雪山テント泊(八ヶ岳) [山行]
2017.1.14(土)〜15(日)
強い寒気が接近中の週末、雪山のテント泊にデビューしてきました。
よりによってこの天候の中で!と思いつつ、期待していた山行中止の連絡もなし。
雪山テント泊の初体験として悪くないなと自分を慰めながら現地に向かいました。
今回の参加は11名、テントは5張(共用x2、個人x3)です。
(初 日)渋の湯〜唐沢鉱泉〜テント設営場
(2日目)テント設営場〜西天狗岳(撤退)〜テント設営場〜唐沢鉱泉〜渋の湯
茅野駅から渋の湯温泉(渋御殿湯)までは自動車で移動します。
この時期、茅野駅から渋の湯まで、週末にバスが上りと下りで各3本ずつ運行しています。
■初日
今回の装備です。
天蓋の下の緑のものは、共用のテント(ザック置き場用)です。
重量にして18kg程度だと思います。
【11:37】
渋の湯の駐車場に到着です。
こちらは駐車場を取り仕切る名物女将(検索すると、たくさん出てきます)。
よく見たら、サンダル履きなんですね。
凍って滑りやすい雪の上をこれでパタパタと走るんですよ!
悪天候の予報だというのに、ボチボチと駐車しています。
【11:56】
唐沢鉱泉・八方台方面の登山口です。
30分ほど歩いたところで衣服調整をしていると、
韓国人のパーティと日本人のカップルがやってきました。
黒百合ヒュッテを目指しているようでしたが、
こちらからだとパノラマコース経由になります。
遠回りになるため人が通らずにトレースがないのでラッセルは必至。
渋の湯に引き戻して歩き直すように(リーダーが)伝えました。
【12:44】
3週間前に来た時よりは雪が深くなっていますが、
根雪がないのでアイゼンを付けずに歩くことができます。
【13:24】
【13:36】
唐沢鉱泉前を通過。
唐沢鉱泉はGW直前まで休業中です。
通年営業してくれたら、下山時に温泉に入れるのにな・・・。
しばらく行った平地を見つけて、テントを張ることにしました。
【テント設営】
ここにテントを張るぞ〜。
傾斜がついている場合、雪をかぶせてならしていきます。
みんなで踏み固めて整地します。
サラサラのパウダースノーなので、踏んでも踏んでもなかなか固まりません。
傾斜のついているところには枝などを敷いて、雪をかぶせてならします。
だいぶいい感じになりました。
30分は踏み固めるというのが目安だそうです。
設営完了!
テントの中の生活。快適?
ストーブを焚くと暖かくなりました。
■2日目
【07:19】
ひと晩で雪がそこそこ降ったようです。
寝ている間にテントに積もった雪が滑り落ちる音がしていました。
西天狗岳を目指してレッツゴー!
シュラフやマットは畳んで、テントはそのままにしていきます。
ザックのパッキングも帰ってきたらします。
【08:13】
【08:37】
交代でラッセルしながら進みます。
【08:48】
【09:55】
第一展望台。何も見えませんが、太陽が顔を出し始めました。
【10:41】
第一展望台を過ぎると積雪は膝下ぐらいになりました。
【10:54】
第二展望台。
樹氷っぽい。
【11:01】
天候の回復が期待できないので、西天狗岳への登頂はあきらめ下山します。
【13:23】
唐沢鉱泉前。
昨日のトレースは消えてました。
【13:58】
唐沢鉱泉と渋の湯の間はピークがあるので、どちらから向かうにしても
登りと下りがあります。
重いザックを背負って最後の登りはきついですが、
黒百合ヒュッテに向かう道との分岐を過ぎればあとは下り坂です。
【14:36】
渋の湯の駐車場に到着です。お疲れさま〜!
