荒船山 [山行]
2016.11.14(月)
荒船山に下見に行ってきました。
遠くから見ると、ベットのように水平にだだっ広く広がる山です。
写真などで見る象徴的な絶壁は艫(とも)岩というところで、よく「航空母艦」と称されます。
手元の書籍「ぐんま百名山」(上毛新聞社)を見ると、荒船山は「一般向け」となっています。
しかし、艫岩の南西にある兜岩山を目指すと、少し怖いところが出てきます。
自分的には核心部が3ヶ所ありました。行かれる方は参考にしてください。
■行程
荒船不動登山口から入山し、御岳山、兜岩山と歩きます。
兜岩山から来た道を戻り、星尾峠から艫岩に出ます。
再び星尾峠まで戻り、経塚山に立ち寄り、星尾峠から荒船不動登山口に下山します。
■アプローチ
高崎駅でレンタカーをします。国道254線をひたすら走ります。
荒船不動はカーナビに登録されていませんでした。周辺にカーナビに設定できるような目印もありません。
国道254号を長野県との県境に向けて、西に走ります。
「16号橋」を過ぎると、内山トンネル(長さ1,000mほど)を通過します。
その先に内山大橋がかかっているのですが、そのすぐ手前の細い道を左に入ります。
(道は舗装されています)
左手にこの建物が見えたら、・・・
大きくハンドルを左に切って、この道を入ります。
あとはひたすらまっすぐ走ります。
途中で右折したくなる道があっても、まっすぐです。
参考までに、登山口駐車場の位置情報を記しておきます。
(カーナビに設定しても、うまく誘導してくれない気がします)
緯度: 36° 12' 31.752" N
経度: 138° 37' 21.21" E
駐車場は10台程度収容です。
駐車場から御岳山と兜岩山が見えます。
■山行記録
【10:18】荒船不動登山口
入り口にリアルなクマの似顔絵があり、ブルブル!
終日、クマの影に怯えながら歩くハメになりました。
内山峠ルートは一杯水付近の木橋の損傷により通行止です。
【10:27】御岳山・兜岩山入口
看板が立っている電柱の左側から入ります。
※直接、星尾峠に向かう場合は、荒船不動を過ぎたところから登ります。
この道で合ってるのかな?と思いながら歩きます。
でも、すぐにこんなに立派な道になりました。
【11:00】荒船不動近道入口
星尾峠から兜岩山分岐を経由して田口峠まで続く尾根にぶつかりました。
ここを右に進みます。
御岳山方向に向かいます。
【11:10】
石像がありますが、由来は分かりません。
今回は御岳山はスルーして、兜岩山を目指します。
【11:22】
ここ、少し怖いです。
【11:23】核心部1 鎖のあるトラバース
登りではさほど怖さを感じませんが、下りで足を滑らせるとアウトです。
鎖が設置されていますが、支点がユルユルです。
-----------------------------------------------------------------------------------------
【兜岩山からの下山時、反対方向から撮った写真】
左が切れ落ちています。
鎖は錆びていて、支点を引っ張ると抜けてきます。
いざという時に頼るのは危険です。
-----------------------------------------------------------------------------------------
【11:26】
巻いていきます。
【11:28】P1(孫ローソク)
この頂点に上がるとナイスなビューを楽しめます。
荒船山で360度の展望が得られるのはここだけでしょう。
しかし向こう側がすっぱりと切れ落ちているので、自信のない方はやめましょう。
八ヶ岳も見えます。
左がP2(子ローソク)、右がP3(大ローソク)です。
兜岩山。
P3から降りるときは、慎重にクライムダウンしました。
これだけの高さなんですがね・・・。
【11:33】核心部2 ヤセ尾根
ここも核心部、ヤセ尾根です。 すぐに渡れてしまいます。
地図には「ナイフエッジ」と記載されています。
【11:34】
奥多摩のようなトラバース。
【11:35】核心部3 木の根
木の根が嫌らしく伸びています。
足を引っ掛けると滑落は免れないので、慎重に足を運びます。
【11:37】
ここまで来れば、怖いところは全て通過です。
【11:42】
ローソク岩の分岐に出ました。
ローソク岩は帰りに寄ることにし、まず兜岩山に向かいます。
【11:46】
兜岩山に向かう分岐点です。
ローソク岩。
【11:50】
兜岩山まであとひと息。
【11:57】兜岩山 山頂
山頂は広いですが、展望はありません。
ここで軽食をとりましたが、落ち着かないので早々に下山です。
【12:17】
ローソク岩に寄って行きます。
【12:20】ローソク岩基部
踏み跡は途中で消えています。
ロープ確保なしで登る気はしません。
左に回り込む踏み跡もありましたが、これも途中で行き止まりです。
【13:07】
荒船不動近道入口まで戻ってきました。
艫岩が見えます。
【13:16】星尾峠
ここは道が枝分かれしていて、少し分かりにくいです。
兜岩山から来ると、ここはT字路になっています。
木に白い看板がかかっている方(左方向)に進みます。
ちなみに、右に行くと線ヶ滝方面です。
【13:22】
【13:23】
木道が崩壊していますが、問題なく歩けます。
【13:24】
地図にない分岐点が出てきましたが、荒船山を目指します。
【13:33】経塚入口
【13:39】
あの平らなところを歩いてるんですね!
