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榛名山・黒岩(2) [クライミング]

2017.4.25(火)

昨年7月から9ヶ月ぶりに、黒岩にやって来ました。
※昨年の記録はこちらです。 →昨年の榛名山・黒岩

クライミングは未だに下手で好きになれないけど、
昨年は登れなかったルートを登ってくることができました。

24番カーブから入場して、左に上がっていきます。
しっかりとした法(のり)面とフェンスができていました。
黒岩が真正面に見えています。
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西稜(Ⅳ級)


西稜にはルートが2本あります。
便宜上、勝手に右ルートと左ルートと名付けておきます。
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まずは右側ルートから。
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後半は手足のホールドがなくなってきます。ここからがきつかったです。
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左側ルートから上がって来た二人。
P4252393 (1).jpg

懸垂下降!
途中で若い木の枝に引っかかれながら降りました。
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さて、今度は左側ルートに挑戦です。

一歩目を乗せようと岩を見たら、アイゼントレの痕跡です。
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こちらはガバが多いのですが、ガバとガバの間が離れています。
思いのほか、手こずってしまいました。
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上のテラスからの展望。
左にはヤンキー稜が見えています。
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ヤンキー稜(Ⅳ級)


リーダーは昨年に続き、今回もヤンキー稜を「やっぱりヤンキーだね」と評しました。

 「ヤンキー →ヤンキー娘 →じゃじゃ馬」

という脳内変換が行われたようです。

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一つ目のピッチを切ったところ。
P4252411.jpg

2ピッチ目に入るとすぐにトラバースがあるのですが、
ここが谷側に傾斜している上にしっかりとした手のホールドもなく
気持ちの悪いところです。

下から撮影したトラバース箇所(青い人が歩いている)。
P4252432.jpg

こちらはトラバースの先です。
P4252415.jpg

ここから直登するとハングしているので、左に逃げます。

3ピッチ目もありますが、2ピッチで終了し懸垂で下降しました。



岳友会ルート(5.9)


「岳友会」と書いて「がくゆうかい」と読みます。

「日本100岩場」のトポを見ると、取り付きはピラミッドフェイスの上の
テラスになっています。

最初から最後までホールドが細かいのですが、
特に後半が細かくなります。

果敢にチャレンジするIさん。
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赤い人がいるところが取り付きのテラスです。
オレンジ色のロープが伸びているのが岳友会のラインです。

赤い人がビレイしているのは「月下美人」(5.11a)のラインです。

まるでスパイダーマンですね。
P4252443.jpg

自分は3回ほどA0して、なんとかクリアしました。



後記


・クルマを停めてから岩場まで歩いて10分もかからない、
 とてもアクセスの良い岩場です。

 4月も末だというのにこの日は風も吹き肌寒く、終日フリース着用でした。
 夏場でも涼し目らしいので、これからも狙い目でしょう。


つづら岩(奥多摩) [クライミング]

2017.3.28(火)

つづら岩は奥多摩の馬頭刈山にある岩場です。

アプローチに1時間半かかるという不便さから、
フリークライミング時代の最近はやって来る人が減っているそうです。

今回は週末に降った季節外れの雪が積もり、
岩場までの雪道をノーアイゼンで歩くという恐怖を味わいました。



行程


東面と一般ルートを登ります。



つづら岩までのアクセス


【09:00】
千足バス停から歩いて来ることもできますが、
今日はここまで武蔵五日市駅から車でやってきました。
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登山道に入ります。
P3281809.jpg

アプローチの途中で滝を見ていけるというおまけ付き。
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【09:13】
ほど良い登りが続きます。
P3281812.jpg

【09:23】
つづら岩まで1.1km、どんと来い!
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【09:30】
残雪が顔を出してきました。
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【09:36】
綾滝、夏だと涼しげなんでしょうね。
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【09:52】
「この先注意、道悪し」
ここから急登の始まりです。
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【10:04】
まさかアプローチシューズでこんなところを歩くなんて!
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行きは良い良い、帰りは怖い〜♪
下山はどうなるのかを考えると恐怖!

【10:27】
つづら岩に到着! どう見ても雪山です。
IMG_6124.jpg



東面


まず、東面のシングルピッチでウォームアップをします。
ここは特にルート名はついていないようです。

東面に移動する途中で3回スリップするOさん。
数十メートルの滑落を危うく免れました。
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陽が当たり岩肌も温かいです。
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ガバが多く登りやすいです。
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20mほどで終了点です。
P3281826.jpg

ウォームアップが済んだので、次は一般ルートに挑戦です。



一般ルート


「日本100岩場」ではⅣ級とあります。
2ピッチで登りました。

【11:35】
シューズやロープが濡れないよう、ツェルトを広げます。
IMG_6143.jpg

1ピッチ目は、概ねこんなルートです。
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基部から最初のとっかかりが少し登りにくいです。
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その後は、比較的順調に進みます。
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1ピッチ終了手前に3メートルぐらいのトラバースがあります。
なぜか笑顔のMさんに、「落ちると痛いよ〜」と脅されながら渡りました。
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【12:32】
1ピッチ目の終了点。 広いテラスです。
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【12:39】
2ピッチ目、ここはやりにくかったです。
両手をかけているところに立ち上がるのですが、
立ち上がったところがスラブのようにツルンとしていてホールドがありません。
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先人は偉いですね。 薄いクラックにハーケンを打ち込んでいます。
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写真はないのですが、終了点に上がるところがチムニー状になっています。
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「あっ、ボルトがない!」
「あっ、木がなくなってる!」
昨年まであった支えがなくなっているそうです。

