燧ヶ岳(ナデッ窪から見晴新道へ) [山行]
2018.9.14(金)〜15(土)
三連休にかかる前日、雨模様になる予報の間隙を縫って燧ヶ岳に行ってきました。
7月に尾瀬を訪れた際に通りがかった見晴の小屋にぜひ泊ってみたいというのも目的のひとつです。
ネット上には、「管理されていない、上級者向けのナデッ窪」「ぬかるみの見晴新道」と、臆病者の私を震え上がらせるには十分な情報が溢れていました。
でもでも、行ってみれば、とても楽しく行ってくることができました。
「歩いてみたい、でもどんな道なのか不安」という方のために、写真を多めにご紹介します。
同じような写真が延々と続きますので、ご注意あれ。
初日:
移動日です。
バスタ新宿を出発
2日目:
燧ヶ岳を歩き見晴の小屋に宿泊します。
大清水〜三平下〜沼尻〜俎嵓〜柴安嵓〜見晴(宿泊)
3日目:
帰りは温泉に浸かるため、尾瀬戸倉からバスに乗車します。
見晴〜山の鼻〜鳩待峠=尾瀬戸倉=バスタ新宿
出典:ヤマプラ
【往路】
大清水までは新宿発の夜行バスを利用します。
バスタ新宿〜大清水:
関越交通 高速バス「尾瀬号」(片道3,800円)
夜行便はバスタ新宿を22時ちょうどに出発します。
バスタ新宿は激混みでしたが、乗車バスの乗車率は8割強。隣は運良く空席でした。
【復路】
尾瀬戸倉〜鳩待峠:
乗合タクシー(片道980円)
尾瀬戸倉〜バスタ新宿:
関越交通 高速バス「尾瀬号」(片道4,100円)
13:30発に乗車、バスタ新宿には定刻より10分早い17:35に到着しました。
【04:00】
雨模様の中、4時ピッタリに大清水登山口から歩き出します。
真っ暗闇の中を、しかも雨の中で一人で歩くってやったことがなかったので、良い肝試しになりました。
三平下までは昨年(昼間)に歩いた道なので、道の検討はついていたことが心の支えです。
【04:54】
最初の休憩ポイント、一ノ瀬小屋です(心霊写真状態ですね)。
有人小屋は2016年で終了、2017年は閉鎖されていました。
今年(2018年)から無人の休憩小屋として再開したそうです。
なんでもこの一帯の土地所有者(尾瀬の4割を所有するT電力)の地代が高すぎて、撤退したそうです。
【05:01】
小屋のすぐ先にある橋を渡ると、道は行き止まりになります。
その手前の左手に登山道があります。
昨年来ていなかったら、ここで少し迷ったかも・・・。
少し入ると、この看板があります。
【05:27】
岩清水の湧き水、美味しいのかな?
けっこう長く続く木段を、喘ぎながら登ります。
【05:40】
「この先、蜂の巣あり」とありますが、幸い、今回も蜂には遭遇しませんでした。
この区間を通過すると、道の勾配は緩やかになり、三平下まではあとひと息です。
三平峠。
【06:13】
三平下。
尾瀬沼の向こう側に見えるのが燧ヶ岳です。
【06:42】
南岸分岐。富士見峠に向かう道がここから分かれます。
ヤマドリゼンマイの紅葉が、まるで葉先が焦げたように見えます。
ヒノキの葉もこんな色になるんですね。
沼尻休憩所が見えてきました。
【07:20】
休憩所の建物は、今年(2018)の夏にリニューアル・オープンしたばかりです!
前の休憩所は2015年の火災で消失してしまいました(手元の地図にはそう記載されています)。
昔の建物も風通しの良さそうな造りでしたが、新しいのもオープン・エアーでゆったりできます。
自販機ではビールやジュースを販売していますし、長蔵小屋からきている親父さんが温かいものを作ってくれそうです。
登山から解放されて、ここだけを目的に小屋からブラリと散策にくるのもオススメですね。
さて、小屋沿いにまっすぐ進むとナデッ窪のルートに入ります。
【07:49】
いよいよナデッ窪の始まり。こんな感じでスタートです。
【07:54】
ちょっと石ころが出てきたな。
【08:01】
はい、ゴロゴロしてきました。
ウオォ〜!なめ茸?