■ビール隊長の今日の一杯
あずさに乗車して、いつものセットで乾杯です。
茅野駅を出発すると、すぐに八ヶ岳が見えてきます。
上の方は雲を被っているけれど、青空が広がってきました。
・気温はマイナス15℃でしたが、テント生活は6人テントに5人が入ったこともあり、
寒さを感じることはありませんでした。
(個人テントの人は寒かったと言ってました)
しかし寝ている間に天井から露がポタッと落ちてきました。
朝起きたときには、結露が完全に凍りキレイな結晶模様になっていました。
シュラフカバーを持っていきましたが、今回は未使用で済ませました。
確かに少し濡れてしまいましたが、一泊であれば大丈夫なようです。
・シュラフで寝るときはアウターウェアの上下に、ダウンパンツとテントシューズを
履いたままでした。
夜中にトイレに立つ可能性も考えると、この格好が常識のようです。
登山靴は凍りつかないようテント内に持ち込み、寝るときは隣の人の
シュラフとの間に挟みました。
使い捨てコンタクトレンズは念のため、ワンセットは肌身につけて寝ました。
予備のレンズをテントに持ち込んでいましたが、こちらも凍りませんでした。
・テント設営にあたっては、ポール組み立て時に雪が入り込まないように注意します。
継ぎ目に雪が入ってしまうと、そこが凍りついて解体が困難になります。
凍りついてしまったら手袋をした手で温めたり、ライターで炙ります。
素手や舌で舐めると張り付く恐れがあります。
▼コースタイム
初日:
渋の湯(11:55)〜(12:58)黒百合平分岐(13:05)〜(13:36)唐沢鉱泉(13:36)〜テント設営場
2日目:
テント設営場〜(09:55)第一展望台(10:00)〜(10:54)第二展望台(10:59)〜(11:20)第一展望台(11:20)〜(12:33)テント場(13:16)〜(13:23)唐沢鉱泉(13:23)〜(13:58)黒百合平分岐(14:03)〜(14:36)渋の湯
▼使用した靴
Kayland Super Ice Pro
▼使用した地図
「山と高原地図 32 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰」
【参考】今回のために購入した主な装備
■ザック
グレゴリー バルトロ75(41,000円)
テント泊用に買いました。
75リットルの容量ですが、内部スペースは小さいです。
後述の冬用シュラフ、マット、衣類などを入れたらパンパンになりました。
ウェストベルトが腰にあたり、とても痛かったです。
背負い方をもう少し研究しないといけないかな。
■冬用シュラフ
イスカ エア 810EX(58,000円)
シュラフをどうするかが今回最大の悩みでした。
経験者に聞くと、
「スリーシーズン用シュラフと夏用シュラフを重ねて使うと良いよ」
「ちょっと寒いけど、スリーシーズン用シュラフだけで大丈夫」
という声がありました。
スリーシーズン用は持っているけど(使用回数1回だけど)、夏用は持っていません。
2つ持っていくのもかさばりそうだし、買うんならちゃんと冬用の良いかなと。
寒くて眠れないのに嫌だし・・・。
ということで冬用を買ってしまいました。
石井スポーツの登山本店に買いにいきましたが、シュラフってよく出る製品でないせいか、
いろんな種類が置かれていません。
値段や重量の観点から630EXにしたかったのですが、
カタログに載っている製品のほとんどがありません。
結局、大は小を兼ねると思い、高いけど上位の810EXにしました。
羽毛が810g入っていて、マイナス25〜20℃対応です。
重厚感があり、身体にもフィットして良かったと思います。
購入にあたっては、こちらのサイトがとても参考になりました。
■マットレス
サーマレスト プロライトプラス(16,000円)
背中が冷たいと寝れない、エアーマットが保温性が抜群。
そう聞いて購入しました。
穴を開けてしまわないよう、寝る直前に膨らませました。
買ってきたら一回空気を入れて、しばらくそのままで置いておきます。
すぐには使えないので、ご注意を!