それだけでドキドキ心はMAX状態に。
しばらくモタモタした後、お助け紐を垂らしてもらいました。

2ピッチ目の終了点。
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ここからの懸垂の出だしは怖そうに見えます。
実際は足の届くところに小さなテラスがあるので、
そこに降りてから懸垂をセットして下降します。
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見えている建物は「やすらぎの里」という複合施設です。
P3281853.jpg



後記


・今月上旬に行った伊豆城山で負った精神的ダメージ(=恐怖心)が癒えていません。
 今まで以上に岩に対する苦手意識と恐怖心が我が身を襲い、
 身体が硬くなってしまいぎこちない登りから落下の恐怖を味わうという
 負のループに陥りました。

・しかしそれ以上に怖かったのが往復の雪道でした。
 ここは奥多摩三大急登に入れても良いのではないかというぐらいの急坂です。

 雪が降ってきたので14時すぎで終了し下山開始という時になって、
 カップルがつづら岩まで上がってきました。

 手には山のガイドブックを持ち、足元はスニーカーという姿。
 山の初心者がここまで来てしまったようです。

 急登で知られるつづら岩までのアプローチを雪の日に上がって来るなんて・・・。
 心配になったので、綾滝まで後ろを歩いていきました。
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 まぁ、人の心配する前に自分の足元も覚束なかったわけですが。
 とにかくズルズルと滑り、怖かったです。


伊豆城山 [クライミング]

2017.3.11(土)

城山(と書いて「じょうやま」と読みます)は、
古くからのクライミング・ゲレンデだそうです。

本格的なマルチピッチは今回が初めてです。
一般的に、ゲレンデ(練習用の岩場)は本チャンルートよりも難しいと言われます。

今回はその中で入門向けとされる「西南カンテ」と「中央壁左ルート」にトライします。

こちらは南壁を見上げた写真です。
P3111657.jpg



フォーメーション


シングルロープ3本に4人が数珠つなぎになります。

 (トップ)Mさん===Oさん===自分===(最終)Iさん

     ===:ロープ(色は実際に使用したもので、写真と対応しています)

先行者が登っている間に、次の人を引き上げることができるので
短い時間で登ることができるそうです。

途中のヌンチャクは先行者につながるロープを外して、
次の人につながるロープをかけていく「かけ替え」を行います。

最終の4人目はすべてのギアを回収していきます。
ビレイポイントには残置のカラビナ・スリングとトップが補強したギアが
混在していますが、補強したギアのみを回収します。



アクセス


伊豆箱根鉄道駿豆線の大仁駅から、車で城山公園の入り口に向かいます。

車がなくても徒歩でもアプローチ可能です。
実際、駅から歩いているクライマー軍団もいました。

【08:40】大仁駅
P3111522.jpg
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■三島駅での乗り換えについて

三島駅乗り換えでは、SUICAのまま伊豆箱根鉄道に乗車できません。

三島駅でJRを下車したら伊豆箱根鉄道の乗り口に向かわず、
まずJRの出口に向かいましょう。

※三島駅でJRから伊豆箱根鉄道に乗り換える時、
 JR側の改札で一回外に出てから(ただし、後述の精算が必要)
 伊豆箱根鉄道の改札から入場します。
 
 JR構内から伊豆箱根鉄道の乗り換え口がありますが、SUICA利用できません。
 JR側の改札は地下通路の突き当たりを左に進みます。
 乗り換え時間に余裕がない場合、ここでのミスは避けたいものです。

 【SUICA精算】
 三島駅ではJR東日本のSUICAとJR東海のTOICAの相互乗り入れができません。
 SUICA利用であれば改札窓口で精算が必要です。



山行記録


【08:56】
城山の入り口。
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車で来た人は、この周辺の狩野川沿いに駐車しているようです。

【09:01】
竹やぶを通ります。
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【09:06】
「城山発端丈山」とありますが、「城山・発端丈山」という2つの山です。
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【09:12】
今日登る岩が見えてきました。 これは手強そうだ・・・。
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やってますねぇ。
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西南カンテ

城山には壁がいくつもありますが、その中の代表的なものが南壁です。

その南壁には、10時の方向に斜め上方にテラスが続いています。
この「斜上バンド」に沿って南壁の左端まで歩くと、西南カンテの取り付きに出ます。

【09:26】
ここに荷物を置いて斜上バンドを歩きます。
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ちなみに、午後はここから中央壁左ルートを登ります。

西南カンテの取り付きに向かいます。
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【09:34】
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【09:35】
西南カンテの基部に着きました。
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反り立っていますが、ホールドはありそうです。
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1ピッチ目を終了したOさんが、2ピッチ目を登るトップのMさんをビレイします。
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OさんはMさんのビレイが終わると、引き続いて今度は私をビレイしてくれます。

自分も1ピッチ目を終了し、支点にビレイしたところです。
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2ピッチ目に取り掛かるOさん。 トップのMさんが上でビレイしています。
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Oさんが登っている間に、自分は最終のIさんをビレイします。