これなんか、雪崩で倒され流れてきたんでしょうかね。
ま、基本はこんな感じが続きます。
小さな秋を見つけた!
登りが続きますが、そんなに疲れません。
【08:46】
山頂が見えて、俄然やる気が湧いてきた!
ガツガツいきますよ。
振り返ると、尾瀬沼がどーんと目に飛び込んできます。
登っている最中に見えるのは俎板嵓(まないたぐら)です。
【09:30】
長英新道との合流点。
赤ナグレ岳。
現在、俎板嵓の直下を登っております。
今日は地元の中学生も学校登山で登っているそうで、山頂にその姿が見えました。
【09:50】
着いたぞ〜!
柴安嵓に向かいます。
2つの嵓の間の鞍部はこんな具合になっています。
【10:14】
せっかく柴安嵓に登ってきたのに・・・
ガスっちゃって、何も見えません。
時間が早すぎるのでゆっくりと休憩を取ることにして、早めの昼食をとりました。
さて、評判の見晴新道に挑むとしましょうか。
標識が立っていないので、コンパスで何度も南の方角を確認して歩き始めます。
【10:50】
最初はハイマツ帯の中を歩きます。
見晴新道を上がってきた数名とすれ違ったので、道の状況を尋ねてみたところ、みなさん口々に「ぬかるみに気をつけてください。ほら、こんなになっちゃいました!」ってな具合に、半ば嬉しそうに泥んこだらけになった足元を指し示してくれるのでした。
【10:56】
旧温泉小屋分岐、おどろおどろしく赤字で「ハイドウ」(廃道)と書き足してあります。
沼尻休憩所の親父さんから「見晴新道で迷って7時間以上かかった」という事例を聞いてきたのですが、このように道を示すサインはたくさんあります。
そして親切なことに、9合目から1合目まで、このような道案内がつけられています。
実は、この9合目を過ぎると、例のドロドロ道が始まります。
このあたりですれ違った2人の女性方からは「この道、下りでは絶対使いたくないよね〜って思いました」というエールをもらって、いざ出陣でございます。
ここは、もしかしたら、古い見晴道の入り口かもしれません。
ここから先は写真のみでお楽しみください。
ここは異様に赤テープが多いですね。
この看板の数が減っていくことだけが楽しみです。
でもね、山を下っていくにつれて、山って裾野が広がってくじゃないですか。
だから水平距離を歩く割には標高が下がらなくなっていくんですよね。
水の溜まった足型は避けずに、あえてそこに足を突っ込んでいく。
雪山と同じですよね!
樹林帯が続くので、こんな風に景色の見えるところはほとんどありません。
【12:30】
2合目を過ぎると、さしものぬかるみ道も大人しくなってきます。
これでもかっていうぐらいに、道の案内がつけられています。
水が溜まっているので、思わずここで、靴を洗っちゃおうかと思いました。
【12:50】
いよっ、待ってました!1合目!
【13:05】
見晴に到着です!
見晴の小屋に別れを告げて出発です。
至仏山の方に目を向けると草紅葉が始まっています
この時期になると咲いている花は少なくなっていましたが、ところどころにエゾリンドウが咲いていました。
秋を見つけては写真をパシャリ!
ミヤマアキノキリンソウも咲いていました。
オクトリカブト。
ヒツジグサの葉って、パックパンみたいでかわいい!
【09:15】
鳩待峠。
【09:40】
戸倉の湯です。週末は数百名の客が殺到するそうなので、開店の10時前にやってきました。
帰りの高速バスを待つために13時過ぎまでこの周辺でたむろしていましたが、土曜日だったせいか混み合う状況は見られませんでした。
今回利用した原の小屋を簡単に紹介します。
見晴の中では最も燧ヶ岳寄りに建っています。
見晴エリアには小屋が密集しています(6軒ぐらいあるのかな)が、運命共同体で仲良くやっているそうです。
かなり大きな入り口です。
お土産類の種類はかなり数が多いです。ビールももちろんあります。
2階の通路。ピカピカです。
こちらは1階の談話室。前日の新聞がおかれていました。
小屋から外を見たところ。
泊まったのは6畳の部屋。敷布団が薄いので、2枚重ねで寝ました。
食堂の外には手書きの献立表が掲示されています。
夕食はハンバーグ、魚の甘露煮。ポテトサラダの量が多かった!
