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悟空スラブ(湯河原幕山) [山行]

2016.12.11(日)

湯河原幕山には「幕岩」という岩場があります。
この先には悟空スラブと呼ばれる長い緩斜面が続いています。

ここで15mほどのロープで、コンテして歩く練習をしてきました。

緩斜面とはいえホールドは少なく、結構スリルがありました。
スラブ終了点から幕山頂上までは藪を漕ぎますが、
木などのホールドがないところで足元の土がズルズルと滑り難儀しました。



アクセス


JR東海道本線の湯河原駅で下車します。
目的地の「幕山公園」までは自家用車、タクシー、バスのいずれかで向かいます。

バス利用の場合、駅前の4番乗り場から「鍛冶屋経由幕山公園行き」に乗ります。
午前中は「9時00分、10時00分、12時05分」の3本です(平日、土・日とも)。
幕山公園発(湯河原行き)の午後便は「15時09分、16時10分」(平日、土・日とも)です。



記録


土曜日なので、幕山公園の駐車場は混み合っていました。
タクシーで到着する人や、クラッシュパッドを背負った人などで賑やかでした。

駐車場のトイレ前から、岩場っぽいのが見えています。
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あと2ヶ月もすると、梅が目当ての観光客でいっぱいになるのでしょう。
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週末の桃源郷は賑わっています。
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今日は岩登りが目的ではないので、気分は楽です。
・・・でも悟空スラブでは結局、岩登りになってしまったのです(泣)

悟空スラブに向かいます。
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今回はロープをコンテでつないで歩く練習です。
ビール隊長はIさんとペアを組み、お互いを15m程度でつなぎます(アンザイレン)。

持参したロープは8mmX30mです。
両名とも末端から7mほどをザックに収め、ザックから出したロープを
ハーネスのビレイループにつけたカラビナにクローブヒッチで留めます。

ちなみにビール隊長の場合、右手先から左脇までが1mなので、
ロープを7回繰り出せば7mを簡単に測ることができます。

PC113338.jpg

コンテは「コンティニュアス」の略です。

アンザイレンした二人が同時に歩くのでその名称がついています。
片方が滑落した時は、長いロープのどこかが木などに引っかかることで
致命的な事故を防ごうということです。

そのために途中で支点をとったり、わざと木と木の山側を歩いたりします。

ボルトが打ってあるところでは、スリングとカラビナで支点をとります。
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スラブの全長は80mぐらいあるのでしょうか。
途中でピッチを2回切って上がりました。
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後ろを振り返ると太平洋の眺めが素晴らしい!
大島の手前には初島が見えます。
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トップとフォローが交替して再度、同じ斜面を登ることにしました。
50mロープをオーバーハンドノットでつないで、3ペアが同時に懸垂下降です。
PC113353.jpg

登り返したら、さらに上を目指します。
このあたりからホールドが細かくなり、少しトラバースするところもあり、
緊張感を強いられました。
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何度か「うっ、お、落ちる〜!」と心の中で叫びました。
でもここで滑ると膝をズルズルとこすって、相当擦りむきそうです。
必死に耐えました・・・。

でも上のテラスに到着すると、素敵な光景が待っています。
今朝出発した駐車場も見えます。
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新人のNさんは、肩がらみで確保の練習です。
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ここからは藪漕ぎ。
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ここから先はマジになってしまいました。
足元はズルズルと崩れやすい脆い土の斜面。
周りにはつかめるような木がありません。
写真を撮る余裕はありませんでした。
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東北の山で鍛えているIさんは、藪漕ぎはお手ものもでした。
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ハードな山歩きの後は、ハイキングをして上がります。
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幕山の山頂は家族連れのパーティが賑やかに宴会をしていました。
結構マジに登って来た後だったので、こちらも解放されました。
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PC113373.jpg



学んだこと(成果)


●木を使ったセカンドの確保は、ロープを90度ぐらいに回した程度では、
 滑落を止めるできないことを実感しました。
 今回は8mmの新品のロープだったので、なおさらロープが滑りやすかったです。 

 木で180度折り返した上でグリップビレイをした方が良いと思いました。

 Iさんは肩がらみの方がコントロールがしやすいと言っていました。

●スラブで全員が懸垂下降した際、一名が確保器を持参していませんでした。
 Iさんが自分のエイト環を提供し、自らはカラビナでハーフマストで下降しました。

 私はハーフマスト(ムンター)で降りたことはありませんが、
 ロープがキンクしやすいという欠点があります。
 
 万が一に備えて、次回はトライしたいと思いました。



後記


・藪漕ぎでは苦戦しました。
 バラのような棘のある枝が多く、まさに「茨の道」でした。

 30cmほど先につかめる枝があるのだが手がどうしても伸びず、
 足元はズルズルと後退する箇所がありました。

 その時、お助けスリングを使うという発想が頭に閃きました。
 沢でもよく使う手です。
 120cmスリングの先にカラビナをつけて枝に目掛けて投げつけると、
 3回目でうまいこと引っかかりました。
 
 これで体を引っ張り上げて何とか難所をクリア。
 スリングを残置して、後続班にも感謝されました。


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