テラスから見上げた2ピッチ目。
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【10:35】
Iさんのビレイが終わり自分も2ピッチ目を登り、支点に着きました。
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そこからの風景。狩野川が大きく湾曲しているのが見えます。
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3ピッチ目の写真はありません。

【10:51】
3ピッチ目の終了点。 大きなテラスです。
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しかしガレているので、最終のIさんを勢いよく引き上げると
ロープが石を動かして落石してしまうので気をつけます。
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4ピッチ目は安全帯を歩きます。
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4ピッチ目の終了点は撮影を忘れました。

5ピッチ目に挑むOさん。
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あまり下の景色を気にすると登れなくなりそう・・・。
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上のヌンチャクを通過すると、右にトラバースします。
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ここがそのトラバース。
先輩諸氏から「あそこは恐怖のトラバース」だと聞かされていました。
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切れ落ちているので、下の景色が見えすぎているのです。
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正面にビレイ中のOさんが見えてきました。
急がずに、一歩一歩を慎重に運びます。
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振り返ると、最終のIさんがトラバースを渡る準備をしています。
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【11:18】
5ピッチ目の終了点。
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恐怖のトラバースも無事終わり、6ピッチ目の始点まで歩きます。
ここはビレイは不要です。
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見上げると「二間バンド大ハング」です。
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よくもまぁ、あんなところにヌンチャクを掛けたもんだ。
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挑戦中の人たちがいました。
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すごく絵になりますね!
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【11:38】
二間バンド大ハングにトライするクライマーを横目に、
最終6ピッチ目を登る順番を待ちます。
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ここは凹状の壁です。
下から見上げると大して難しそうには見えないのですが、
先行者が慎重に上がっていく様子からは、手強い雰囲気を受けます。

【11:40】
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【11:47】
2人目のOさんが上がります。
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【11:48】
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Oさんに続いて登り始めた自分は、ここで大失敗をやらかしました。

足を乗せた幅30センチ、厚さ5センチほどの石が浮いているのが分かりました。

それを避けて登り始めたのですが、行き詰まり下に戻りました。
その時に、つい浮石に足を乗せてしまったのです。

推定10キロの石はすごい音を立て、途中で岩に当たって砕けながら落下しました。

「ラ〜ク!」

石は直下でビレイしていたIさんのすぐ脇をすり抜け、落ちていきました。

幸い誰にも当たることなく石は落ちていきました。

すっかり余裕をなくした自分は、ギャラリーの応援と指示をもらいながら
緊張感マックス状態で終了しました。

【12:57】
最後に登った6ピッチ目を振り返ります。
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拡大写真。
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中央壁左ルート


西南カンテを終えて朝の出発点に戻り昼食をとった後、
中央壁左に取り付きます。

こちらは西南カンテよりも大変で、死に物狂いでした。

【13:30】
1ピッチ目はポケットがたくさんあいています。
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午前に続いて、Mさんがリードします。
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2人目のOさん。
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ハングは避けていきます。
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【13:51】
赤いロープの行き先がどうなっているのか見えずに不安。
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【13:56】
自分が上に上がって見下ろして見ると、斜面が緩やかになり左に曲がっているだけでした。
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斜面の角度が曲がっていると上にいるOさんの声が下まで届かず、
コミュニケーションはほぼ不能です。

ロープの張り具合を見ながらビレイ解除し登っていきました。

眺めは良いです。
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【13:57】
1ピッチ目の終了点。
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2ピッチ目。
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大きく盛り上がったところを乗り越えていくのですが、
Oさんが苦戦しています。
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Oさんが苦戦しているところを自分が行けるはずもない!
自分は直登しようと思ったら、上から懸垂で降りて来た人が
「直登は10aよ」
と教えてくれました。

仕方ない。
黄色の出っ張りをホールドに乗り越えようという作戦を立てました。
P3111693.jpg

ここから先、何が起こったのか記憶が定かではありません。

ハングしたところで両足を踏み外し、両手だけで宙吊りになりました。
火事場の馬鹿力でヌンチャクを掴んでA0で復帰しました。

ここを超えた後も直立する壁を
「こんなとこ、行けるわけないじゃん!」
と怒りながら乗り越えたようです。

【15:12】
2ピッチ目終了後のテラス。
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P3111697.jpg
P3111698.jpg

この先を登っても足場が悪いだけとのことなので、
ここから2ピッチを懸垂下降します。
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【15:57】
懸垂下降で全員が着地。
P3111715.jpg



後記


・へなちょこクライマーには無理なコースでした。
 体を鍛えて出直します。


佐久・湯川(アイスクライミング) [クライミング]

2017.2.4(土)

今シーズン最後のアイスクライミングを長野県・佐久の湯川で楽しんできました。

今まで行った中では最大規模で、かつては「氷の小川山」と呼ばれていたそうです。
位置的には天狗岳の東側になります。



アプローチ


佐久平まで北陸新幹線で向かい、そこから自動車組に合流です。

まず「八ヶ岳海尻温泉 灯明の湯」を目指します。

道の状態が良い時は、そこからさらに車で上がっていくことができます。

【09:23】
P2040675.jpg



ゲレンデ紹介


【09:57】
斜面を降りていくと正面に幅の広い氷が見えてきました。
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上の氷を左にして奥を見通します。
沢の両脇に氷が形成されているのが分かります。
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こちらはまた別の場所(牛首川沿い)の氷です。
高さは10メートル程度でしょうか。
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練習風景