朝食はサッパリ系です。
水は飲用可です。見晴の小屋の水は燧ヶ岳の沢から引いています。
トイレは男女別。男性用は個室3席と小用が3つです。
紙も流せる完全水洗式で無臭です。ウォッシュレットまでついてます。
原の小屋は一昨年前までは家族経営だったのが、いまは手放して山を降りたそうです。
現在は長髪の男性が「支配人」です。
小屋周辺ではドコモ携帯はつながりません。でも、見晴エリアをちょっと抜け出て龍宮小屋方面に進むと、電波がバンバンと入ります。
小屋としては特に不満はありません。尾瀬の小屋は、どこも山小屋というよりは民宿です。
ここの小屋は特別な印象があるわけでもないので、可もなく不可もなしです。
※各項目とも5点満点評価。
快適さ ☆☆☆
食事 ☆☆☆
トイレ ☆☆☆☆☆
スタッフ ☆☆☆
総合 ☆☆☆☆
【沼尻休憩所】
休憩所には朝の7時20分に到着しましたが、すでに営業していました。前の晩に長蔵小屋に宿泊した中学生たちがナデッ窪から燧ヶ岳を登るので、先回りして休憩所を開けておきたかったんだ、とオヤジさんは語っていました。長蔵小屋からはエンジン付きのボートで尾瀬沼をわたること15分だそうです。
とにかく話し好きなオヤジさんで、ナデッ窪ルートの見どころをたくさん教えてくれました。
【ナデッ窪を歩くコツ】
登りについては危ないところはないと思います。道は岩登りがずっと続くのではなく、2メートルぐらいの岩が随所に出てくるという感じです。岩登りを1〜2回でもやったことのある人ならば、普通にいけるでのではないでしょうか。
この道を下る場合は、前向きではなくて、後ろ向きにクライムダウンした方が歩きやすいと思います。
【見晴新道を歩くコツ】
滑って滑落するような場所ではないので、ご安心ください。かっこよく歩こうとせず、ぬかるみを避けないで、ぬかるみ歩きを楽しむことが大事です。下手に避けようとして滑ったりしたら、下半身がドロドロになってしまいます。
ワインを作るときのブドウ踏みってあるじゃないですか?ヨーロッパの娘さんの写真を見たことがあります。あんな気持ちになって、テンションをハイにしていきましょう(そうしないと耐えられませんw)。
ただし、最低限の装備は忘れずに!
・防水手袋は必須(テムレスがオススメです)。
・靴は新しいものがベスト!事前にゴアバッグに破れがないことを確認ましょう。ミッドカット以上。ローカットだと悲惨なことに・・・?
・ゲーター(スパッツ)、世の中にこれがあって助かった!
見晴の小屋には洗い場があるので、ドロドロになった装備を感謝しながら洗い流しましょう。
【木道の管理】
尾瀬の木道は総延長が65kmで、その約半分は福島県が管理しています。残りは東京電力、福島県、群馬県、環境省が管理しています。
木道の端っこには管理者の刻印が押してあるので、それを確認しながら歩くのも面白いです。
こちらは環境省。
東京電力は年によってデザインが微妙に変化しています。
▼コースタイム
初日: 移動日
2日目:
(03:40)大清水(04:00)〜(04:54)一ノ瀬休憩所(05:00)〜(06:13)三平下(06:20)〜(07:20)沼尻休憩所(07:43)〜(09:30)8合目(09:30)〜(09:50)俎板嵓(10:00)〜(10:15)柴安嵓(10:45)〜(12:51)旧温泉道分岐(12:51)〜(13:05)見晴
3日目:
見晴(06:30)〜(07:04)龍宮小屋(07:04)〜(08:00)山の鼻(08:05)〜(09:15)鳩待峠
▼使用した靴
LA SPORTIVA BLADE GTX
見晴新道を下りきったら、靴の中がしっとりと湿っぽくなってました。今春、新調したばっかりなのに!
