭から南下して鼓川温泉に下山します。
小楢山に車でアクセスする人は、焼山峠の駐車場に停めてここからピストンする人が多いです。
これだと往復3時間ぐらいで行ってこれます。
しかし、ぜひ鼓川温泉から下山するルートをお勧めします(鎖場あり、体力もそれなりに必要)。
それには公共交通機関の利用が便利です。
【往路】
JR塩山駅からタクシーを利用します。
塩山駅〜ホテルフフ山梨 3,250円
【復路】
鼓川温泉で入浴後、牧平BSからバスに乗ります。
牧平BSは温泉の前を降りていって、ぶつかった道(206号)を右折、その先を左に入ったところにあります(徒歩約7分)。
牧平BSから窪平BSまでバスを利用、窪平BSから塩山駅まではタクシーを利用します。
牧平BS〜窪平BS 200円
窪平BS〜塩山駅 1,810円
牧平BSから塩山行きの直行バスはなく、窪平BSで乗り換えになります。
また窪平BSから塩山行きの終バスは17時25分と早いので、窪平BSからはタクシーを利用しました。
時刻表は下記サイトの「牧丘循環線時刻表」(杣口 ⇒ 窪平 ⇒ 塩山駅 行き)を参照。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/bus.html
鼓川温泉前にもバス停がありますが、窪平行きは午前中に1本あるだけです。
時刻表は下記サイトの「牧丘循環線時刻表」(塩平 ⇒ 洞雲寺 ⇒ 窪平 行き)を参照。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/bus.html
車の方は、道路の規制情報にご注意ください。
http://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=61
(08:43)
紅葉が美しい!鹿よけのフェンスを開けて入山します。
少し歩き出したところでびっくり。重機が入って山の斜面の樹木を一掃していました。
一体何が始まるのでしょうか・・・。
---(1年前の写真)---
2017年9月はこんな道でした。
この道の左側を全面的に切り開いたことになります。
------
この山の特徴は、歩いているとやたらと石碑や石像が目立つことです。
(09:44)
廃屋が不気味です。
(09:50)
母恋し道(舗装道を直進)と父恋し道(木段を登る)の分岐点に着きました。
2本の道はこの先で一回、交差します。
父恋し道に足を踏み入れると、すぐにお出迎えが待ってました。
石垣を左から巻きます。
(10:07)
母恋し道を横切ります。
父恋し道はこの木段の先に続きます。
ここから急登の始まりとなります。
(10:12)
達磨岩とあるも、見に行くゆとりはなし!
上から見られてる・・・。
石ころがゴロゴロと転がっています。岩塊流(がんかいりゅう)っぽいな。
キツイっす、斜面がキツイっす。
ふくらはぎがピーンと伸びているのがよく分かります。
(10:22)
姫百合地蔵なるところでひと休みします。
「集う森、声かけ合って人の始末」・・・人の始末って怖くない?
「もうダメ〜」とか言いながら元気に登るHさんをパシャり。
気分転換にちょっとした岩登りもあります。
(10:57)
屏風岩。
グラインダーのようなもので切り取った跡が見られます。
トラバースのあたりから、真新しい赤テープが増えます。
1年前は地図歩きっぽいエリアだったのに、・・・。
(11:29)
羅漢岩が出てくれば、大沢ノ頭はもうすぐです。
(11:32)
大沢ノ頭。
これまでの辛い登りから解放された上に、一気に展望が開けるので、ここで写真撮りまくり状態。
でもここは通過点なので、早く小楢山を目指した方が良いです。
幕岩を通過。
あのピークが小楢山だ!
(11:57)
小楢峠。
(12:07)
山頂に到着!
吹き流しが設置されてる・・・。
富士山と大沢ノ頭。
小楢山の山頂は眺めが良くて、天気が良いとポカポカとして居心地が良いんです。
30分も滞在してしまった。早く出発しないと、入浴の時間がなくなる〜。
大沢ノ頭まではピストンです。
そのさきの鼓川温泉に向かう道は、切り倒したばかりの木が散乱していました。
その先からは落ち葉がかなり積もっていて、滑りそうな嫌らしい道が続きます。
(14:12)
一回、林道を横切ります。
今回、一番怖かったのが、この木段を降りるところでした。
深くえぐられている上に、幅が狭くて足が乗らない!