ビレイヤーの足場はよくありません。
後ろに下がりすぎると沢に落ちてしまいます。
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昼前には多くのロープが張られました。
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こちらに挑んでいるのは別パーティ。 格好良いですね。
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短い足を精一杯に開く隊長。
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そして、リード練習でスクリューの打ち込みに苦戦する隊長。
P2040717.jpg



後記


・今回もロープが凍りついてしまいました。
 ATCではビレイが無理なのでエイト環(いつも持参しています)を使いました。

 通常、エイト環は大きい輪にロープのバイトを通して柄の下にかけるのですが、
 それでは凍ったロープが動いてくれません。
 バイトを直接カラビナにかけることで対処しました。

  P2040708.jpg
 

・山の装備は日進月歩で新しくなりますが、その中でもアイスクライミングの装備の
 進歩は早いようです。

 アイスバイル(アイスアックス)は軽量化が進み、氷に刺さりやすい形状に
 なっていきます。

 またこれらの製品は価格も高いです。
 普通の人がアイスクライミングに行けるのはシーズンに数回だと思われるので、
 自前で揃えるのではなく会などの共用装備をうまく使った方が良いです。

 アイスバイルはよく研いだ方が良いようです。

 東京・四ツ谷の山の店「デナリ」ではそんな仕事を引き受けてくれます。
 http://www.denali.ne.jp/blog/?m=201701

・ここは写真撮影目的で訪れる人もいます。
 「湯川渓谷 氷柱」で検索すると、そんな情報を見ることができます。



上州・K温泉アイスクライミング [クライミング]

2017.1.31(火)

西上州のK温泉でアイスクライミングをしてきました。

アプローチの良さがここの売りのため、
週末ともなるとロープがすだれ状態に張られるそうです。

ということで、今回は地名は頭文字のみとしました。
検索すればすぐに分かるはずです。 (^^;



アプローチ


【07:43】
北陸新幹線で高崎の手前から浅間山が見えました。
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【09:27】
信越本線終点の横川駅で下車、約30分のドライブでK温泉に到着です。
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ゲレンデ紹介


ここは大きく、3つのエリアに分かれます。

こちらの緩斜面は初心者の練習には最適です。
駐車場から歩くと一番奥に位置します。
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その手前にあるのがこちら、メインのゲレンデです。
ロープが5本は張れそうです。
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一番右の氷柱(つらら)はほぼ垂直ですが、その隣から左に行くほど
傾斜が緩くなります。

こちらは駐車場の一番手前にあり、歩いて3分です。
緩斜面ですが割と長めなので、
初心者がリードでスクリュー打ちを練習するのに適します。
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練習風景


まずは緩斜面でウォームアップ。
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氷が薄めで、水がジャバジャバと流れています。
斜面の右側に寄るほどほど氷が薄かったです。
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先週の三ツ峠と比べると、かなり垂直だわい。
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左から回り込んで上がってトップロープをかけることができます。
足を滑らせることのないよう、くれぐれも慎重に。
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P1310658.jpg

つららにロープを張り、懸垂で降りてくるSさん。
P1310644.jpg

つららを登るSさん。CASSINのバイルがよく刺さります。
アイスは道具が大事ですね。
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P1310657.jpg

この氷柱は腕がパンプしてバイルを1本落としてしまい、敗退しました。
行けそうな手ごたえがあったので残念です。
IMG_5825.jpg

50mロープでは長さがギリギリの箇所もあります。
そんな時はビレイヤーの立つ場所も安定していないので、
滑らないように注意が必要です。
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捨て縄で少し長さを継ぎ足すと良いですね。

長い緩斜面で緊張のリードを体験しました。
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後記


・バイルやアイゼンの安定感は、実際にトライ&エラーを繰り返して
 氷で効いていた感触を体得するしかありません。

 アイゼンが両足とも氷から滑るとトップロープを張っているとはいえ、焦ります。

 (多分ですが)このような時、怖いから踵を上げ気味にしてアイゼンの歯が
 刺さるようにしているのだと思います。

 実際は踵を落とし気味にして、アイゼンの前の歯(3本もしくは4本)で
 氷面をとらえれば足は安定すると思います。

金ヶ窪沢アイスクライミング(三ッ峠) [クライミング]

2017.1.24(火)

三ッ峠にアイスクライミングに行ってきました。

金ヶ窪沢の大滝が凍ったもので、三ッ峠の駐車場から歩いて30分ほどです。
アクセスの良さから週末は混むそうですが、平日とあり独占できました。
7時間の練習はあっという間でした。

以前は周辺にクライミングできるアイスが何箇所もあったそうですが、
近年は気温が上がり凍結しなくなったとのことです。



行程


大月駅で集合し、自家用車で三ッ峠まで向かいます。

大滝でクライミングとスクリュー打ちの練習をした後、
すぐ近くの堰堤で再度クライミングを行います。

帰りは往路を逆に戻ります。



アクセス


駐車場から大滝までのアクセスです。

【09:14】
駐車場にあるトイレは冬季も利用可能です。
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気温はマイナス7℃、かなり冷え込みます。

駐車している幌車はナンバープレートが付いていませんが、
山小屋までの運送に利用されているようです。
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【09:37】
歩き出して18分。
堰堤が見えてきたら左に入ります。 トレースもありました。
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【09:39】
沢を横切ります。
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【09:48】
本日登る氷が見えてきました。
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クライミング風景