■テントシューズ
マウンテンイクイップメント パウダーブーツ(14,500円→8,750円)
ダウンがたっぷり入ったテントシューズは必需品ではないでしょうか。
寝るときも履いていると足元が冷えません。
テントシューズが秀逸なのは裏に滑り止めが付いていて、
そのまま外に出て雪の上を歩けることです。
トイレなど外に出るときに登山靴を履かないで、そのまま行ってくることができます。
強い寒気が接近中の週末、雪山のテント泊にデビューしてきました。
よりによってこの天候の中で!と思いつつ、期待していた山行中止の連絡もなし。
雪山テント泊の初体験として悪くないなと自分を慰めながら現地に向かいました。
今回の参加は11名、テントは5張(共用x2、個人x3)です。
行程
(初 日)渋の湯〜唐沢鉱泉〜テント設営場
(2日目)テント設営場〜西天狗岳(撤退)〜テント設営場〜唐沢鉱泉〜渋の湯
アクセス
茅野駅から渋の湯温泉(渋御殿湯)までは自動車で移動します。
この時期、茅野駅から渋の湯まで、週末にバスが上りと下りで各3本ずつ運行しています。
山行記録
■初日
今回の装備です。
天蓋の下の緑のものは、共用のテント(ザック置き場用)です。
重量にして18kg程度だと思います。
【11:37】
渋の湯の駐車場に到着です。
こちらは駐車場を取り仕切る名物女将(検索すると、たくさん出てきます)。
よく見たら、サンダル履きなんですね。
凍って滑りやすい雪の上をこれでパタパタと走るんですよ!
悪天候の予報だというのに、ボチボチと駐車しています。
【11:56】
唐沢鉱泉・八方台方面の登山口です。
30分ほど歩いたところで衣服調整をしていると、
韓国人のパーティと日本人のカップルがやってきました。
黒百合ヒュッテを目指しているようでしたが、
こちらからだとパノラマコース経由になります。
遠回りになるため人が通らずにトレースがないのでラッセルは必至。
渋の湯に引き戻して歩き直すように(リーダーが)伝えました。
【12:44】
3週間前に来た時よりは雪が深くなっていますが、
根雪がないのでアイゼンを付けずに歩くことができます。
【13:24】
【13:36】
唐沢鉱泉前を通過。
唐沢鉱泉はGW直前まで休業中です。
通年営業してくれたら、下山時に温泉に入れるのにな・・・。
しばらく行った平地を見つけて、テントを張ることにしました。
【テント設営】
ここにテントを張るぞ〜。
傾斜がついている場合、雪をかぶせてならしていきます。
みんなで踏み固めて整地します。
サラサラのパウダースノーなので、踏んでも踏んでもなかなか固まりません。
傾斜のついているところには枝などを敷いて、雪をかぶせてならします。
だいぶいい感じになりました。
30分は踏み固めるというのが目安だそうです。
設営完了!
テントの中の生活。快適?
ストーブを焚くと暖かくなりました。
■2日目
【07:19】
ひと晩で雪がそこそこ降ったようです。
寝ている間にテントに積もった雪が滑り落ちる音がしていました。
西天狗岳を目指してレッツゴー!
シュラフやマットは畳んで、テントはそのままにしていきます。
ザックのパッキングも帰ってきたらします。
【08:13】
【08:37】
交代でラッセルしながら進みます。
【08:48】
【09:55】
第一展望台。何も見えませんが、太陽が顔を出し始めました。
【10:41】
第一展望台を過ぎると積雪は膝下ぐらいになりました。
【10:54】
第二展望台。
樹氷っぽい。
【11:01】
天候の回復が期待できないので、西天狗岳への登頂はあきらめ下山します。
【13:23】
唐沢鉱泉前。
昨日のトレースは消えてました。
【13:58】
唐沢鉱泉と渋の湯の間はピークがあるので、どちらから向かうにしても
登りと下りがあります。
重いザックを背負って最後の登りはきついですが、
黒百合ヒュッテに向かう道との分岐を過ぎればあとは下り坂です。
【14:36】
渋の湯の駐車場に到着です。お疲れさま〜!