(14:19)
この先に3段の鎖場が待ち構えています。
しっかりとした鎖ですが、ホールドがたくさんあるので頼らずに登れました。
その先の「見返りの岩」から見る景色には圧倒されました。
あのピークからやってきたんだ!
差山。
登ってくるHさん。
(14:36)
特段、何の変哲も無いピークです。
(14:51)
「大展望」からは富士山や塩の山、そして紅葉が望めました。
(15:07)
妙見山から本日最後の富士山を楽しみました。
(15:25)
この標識の先あたりで、方向を間違ってしまいました。
NHKのこんなアンテナが出てきて、
一年前に歩いた覚えのない道を降りていくと、堰堤に出てしまいました。
鹿よけのフェンスが張り巡らしてあって、どこから出たら良いのか分かりませんでした。
(これはフェンスから外に出たところから撮影しました)
(16:11)
幸い、農作業をされている方がいたので、大声でフェンスの出口を聞いて教えてもらうことができました。
正規の下山口からは10分ほど東に行ったところに降りてしまったようです。
こちらが正規の登山口。
【道の状況】
1年ぶりに歩いてみて、3つの点で素朴な山歩きの雰囲気が変わってしまったなと思いました。
1つは父恋し道に人の入った跡が増えたこと。屏風岩から先は道がトラバースになりやや不鮮明な道だったのですが、赤テープがたくさんつけられるとともに、歩かれた跡がくっきりと残っていました。
2つはホテルフフ山梨の先で大規模に木が切り倒されて開けてしまったこと。
3つは大沢ノ頭から鼓川温泉に向けて刺山の区間で相当数の木が切り倒されて、景観を損ねるのと通行の支障になっていたこと。
これらはもちろん何らかの意図を持って行われたものでしょうし、苦労して作業されたのだと思います。
登山者としてはその事情を知るすべがないので、「変化=悪」と捉えてしまいがちです。
下山後に地元の方に少し話を聞いてみましたが、経緯を知っている方はいませんでした。
【鼓川温泉に下る道】
この道は歩かれた跡があまりついていません。途中は鎖場あり、落ち葉で滑りやすい道が続きます。ピークもいくつか乗り越えて行きます。意外と長いルートなので体力を必要とされます。ルートファインディングも、若干の岩登りも必要です。
でもそれに見合う報酬が得られます。途中のピークから見える景色は素晴らしいものがあります。
暗くなる前に下山できるように計画を作って挑んでください。
【鼓川温泉】
とても良いお風呂でした。場所が少し辺鄙なせいか、地元の高齢者で賑わっています。「今日は〇〇さんは、もう帰った?」なんて、ローカルな会話が飛び交っています。風呂場は真四角で広々としています。お湯はヌルっとした、アルカリ性の温泉です。
ここは市営ですが、居酒屋のような食堂がついています。我々は夕方の開店時刻17時に入ったのですが、これより遅い時間になると地元の人たちで賑わうそうです。
▼コースタイム
フフ山梨(08:50)〜<>〜(09:50)母恋し・父恋し分岐(09:58)〜<>〜(11:33)大沢ノ頭(11:37)〜<>〜(13:05)小楢峠(13:05)〜<>〜(12:08)小楢山山頂(12:47)〜<>〜(13:05)小楢峠(13:05)〜<>〜(13:10)幕岩(13:12)〜<>〜(13:15)大沢ノ頭(13:15)〜<>〜(13:45)南頭(13:45)〜<>〜(14:27)見返りの岩(14:30)〜<>〜(14:36)差岩(14:46)〜<>〜(15:08)妙見山(15:08)〜<>〜(16:25)鼓川温泉
▼使用した靴
LA SPORTIVA BLADE GTX
▼使用した地図
「山と高原地図 金峰山・甲武信」
1年ぶりに小楢山に行ってみました。
木が伐採されて山の風景が残念な方向に変わってしまっていましたが、なかなかの展望が楽しめて充実した一日でした。
行程
ホテルフフ山梨の先にある登山口から入り、父恋し道で山頂を目指します。
山頂で富士山の景色を堪能した後は、大沢ノ頭から南下して鼓川温泉に下山します。
小楢山に車でアクセスする人は、焼山峠の駐車場に停めてここからピストンする人が多いです。
これだと往復3時間ぐらいで行ってこれます。