上まで行くと30数メートルあり、ロープが2本必要です。
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靴ヒモは可能な限り(血管がうっ血しない程度)しっかりと締めます。
これが緩いとカカトが浮いてしまい、疲れやすいそうです。
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ヒモの長さに余裕があれば、同じところを2回回すのも有効です。

リーダーがリードでロープをセットします。
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氷の裏側に水が流れているのがよく見えました。
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氷は厚みのあるところと、裏に水が流れているところとミックスです。
厚い氷にスクリューを打ち込み、支点を取っていきます。
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待っている間は寒いもの。
厚手のダウンジャケットがあると重宝します。
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今年は氷が少ないそうです。
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ロープが毛羽立っていると、凍りついて針金のようになります。
こうなるとビレイしたり懸垂するのが大変です。
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ロープを3本張りました。
とにかく登って身体を温めなくては。
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【14:45】
場所を移して、堰堤のアイスを登ります。
ここも定番の場所のようです。
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大滝よりも反っていますが、弱点がたくさんあるので登りやすいです。

アイススクリューを打ち込む練習。
ねじ込んでいくと氷にピシ、ピシッとヒビが入っていくのが不気味でした。
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左は新人のNさんです。
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回数を重ねることで、バイルやアイゼンの食い込んだ感触を覚えていくでしょう。

あっという間に夕暮れ時となり、家路につきます。
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後記


・冬の山登りには、指先を冷やさないように毛糸の手袋とミトンが良いと言われます。
 しかしアイスクライミングではカラビナやスクリューなど細かい操作があるので、
 防寒上の支障がなければ5本指のグローブが扱いやすいです。

 何れにしても素手より手がモコモコになるので、オーバーグローブをした状態での
 ロープワークを練習しないといけないと思いました。

・アイスクライミングは昨年に続いて、2回目でした。
 この半年間、ロッククライミングに力を入れてきた成果で、
 すんなりと登ることができました。
 
 アイスバイルをどこに刺すのが良いか、弱点(=刺しやすいところ)を探す
 余裕もありました。
 バイルは平面に打ち込むより、窪みを探してそこに打つのが確実でした。
 
 アイスクライミングはワンシーズンに数回しかできないが、
 ロッククライミングは一年を通して練習ができます。
 その意味でも、ロッククライミングを継続することが山登りの基礎づくりに
 なると実感しました。

・アイススクリューは1本8千円以上する高価商品です。
 カムと同じように、個人で揃えるには大変ですね(バイルも高いし・・・!)。

 打ち込みは氷面に対して少し下から上向きに刺すと、抜けにくいそうです。

      petzl-laser-speed.png

 両手をフリーにして作業したいときには、アイスバイルをしっかりと打ち込んで、
 柄にフィフィ フックをセットすれば体を預けることができます。

     Fifi hook.jpg

 スクリューを抜いたら、中の氷が凍る前に抜いておきます。

・アイススクリューの原型は「スクリューピトン」と呼ばれるもの。
 まさにピトン(ハーケン)で氷に打ち込むのですが、ネジが付いているので
 抜くときには回転させながら抜きます。
 リーダーはsalewa製を持っていました。

 また、凍った草付きで威力を発揮するのが「イボイノシシ」と呼ばれるピトンです。
 伊Kong社が製造していましたが、今はどうなのでしょうか。

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 「イボイノシシ」と聞いて最初は何のことか分かりませんでした。
 「イボ猪」という動物のことでした・・・。
 

広沢寺 [クライミング]

2016.12.13(火)

丹沢近郊の広沢寺(こうたくじ)に行ってきました。
神奈川県の三大岩場の一つとの説があります。
(残る二つは湯河原・幕岩と鷹取山?)

ここはアイゼントレーニングのできる緩斜面です。
途中のテラスまではホールドもあり、初心者が練習する場所としても適しています。
隣では某大手ショップの初心者向け講習会も行われていました。



アクセス


広沢寺の広い駐車場(手前にも広がっています)には
とてもきれいで清潔なトイレもあります。
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練習の記録


駐車場を出て林道を10分ほど歩き、「滑岩」の標識を入っていきます。
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すぐに弁天岩が見えてきます。
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先着パーティが取り付いていました。
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「一般中央ルート」の左のこのルート(多分「ボルダーピッチ」)で、
クライミングシューズ、登山靴、アイゼンの順に3本登りました。
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一番左の赤ロープのラインです(右のお二人はよその方)。
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同じく「ボルダーピッチ」と思われるルート。
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Knさんがアイゼンを履いてチャレンジしているのは
「プレゼントファイブ」(5.7)と思われるルート。
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ロープはさらにその上のほぼ絶壁(名称不明ルート)に支点をとっており、
60mロープでも少し不足でした。

ビール隊長はクライミングシューズでトップアウトしました。

こちらは、「一般中央ルート」と思われるルートで、
ピッチを切ったところ。
ここまで結構、ホールドが細かくてヒヤヒヤしました。
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紫のロープでビレイしております。
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下を見下ろした構図。
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これから登る方向はこちらです。
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高度感があります。
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懸垂下降するKsさんにエイト環でバックアップをとっているところ。
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Ksさんはエイト環で下降します。
脱出時や沢では、エイト環が有効です。
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成果(学んだこと)