▼使用した地図
「山と高原地図 尾瀬 燧ケ岳・至仏山・会津駒ケ岳」
三連休にかかる前日、雨模様になる予報の間隙を縫って燧ヶ岳に行ってきました。
7月に尾瀬を訪れた際に通りがかった見晴の小屋にぜひ泊ってみたいというのも目的のひとつです。
ネット上には、「管理されていない、上級者向けのナデッ窪」「ぬかるみの見晴新道」と、臆病者の私を震え上がらせるには十分な情報が溢れていました。
でもでも、行ってみれば、とても楽しく行ってくることができました。
「歩いてみたい、でもどんな道なのか不安」という方のために、写真を多めにご紹介します。
同じような写真が延々と続きますので、ご注意あれ。
行程
初日:
移動日です。
バスタ新宿を出発
2日目:
燧ヶ岳を歩き見晴の小屋に宿泊します。
大清水〜三平下〜沼尻〜俎嵓〜柴安嵓〜見晴(宿泊)
3日目:
帰りは温泉に浸かるため、尾瀬戸倉からバスに乗車します。
見晴〜山の鼻〜鳩待峠=尾瀬戸倉=バスタ新宿
出典:ヤマプラ
アクセス
【往路】
大清水までは新宿発の夜行バスを利用します。
バスタ新宿〜大清水:
関越交通 高速バス「尾瀬号」(片道3,800円)
夜行便はバスタ新宿を22時ちょうどに出発します。
バスタ新宿は激混みでしたが、乗車バスの乗車率は8割強。隣は運良く空席でした。
【復路】
尾瀬戸倉〜鳩待峠:
乗合タクシー(片道980円)
尾瀬戸倉〜バスタ新宿:
関越交通 高速バス「尾瀬号」(片道4,100円)
13:30発に乗車、バスタ新宿には定刻より10分早い17:35に到着しました。
山行記録
2日目:大清水〜燧ヶ岳〜見晴
【04:00】
雨模様の中、4時ピッタリに大清水登山口から歩き出します。
真っ暗闇の中を、しかも雨の中で一人で歩くってやったことがなかったので、良い肝試しになりました。
三平下までは昨年(昼間)に歩いた道なので、道の検討はついていたことが心の支えです。
【04:54】
最初の休憩ポイント、一ノ瀬小屋です(心霊写真状態ですね)。
有人小屋は2016年で終了、2017年は閉鎖されていました。
今年(2018年)から無人の休憩小屋として再開したそうです。
なんでもこの一帯の土地所有者(尾瀬の4割を所有するT電力)の地代が高すぎて、撤退したそうです。
【05:01】
小屋のすぐ先にある橋を渡ると、道は行き止まりになります。
その手前の左手に登山道があります。
昨年来ていなかったら、ここで少し迷ったかも・・・。
少し入ると、この看板があります。
【05:27】
岩清水の湧き水、美味しいのかな?
けっこう長く続く木段を、喘ぎながら登ります。
【05:40】
「この先、蜂の巣あり」とありますが、幸い、今回も蜂には遭遇しませんでした。
この区間を通過すると、道の勾配は緩やかになり、三平下まではあとひと息です。
三平峠。
【06:13】
三平下。
尾瀬沼の向こう側に見えるのが燧ヶ岳です。
【06:42】
南岸分岐。富士見峠に向かう道がここから分かれます。
ヤマドリゼンマイの紅葉が、まるで葉先が焦げたように見えます。
ヒノキの葉もこんな色になるんですね。
沼尻休憩所が見えてきました。
【07:20】
休憩所の建物は、今年(2018)の夏にリニューアル・オープンしたばかりです!
前の休憩所は2015年の火災で消失してしまいました(手元の地図にはそう記載されています)。
昔の建物も風通しの良さそうな造りでしたが、新しいのもオープン・エアーでゆったりできます。
自販機ではビールやジュースを販売していますし、長蔵小屋からきている親父さんが温かいものを作ってくれそうです。
登山から解放されて、ここだけを目的に小屋からブラリと散策にくるのもオススメですね。
さて、小屋沿いにまっすぐ進むとナデッ窪のルートに入ります。
【07:49】
いよいよナデッ窪の始まり。こんな感じでスタートです。
【07:54】
ちょっと石ころが出てきたな。
【08:01】
はい、ゴロゴロしてきました。
ウオォ〜!なめ茸?
これなんか、雪崩で倒され流れてきたんでしょうかね。
ま、基本はこんな感じが続きます。
小さな秋を見つけた!