しかし、ぜひ鼓川温泉から下山するルートをお勧めします(鎖場あり、体力もそれなりに必要)。
それには公共交通機関の利用が便利です。
アクセス
【往路】
JR塩山駅からタクシーを利用します。
塩山駅〜ホテルフフ山梨 3,250円
【復路】
鼓川温泉で入浴後、牧平BSからバスに乗ります。
牧平BSは温泉の前を降りていって、ぶつかった道(206号)を右折、その先を左に入ったところにあります(徒歩約7分)。
牧平BSから窪平BSまでバスを利用、窪平BSから塩山駅まではタクシーを利用します。
牧平BS〜窪平BS 200円
窪平BS〜塩山駅 1,810円
牧平BSから塩山行きの直行バスはなく、窪平BSで乗り換えになります。
また窪平BSから塩山行きの終バスは17時25分と早いので、窪平BSからはタクシーを利用しました。
時刻表は下記サイトの「牧丘循環線時刻表」(杣口 ⇒ 窪平 ⇒ 塩山駅 行き)を参照。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/bus.html
鼓川温泉前にもバス停がありますが、窪平行きは午前中に1本あるだけです。
時刻表は下記サイトの「牧丘循環線時刻表」(塩平 ⇒ 洞雲寺 ⇒ 窪平 行き)を参照。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/bus.html
車の方は、道路の規制情報にご注意ください。
http://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=61
山行記録
(08:43)
紅葉が美しい!鹿よけのフェンスを開けて入山します。
少し歩き出したところでびっくり。重機が入って山の斜面の樹木を一掃していました。
一体何が始まるのでしょうか・・・。
---(1年前の写真)---
2017年9月はこんな道でした。
この道の左側を全面的に切り開いたことになります。
------
この山の特徴は、歩いているとやたらと石碑や石像が目立つことです。
(09:44)
廃屋が不気味です。
(09:50)
母恋し道(舗装道を直進)と父恋し道(木段を登る)の分岐点に着きました。
2本の道はこの先で一回、交差します。
父恋し道に足を踏み入れると、すぐにお出迎えが待ってました。
石垣を左から巻きます。
(10:07)
母恋し道を横切ります。
父恋し道はこの木段の先に続きます。
ここから急登の始まりとなります。
(10:12)
達磨岩とあるも、見に行くゆとりはなし!
上から見られてる・・・。
石ころがゴロゴロと転がっています。岩塊流(がんかいりゅう)っぽいな。
キツイっす、斜面がキツイっす。
ふくらはぎがピーンと伸びているのがよく分かります。
(10:22)
姫百合地蔵なるところでひと休みします。
「集う森、声かけ合って人の始末」・・・人の始末って怖くない?
「もうダメ〜」とか言いながら元気に登るHさんをパシャり。
気分転換にちょっとした岩登りもあります。
(10:57)
屏風岩。
グラインダーのようなもので切り取った跡が見られます。
トラバースのあたりから、真新しい赤テープが増えます。
1年前は地図歩きっぽいエリアだったのに、・・・。
(11:29)
羅漢岩が出てくれば、大沢ノ頭はもうすぐです。
(11:32)
大沢ノ頭。
これまでの辛い登りから解放された上に、一気に展望が開けるので、ここで写真撮りまくり状態。
でもここは通過点なので、早く小楢山を目指した方が良いです。
幕岩を通過。
あのピークが小楢山だ!
(11:57)
小楢峠。
(12:07)
山頂に到着!
吹き流しが設置されてる・・・。
富士山と大沢ノ頭。
小楢山の山頂は眺めが良くて、天気が良いとポカポカとして居心地が良いんです。
30分も滞在してしまった。早く出発しないと、入浴の時間がなくなる〜。
大沢ノ頭まではピストンです。
そのさきの鼓川温泉に向かう道は、切り倒したばかりの木が散乱していました。
その先からは落ち葉がかなり積もっていて、滑りそうな嫌らしい道が続きます。
(14:12)
一回、林道を横切ります。
今回、一番怖かったのが、この木段を降りるところでした。
深くえぐられている上に、幅が狭くて足が乗らない!