●リードクライミングでは、ロープがジグザグになりそうになったら
 早めにピッチを切る。2回直角に曲がったら、ロープは引けなくなる。

●リードのトップで登ったらやること:

 1) メインロープでセルフをとる
 2) 確保器(ATCガイド)をセットする(小さいカラビナで!)
 3) HMS型カラビナを黒い柄(?)のところにセットする
 4) セカンドに「ビレイ解除!」と叫ぶ
 5) ロープアップする
 6) ロープを確保器にセットする(ロープの上下を間違わないこと)

 いつも1)から4)のあたりでまごついてしまうので再確認。



後記


・メジャーなルートは途中のテラスまではアイゼンの前の2枚歯で削った跡が
 あったり、手のホールドもガバが多数あり登りやすいです。
 しかしその先はホールドが小さくなり、指3本で持てるかどうかでした。

・広沢寺は新しいトポが入手できず、ルート名がよく分かりませんでした。
 最大で40mほどの高さがあるので、50mロープが2本必要です。

・クライミングの岩場は、多くでアクセス問題を抱えています。
 ここ広沢寺でも関係者の努力により、地元との信頼関係を築かれているそうです。
 毎年、有志による周辺清掃や地元の里山作り運動への協力が実施されています。
 関係者の努力に感謝し、環境を損ねるような行為は避けたいと思いました。

鷹取山 [クライミング]

2016.12.10(土)

湘南の鷹取山に行ってきました。

都心から近く、ホームゲレンデの日和田山に行くよりも早く着くことができました。



アクセス


 京浜急行「追浜駅」(注)から歩くこともできますが、バスの方が断然楽チン。
  注)「おっぱま」と読みます。

 京急バス「追1 湘南たかとり団地循環」に乗り、「たかとり小学校」BSで下車します。
 1時間に2〜3本運行しています。

 歩きのときは、途中の「北原製パン」でお昼のパンを買って行くと良いですよ。
 「雷神社前」信号手前の歩道橋のところにあります。



練習


「コの字」北面に向かいます。
ここからの入場はちょっと気が引けますが・・・。
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午前中は陽の当たる「コの字」でアップします。
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ピトンスカー(ハーケンを抜いた跡)をホールドにしながら登ります。
左側の黄色いロープのかかったカンテは脆すぎて登れませんでした。
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鷹取山は火山灰が固結してできた凝灰岩で構成されています。
とても脆くて、よく確認しないとホールドごと塊(かたまり)で
削れることがあります。

そんなわけで、何回も来ている人からすると、

 「前回来た時と難度が変わってる!」

ということもあるようです。

チッピング(人為的に削ること)行為もあるらしいです。

昼食後は子不知・親不知エリアに移動します。
途中、磨崖仏があります。
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それにしても、昔のクライマーってマナーが悪かったんですね。

後浅間で練習中のよその人を横目で見ました。 ご苦労さまです!
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いかにも採石場跡らしい光景です。
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親不知は少し混雑しています。
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・・・なので、子不知で練習することにしました。

こちらは「電光クラック」(5.9)。
縦のクラックからはラクだと言われたのですが・・・。
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T君は初心者なのに登ってしまいました。
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ビール隊長は「落ちる、落ちる〜!」と喚きながら、粘って登りました。

親不知の「クレーター」(右)を登るT君と「天の川」(左)を登るKさん。
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16時、そろそろ上がる時間です。
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後記


・コの字の入り口の柵に見覚えがあるな?と思ったら、
 昨年の1月に「北アルプスに登り隊」でロープの架け替え練習をした場所でした。
 岩場の周回を右回り、左回りでそれぞれ2回やったと、自分の記録にありました。

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 今回もどこかのツアーが同様の練習をしていました。
 あれから約2年が経ち、ロープで岩を登っている自分がいるんだなと感慨に耽りました。

・人間の素手っていうのは素晴らしいものですね。
 クライミングでも素手で登るとホールドを取りやすいです。
 (アイゼントレーニングで敢えて手袋をすることはありますが)

 名前は忘れてしまいましたが、高級ホテルではバス(風呂)を掃除した後に、
 素手でバスタブを触って洗い残しがないか確認するという話を聞いたことがあります。

 最近、ほとんどすべての指先の皮がむけてしまい(原因不明)、
 その後に自分の素肌とは思えないやけにツルツルした薄皮が残りました。
 それが妙に固い割りに敏感で、熱いお茶碗が持てなくなったぐらいです。
 岩の感触も変わってしまいました。

城ヶ崎海岸・富戸(伊豆半島) [クライミング]

2016.11.22(火)

東伊豆にある城ヶ崎海岸の富戸(ふと)でクライミングをして来ました。

ここの岩場は、約5000年前に大室山から大量のスコリアが噴出した後、
東海岸に流れ出した溶岩が波による侵食を受けて出来たものです。

海水で冷やされて縮んだ結果、岩にたくさんのクラックが生じました。

富戸はダイビングが盛んなようですが、なぜこんな地形ができたのかに
思いを馳せながら登るのも楽しいものです。


■アプローチ

熱海駅から伊豆急下田行きに40分乗り、富戸駅で下車します。
SUICA利用可です。

伊東周辺の海。
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富戸駅に到着です。
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ローカル感たっぷりの駅からは歩いて20分ほどです。