登りが続きますが、そんなに疲れません。
【08:46】
山頂が見えて、俄然やる気が湧いてきた!
ガツガツいきますよ。
振り返ると、尾瀬沼がどーんと目に飛び込んできます。
登っている最中に見えるのは俎板嵓(まないたぐら)です。
【09:30】
長英新道との合流点。
赤ナグレ岳。
現在、俎板嵓の直下を登っております。
今日は地元の中学生も学校登山で登っているそうで、山頂にその姿が見えました。
【09:50】
着いたぞ〜!
柴安嵓に向かいます。
2つの嵓の間の鞍部はこんな具合になっています。
【10:14】
せっかく柴安嵓に登ってきたのに・・・
ガスっちゃって、何も見えません。
時間が早すぎるのでゆっくりと休憩を取ることにして、早めの昼食をとりました。
さて、評判の見晴新道に挑むとしましょうか。
標識が立っていないので、コンパスで何度も南の方角を確認して歩き始めます。
【10:50】
最初はハイマツ帯の中を歩きます。
見晴新道を上がってきた数名とすれ違ったので、道の状況を尋ねてみたところ、みなさん口々に「ぬかるみに気をつけてください。ほら、こんなになっちゃいました!」ってな具合に、半ば嬉しそうに泥んこだらけになった足元を指し示してくれるのでした。
【10:56】
旧温泉小屋分岐、おどろおどろしく赤字で「ハイドウ」(廃道)と書き足してあります。
沼尻休憩所の親父さんから「見晴新道で迷って7時間以上かかった」という事例を聞いてきたのですが、このように道を示すサインはたくさんあります。
そして親切なことに、9合目から1合目まで、このような道案内がつけられています。
実は、この9合目を過ぎると、例のドロドロ道が始まります。
このあたりですれ違った2人の女性方からは「この道、下りでは絶対使いたくないよね〜って思いました」というエールをもらって、いざ出陣でございます。
ここは、もしかしたら、古い見晴道の入り口かもしれません。
ここから先は写真のみでお楽しみください。
ここは異様に赤テープが多いですね。
この看板の数が減っていくことだけが楽しみです。
でもね、山を下っていくにつれて、山って裾野が広がってくじゃないですか。
だから水平距離を歩く割には標高が下がらなくなっていくんですよね。
水の溜まった足型は避けずに、あえてそこに足を突っ込んでいく。
雪山と同じですよね!
樹林帯が続くので、こんな風に景色の見えるところはほとんどありません。
【12:30】
2合目を過ぎると、さしものぬかるみ道も大人しくなってきます。
これでもかっていうぐらいに、道の案内がつけられています。
水が溜まっているので、思わずここで、靴を洗っちゃおうかと思いました。
【12:50】
いよっ、待ってました!1合目!
【13:05】
見晴に到着です!
3日目:見晴〜山ノ鼻〜鳩待峠〜尾瀬戸倉
見晴の小屋に別れを告げて出発です。
至仏山の方に目を向けると草紅葉が始まっています
この時期になると咲いている花は少なくなっていましたが、ところどころにエゾリンドウが咲いていました。
秋を見つけては写真をパシャリ!
ミヤマアキノキリンソウも咲いていました。
オクトリカブト。
ヒツジグサの葉って、パックパンみたいでかわいい!
【09:15】
鳩待峠。
【09:40】
戸倉の湯です。週末は数百名の客が殺到するそうなので、開店の10時前にやってきました。
帰りの高速バスを待つために13時過ぎまでこの周辺でたむろしていましたが、土曜日だったせいか混み合う状況は見られませんでした。
宿泊小屋
今回利用した原の小屋を簡単に紹介します。
外観
見晴の中では最も燧ヶ岳寄りに建っています。
見晴エリアには小屋が密集しています(6軒ぐらいあるのかな)が、運命共同体で仲良くやっているそうです。
窓口
かなり大きな入り口です。
お土産類の種類はかなり数が多いです。ビールももちろんあります。
館内
2階の通路。ピカピカです。
こちらは1階の談話室。前日の新聞がおかれていました。
小屋から外を見たところ。
広間・寝床
泊まったのは6畳の部屋。敷布団が薄いので、2枚重ねで寝ました。
食堂・食事
食堂の外には手書きの献立表が掲示されています。
夕食はハンバーグ、魚の甘露煮。ポテトサラダの量が多かった!