(14:19)
この先に3段の鎖場が待ち構えています。
しっかりとした鎖ですが、ホールドがたくさんあるので頼らずに登れました。
その先の「見返りの岩」から見る景色には圧倒されました。
あのピークからやってきたんだ!
差山。
登ってくるHさん。
(14:36)
特段、何の変哲も無いピークです。
(14:51)
「大展望」からは富士山や塩の山、そして紅葉が望めました。
(15:07)
妙見山から本日最後の富士山を楽しみました。
(15:25)
この標識の先あたりで、方向を間違ってしまいました。
NHKのこんなアンテナが出てきて、
一年前に歩いた覚えのない道を降りていくと、堰堤に出てしまいました。
鹿よけのフェンスが張り巡らしてあって、どこから出たら良いのか分かりませんでした。
(これはフェンスから外に出たところから撮影しました)
(16:11)
幸い、農作業をされている方がいたので、大声でフェンスの出口を聞いて教えてもらうことができました。
正規の下山口からは10分ほど東に行ったところに降りてしまったようです。
こちらが正規の登山口。
感想
【道の状況】
1年ぶりに歩いてみて、3つの点で素朴な山歩きの雰囲気が変わってしまったなと思いました。
1つは父恋し道に人の入った跡が増えたこと。屏風岩から先は道がトラバースになりやや不鮮明な道だったのですが、赤テープがたくさんつけられるとともに、歩かれた跡がくっきりと残っていました。
2つはホテルフフ山梨の先で大規模に木が切り倒されて開けてしまったこと。
3つは大沢ノ頭から鼓川温泉に向けて刺山の区間で相当数の木が切り倒されて、景観を損ねるのと通行の支障になっていたこと。
これらはもちろん何らかの意図を持って行われたものでしょうし、苦労して作業されたのだと思います。
登山者としてはその事情を知るすべがないので、「変化=悪」と捉えてしまいがちです。
下山後に地元の方に少し話を聞いてみましたが、経緯を知っている方はいませんでした。
【鼓川温泉に下る道】
この道は歩かれた跡があまりついていません。途中は鎖場あり、落ち葉で滑りやすい道が続きます。ピークもいくつか乗り越えて行きます。意外と長いルートなので体力を必要とされます。ルートファインディングも、若干の岩登りも必要です。
でもそれに見合う報酬が得られます。途中のピークから見える景色は素晴らしいものがあります。
暗くなる前に下山できるように計画を作って挑んでください。
【鼓川温泉】
とても良いお風呂でした。場所が少し辺鄙なせいか、地元の高齢者で賑わっています。「今日は〇〇さんは、もう帰った?」なんて、ローカルな会話が飛び交っています。風呂場は真四角で広々としています。お湯はヌルっとした、アルカリ性の温泉です。
ここは市営ですが、居酒屋のような食堂がついています。我々は夕方の開店時刻17時に入ったのですが、これより遅い時間になると地元の人たちで賑わうそうです。
データ
▼コースタイム
フフ山梨(08:50)〜<>〜(09:50)母恋し・父恋し分岐(09:58)〜<>〜(11:33)大沢ノ頭(11:37)〜<>〜(13:05)小楢峠(13:05)〜<>〜(12:08)小楢山山頂(12:47)〜<>〜(13:05)小楢峠(13:05)〜<>〜(13:10)幕岩(13:12)〜<>〜(13:15)大沢ノ頭(13:15)〜<>〜(13:45)南頭(13:45)〜<>〜(14:27)見返りの岩(14:30)〜<>〜(14:36)差岩(14:46)〜<>〜(15:08)妙見山(15:08)〜<>〜(16:25)鼓川温泉
▼使用した靴
LA SPORTIVA BLADE GTX
▼使用した地図
「山と高原地図 金峰山・甲武信」
2018-12-28 14:04
nice!(0)
コメント(1)
この山は登ってみたい‼
by 6番 (2019-01-17 13:58)