■記録

ここから海岸に出ます。
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ズルズルと滑りやすい土の斜面を、枝につかまりながら下ります。
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すると、いきなりこの光景が目の前に広がります。
エッ、すごい!こんなところで登るの?
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準備中・・・。
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黄ロープの下がったのが「オバステ政宗」(5.8)、
青ロープが「鬼ごろし」(5.7)、その左隣りが「純」(5.8)。
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「鬼ごろし」を登る。
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鬼ごろしと純は、カムでお助けスリングをセットしてなんとか登りました。

大島が見えています。
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そして波がバッシャーン!
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パープルシャドウにもロープをセットしましたが、岩肌が濡れ濡れで諦めました。
ここは濡れていることが多いようです。


■後記

・海を見ながら岩を登る、このミスマッチ感がたまらないのでしょう。
 (ビール隊長はクライミングが苦手なので、楽しむことはできませんでしたが)

 富戸駅から行くことができる今回の岩場はフナムシ・ロックという名称が付いています。
 このあたりでは、最もシンプルな岩場のようです。

 しかし城ヶ崎海岸駅や伊豆高原駅までさらに南下すると、
 さらに多くの岩場がずっと続いています。
 クライミングできる岩場としては、城ヶ崎は総延長距離が最長と聞きました。
 
・城ヶ崎は事故の多さと国立公園内にあるということから、ボルトが全て撤去されています。
 クラックは多いのでナッツやカムが使えます。

 そこで今回は初めてナッツとカムのセットを体験しました。
 カムと比べるとナッツは引っ張りに弱いので、逆方向にセットして補強する
 オポジションというセットも学びました。

 それでもナッツは怖いという印象を持ちました。

・城ヶ崎は公に認められた岩場ではなく、かなり深刻なアクセス問題があるようです。
 行かれる方はJFA(日本フリークライミング協会)の情報を
 一読されることをお勧めします。
 城ヶ崎の岩場利用には細心の注意をお願いします。


青葉の岩場 [クライミング]

2016.10.30(日)

福島県いわき市にある、青葉の岩場に行ってきました。

ここは地元山岳会のメンバーが中心となって開拓された岩場です。
この日も、「新.フィエスタの谷」の方が巡回していました。


■青葉の岩場

岩場までは、竹林を歩きます。
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岩はすべてこんな感じで、高さはないです。
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お立ち台(5.9)。
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登り始めは右のカンテに寄っていって登れました。
本当に5.9?初心者も全員、登っていたけど。
自己、最高記録です。


青葉のドスラブ(5.8)。
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出張で来たついでに寄ったという中年男性が、ユマーリングしていました。
(出張にクライミングシューズを持ってくるんだろうか・・・?)


こだぬきポン(5.8)。
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これぐらいの高さが、自分には合ってることが分かってきました。


ぶたぶた子ぶた(5.10a)。
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テンションしてもらって、やっと登りました。


両手にヘビ(5.9+)。
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下にビールケースが置いてあるのですが、そこから上に体が上がらない。
お助けスリングを使っても、まったく歯が立ちませんでした(足が立たない?)。

岩場から太平洋を望みます。
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このあたりは冬場でも、比較的温暖な気候のようです。


■後記

・ブログ作成にあたって人様のブログを拝見すると、みなさん、凄いルートを登ってるんですね〜。
 ビール隊長は「クライミングが嫌い」を自認しながらも継続してますが、
 みなさんのようになれるのでしょうか・・・。


湯河原幕岩 [クライミング]

10月12日(水)

YFクラブの講習に参加し、静岡県は湯河原温泉の近くにある幕岩に行ってきました。

冬場でも暖かく人気の岩場ですが、幕山公園の「梅の宴」(2〜3月)の時期には
観光客で混雑するそうです。

幕山の岩場だから「幕岩」と言っているんでしょうか。

新宿駅で集合し、車で湯河原まで移動します。
写真右は、美人インストラクターのAさん。
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【09:30】
幕岩の駐車場に到着、今日の台数は少ないそうです。
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【桃源郷】
「Washing」(5.7)
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傾斜は比較的ゆるく、足だけで立っていることができます。

右端のロープは少し左にそれていますが、真っ直ぐのラインが
「いんちきするな」(5.8)
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ホールドは細かいです。

「サンセット」(5.10a)
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岩を両手で抱え込むような感じで登ります。
下部は右寄りに逃げてしまいました。


【アリババの岩場】
「コンマクラック」(5.9)
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インストラクターからは「レイバック気味で」と言われたのですが、
自分が登る頃にはアドバイスは頭からすっぽり抜けてました。

クラックに右手を突っ込みながら四苦八苦。
カラビナタッチは出来なかったけど、あと少しの所まで行けました。


■教わったこと

自分の癖を指摘してもらったり、ビレイ動作の理屈を教わりました。
たまに普段とは異なる練習の場に顔を出すのは有益です。


①誤ったビレイ

今回は自分のビレイの問題点を指摘されました。

【悪い例】
自分は右利きですが、これまでブレーキストランドを右腰の近くで握っていました。

これだとカラビナがマイナーアクシス(横向き)になってしまい、十分な強度が得られません。
カラビナは縦方向に使うことで、本体記載の強度(20kN以上)が得られます。
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【良い例】
正面でビレイを行うことで、カラビナをメジャーアクシス状態に持っていくことができます。
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カラビナが自分の正面に突き出ているので、フォール時の落下距離を抑えることもできます。