朝食はサッパリ系です。
流し場とトイレ
水は飲用可です。見晴の小屋の水は燧ヶ岳の沢から引いています。
トイレは男女別。男性用は個室3席と小用が3つです。
紙も流せる完全水洗式で無臭です。ウォッシュレットまでついてます。
【評価】
原の小屋は一昨年前までは家族経営だったのが、いまは手放して山を降りたそうです。
現在は長髪の男性が「支配人」です。
小屋周辺ではドコモ携帯はつながりません。でも、見晴エリアをちょっと抜け出て龍宮小屋方面に進むと、電波がバンバンと入ります。
小屋としては特に不満はありません。尾瀬の小屋は、どこも山小屋というよりは民宿です。
ここの小屋は特別な印象があるわけでもないので、可もなく不可もなしです。
※各項目とも5点満点評価。
快適さ ☆☆☆
食事 ☆☆☆
トイレ ☆☆☆☆☆
スタッフ ☆☆☆
総合 ☆☆☆☆
感想
【沼尻休憩所】
休憩所には朝の7時20分に到着しましたが、すでに営業していました。前の晩に長蔵小屋に宿泊した中学生たちがナデッ窪から燧ヶ岳を登るので、先回りして休憩所を開けておきたかったんだ、とオヤジさんは語っていました。長蔵小屋からはエンジン付きのボートで尾瀬沼をわたること15分だそうです。
とにかく話し好きなオヤジさんで、ナデッ窪ルートの見どころをたくさん教えてくれました。
【ナデッ窪を歩くコツ】
登りについては危ないところはないと思います。道は岩登りがずっと続くのではなく、2メートルぐらいの岩が随所に出てくるという感じです。岩登りを1〜2回でもやったことのある人ならば、普通にいけるでのではないでしょうか。
この道を下る場合は、前向きではなくて、後ろ向きにクライムダウンした方が歩きやすいと思います。
【見晴新道を歩くコツ】
滑って滑落するような場所ではないので、ご安心ください。かっこよく歩こうとせず、ぬかるみを避けないで、ぬかるみ歩きを楽しむことが大事です。下手に避けようとして滑ったりしたら、下半身がドロドロになってしまいます。
ワインを作るときのブドウ踏みってあるじゃないですか?ヨーロッパの娘さんの写真を見たことがあります。あんな気持ちになって、テンションをハイにしていきましょう(そうしないと耐えられませんw)。
ただし、最低限の装備は忘れずに!
・防水手袋は必須(テムレスがオススメです)。
・靴は新しいものがベスト!事前にゴアバッグに破れがないことを確認ましょう。ミッドカット以上。ローカットだと悲惨なことに・・・?
・ゲーター(スパッツ)、世の中にこれがあって助かった!
見晴の小屋には洗い場があるので、ドロドロになった装備を感謝しながら洗い流しましょう。
【木道の管理】
尾瀬の木道は総延長が65kmで、その約半分は福島県が管理しています。残りは東京電力、福島県、群馬県、環境省が管理しています。
木道の端っこには管理者の刻印が押してあるので、それを確認しながら歩くのも面白いです。
こちらは環境省。
東京電力は年によってデザインが微妙に変化しています。
データ
▼コースタイム
初日: 移動日
2日目:
(03:40)大清水(04:00)〜(04:54)一ノ瀬休憩所(05:00)〜(06:13)三平下(06:20)〜(07:20)沼尻休憩所(07:43)〜(09:30)8合目(09:30)〜(09:50)俎板嵓(10:00)〜(10:15)柴安嵓(10:45)〜(12:51)旧温泉道分岐(12:51)〜(13:05)見晴
3日目:
見晴(06:30)〜(07:04)龍宮小屋(07:04)〜(08:00)山の鼻(08:05)〜(09:15)鳩待峠
▼使用した靴
LA SPORTIVA BLADE GTX
見晴新道を下りきったら、靴の中がしっとりと湿っぽくなってました。今春、新調したばっかりなのに!
▼使用した地図
「山と高原地図 尾瀬 燧ケ岳・至仏山・会津駒ケ岳」
2018-09-27 09:23
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0