■ビール隊長の今日の一杯
あずさに乗車して、いつものセットで乾杯です。
茅野駅を出発すると、すぐに八ヶ岳が見えてきます。
上の方は雲を被っているけれど、青空が広がってきました。
後記
・気温はマイナス15℃でしたが、テント生活は6人テントに5人が入ったこともあり、
寒さを感じることはありませんでした。
(個人テントの人は寒かったと言ってました)
しかし寝ている間に天井から露がポタッと落ちてきました。
朝起きたときには、結露が完全に凍りキレイな結晶模様になっていました。
シュラフカバーを持っていきましたが、今回は未使用で済ませました。
確かに少し濡れてしまいましたが、一泊であれば大丈夫なようです。
・シュラフで寝るときはアウターウェアの上下に、ダウンパンツとテントシューズを
履いたままでした。
夜中にトイレに立つ可能性も考えると、この格好が常識のようです。
登山靴は凍りつかないようテント内に持ち込み、寝るときは隣の人の
シュラフとの間に挟みました。
使い捨てコンタクトレンズは念のため、ワンセットは肌身につけて寝ました。
予備のレンズをテントに持ち込んでいましたが、こちらも凍りませんでした。
・テント設営にあたっては、ポール組み立て時に雪が入り込まないように注意します。
継ぎ目に雪が入ってしまうと、そこが凍りついて解体が困難になります。
凍りついてしまったら手袋をした手で温めたり、ライターで炙ります。
素手や舌で舐めると張り付く恐れがあります。
データ
▼コースタイム
初日:
渋の湯(11:55)〜(12:58)黒百合平分岐(13:05)〜(13:36)唐沢鉱泉(13:36)〜テント設営場
2日目:
テント設営場〜(09:55)第一展望台(10:00)〜(10:54)第二展望台(10:59)〜(11:20)第一展望台(11:20)〜(12:33)テント場(13:16)〜(13:23)唐沢鉱泉(13:23)〜(13:58)黒百合平分岐(14:03)〜(14:36)渋の湯
▼使用した靴
Kayland Super Ice Pro
▼使用した地図
「山と高原地図 32 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰」
【参考】今回のために購入した主な装備
■ザック
グレゴリー バルトロ75(41,000円)
テント泊用に買いました。
75リットルの容量ですが、内部スペースは小さいです。
後述の冬用シュラフ、マット、衣類などを入れたらパンパンになりました。
ウェストベルトが腰にあたり、とても痛かったです。
背負い方をもう少し研究しないといけないかな。
■冬用シュラフ
イスカ エア 810EX(58,000円)
シュラフをどうするかが今回最大の悩みでした。
経験者に聞くと、
「スリーシーズン用シュラフと夏用シュラフを重ねて使うと良いよ」
「ちょっと寒いけど、スリーシーズン用シュラフだけで大丈夫」
という声がありました。
スリーシーズン用は持っているけど(使用回数1回だけど)、夏用は持っていません。
2つ持っていくのもかさばりそうだし、買うんならちゃんと冬用の良いかなと。
寒くて眠れないのに嫌だし・・・。
ということで冬用を買ってしまいました。
石井スポーツの登山本店に買いにいきましたが、シュラフってよく出る製品でないせいか、
いろんな種類が置かれていません。
値段や重量の観点から630EXにしたかったのですが、
カタログに載っている製品のほとんどがありません。
結局、大は小を兼ねると思い、高いけど上位の810EXにしました。
羽毛が810g入っていて、マイナス25〜20℃対応です。
重厚感があり、身体にもフィットして良かったと思います。
購入にあたっては、こちらのサイトがとても参考になりました。
■マットレス
サーマレスト プロライトプラス(16,000円)
背中が冷たいと寝れない、エアーマットが保温性が抜群。
そう聞いて購入しました。
穴を開けてしまわないよう、寝る直前に膨らませました。
買ってきたら一回空気を入れて、しばらくそのままで置いておきます。
すぐには使えないので、ご注意を!
■テントシューズ
マウンテンイクイップメント パウダーブーツ(14,500円→8,750円)
ダウンがたっぷり入ったテントシューズは必需品ではないでしょうか。
寝るときも履いていると足元が冷えません。
テントシューズが秀逸なのは裏に滑り止めが付いていて、
そのまま外に出て雪の上を歩けることです。
トイレなど外に出るときに登山靴を履かないで、そのまま行ってくることができます。
2017-01-18 13:30
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