②懸垂下降のやり方

ロープをまたいで懸垂すると、制動器が有効に働きます。

ただし、一般的には右利きであれば腰の右側に持っていくことが普通でしょう。


③懸垂下降中の停止

右利きの場合、カラビナのゲートは左に持っていきます。
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そうすることで、一時停止の処理を行うことができるようになります。
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■後記

・今回登った岩は、自分としては過去に登ったことのない難度でしたが、
 岩が少し寝ているせいか思った以上に登ることができました。
 普段登っている日和田山とは異なり、細かい岩(ホールドが小さい)が多かったです。

・クライミングは何度やっても面白くならないです。
 少しでも前進したいので、できるだけ岩に登る回数は増やしたいと思います。
 でも、5〜6本も登ると「お腹いっぱい」状態になってしまいます。
 そんな自分には半日コースがあると嬉しいな。


榛名山・黒岩 [クライミング]

2016年7月19日(火)

※1年後に再訪しました。 →1年後の榛名山・黒岩


群馬県の榛名山・黒岩(南面)に、クライミングの練習に行ってきました。

ネット上には榛名山・黒岩に限らずクライミングのレポートがたくさんありますが、
経験者によるものが多く、クライミングの初心者には用語も難しすぎます。

「初心者の成長の軌跡」を標榜する本サイトでは、初心者目線でまとめてみたいと思います。

※クライミングは経験者と行くと思います。
 あくまでも「こんなものなのね」とイメージをつかむ参考にしてください。


参考までに、ビール隊長の現時点でのクライミング経験値は、こんなものです。
 
 ・ゲレンデ 8回(日和田山、鷹取山など)
 ・ボルダリングジム 8回


■今回、登った岩のルート

 ピラミッドフェイス: トップロープ
 岳友会: 見学 (^^;
 西 稜: リード(セカンド)
 ヤンキー:見学 (^^;


■岩場までのアプローチ

県道28号(高崎東吾妻線)は7月末まで、のり面工事のため自動車進入禁止となっていました。
そのため、通行止めゲートの外側に車を停め、約1時間歩きました。

事前に群馬県の通行規制情報で確認しておくべきでした。

通常は、ここに車を停めると良さそうです。
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24番カーブのガードレールの脇から入場?します。
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踏み跡を歩きます。
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8分で、最初の岩場に到着です。
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■ピラミッドフェイス

踏み跡を登ってくると、最初に登場したのが「ピラミッドフェイス」です。

いつもの日和田山に比べると、ツルッとした印象です。
でも、ピラミッドフェイスはクラックが多く、そこを手足のホールドにしながら登りました。

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下から見ているとホールドが多く楽勝に思えたのですが、
登ってみると思った以上にホールドが小さかったです。

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何度も「落ちる〜!」と思いながらも、なんとかテラスまで上がりました。

ルートを変えながら、3本登りました。


■岳友会ルート

ピラミッドフェイスのテラスから始まるのが悪友(5.10b)と岳友会ルート(5.9)です。

ビール隊長は迷わず、先輩たちの見学に徹します。

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傍観者になったら、「百合が奇麗だな〜♪」と感じ入る心の余裕ができました。


■岩質

このあたりの岩は、榛名火山から噴出した火山灰が体積してできた凝灰岩だそうです。
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■西稜

西稜に向かいます。
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分かりにくいですが、オレンジ色のロープをリードで張ってもらいました。
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上のテラスでマルチピッチの練習をします。
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宙に浮いてるみたいです。
やっと日和田山の高度感に慣れてきたのに、
この高度感に慣れるにはまだまだ先のことになりそうです。
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高度1,000m、このカラビナに2名分の命がかかっています。
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このテラスに立ってます。
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眺めは良いんですがね、楽しんでる余裕がありません。
「眺めを見るなら、展望台で十分ではないか!」と思いました。
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高度感に慣れていないため、上半身が岩に張り付いていますね。
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ここがトップ。先ほどのテラスからはすぐです。
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ここでモモンガが体を翻し、飛び立っていくのを見ました。

こちらは、モモンガの白骨っぽいです。
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懸垂下降で降ります。
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■ヤンキー

こちらがヤンキーです。
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初心者の自分は、トップロープを張ってもらい登ります。
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先輩方はマルチで登って行きました。
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「支点の間隔が離れているところがヤンキーだな」とはリーダーの弁。


■おまけ

ブナの木に、こんなさなぎを見つけました。
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ネット検索すると、どうやらアカスジコケガという蛾の繭のようです。
木の枝で触ってみると、まるで鋼(はがね)で出来たように、
頑丈でビクともしませんでした。

すごいものを作り上げるものだと感心です。


■後記

・日和田山の高度感にやっと慣れてきて、岩の途中でじっくりと粘りながら
 次の一手(一足?)を考えることができるようになってきたところでした。

 しかし岩の種類が違うと、また感じが違ってくるんですね。

 マルチピッチはテラスでビレイをするのですが、今回はまだ広めのようです。
 セルフビレイを信じて身を託せるようになるには、もっと回数を重ねないと。

 またまた、課題のみつかったクライミングでした。

※1年後の再訪記録はこちらです。 →1年後の榛名山・黒岩


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