【13:47】「皇朝最古修武之地」の石碑
入口?
昭和9年に建てられた石碑です。
【13:49】
笹が増えてきました。
【13:58】艫岩
すぐ先が崖の縁ですが、結構足跡が付いています。
度胸試しのようなことは止めるべきですね。
東屋のトイレは閉鎖されていました。
【14:35】星尾峠
星尾峠まで戻ってきました。
経塚山に寄っていきます。
【14:43】
なにやら、祠があります。
それにしても、経塚山ってまだここから歩くのかな?・・・
【14:45】経塚山
と思って足元を見たら、「1423 経塚山」と書いてありました。
【15:02】星尾峠
荒船不動駐車場に向かいます。
【15:19】
9月に親子が遭難したという報道がありました。
お母さんは艫岩の崖下で遺体で発見されましたが、子供さんがまだ不明のままのようです。
早く見つかって、ご家族のもとに戻ることをお祈ります。
【15:24】
荒船不動の脇から下りてきました。
■後記
・荒船山は上州の山だから群馬県だと思っていましたが、今回利用した
荒船不動登山口は長野県でした。
地図を見ると「荒船山」という山はないので、経塚山(1422.7m)に
行けば良いのかなと思っていました。
現地に行ってみたところ、道標は「荒船山」=「艫岩」の前提で書かれていました。
・荒船山の見所は大きく分けて、①兜岩山、②艫岩、③経塚山の3エリアだと思います。
それぞれが離れていて全部回ると5時間かかります。
東京から向かうと、汽車+レンタカーだと歩き始めは9時を回ります。
この時期は日暮れが早いことを考えると、少し慌ただしいですね。
見晴らしが良いのはP1(孫ローソク)と艫岩です。
兜岩山も経塚山も木が茂っているので、展望はあまりありません。
それを考慮に入れて行程を組むと良いでしょう。
・兜岩方面は地図に危険マークがついています。
自分的には核心部は3箇所、P1の先の痩せ尾根、鎖のある痩せ尾根、
木の根っこがせり出したところです。
・今回の最大の目的は下仁田ネギを買うことでした。
「道の駅しもにた」で大量に販売しています。
他にも白菜や里芋など、新鮮な野菜を買うことができます
ただし朝一番に立ち寄ることです。帰りに買っていこうと思うと、売り切れ必至です。
■データ
▼コースタイム 総行程:5時間9分
荒船不動登山口(10:20)〜<40分>〜(11:00)荒船不動近道入口(11:01)〜<13分>〜(11:14)御岳山分岐(11:14)〜<11分>〜(11:25)P1(11:30)〜<16分>〜(11:46)兜岩山分岐(11:46)〜<10分>〜(11:56)兜岩山(12:05)〜<46分>〜(12:51)御岳山分岐(12:51)〜<9分>〜(13:00)荒船不動近道入口(13:00)〜<16分>〜(13:16)星尾峠(13:20)〜<13分>〜(13:33)経塚入口(13:33)〜<24分>〜(13:57)相沢分岐(13:57)〜<2分>〜(13:59)艫岩(14:13)〜<22分>〜(14:35)経塚入口(14:35)〜<9分>〜(14:44)経塚山(14:47)〜<6分>〜(14:53)経塚入口(14:53)〜<8分>〜(15:01)星尾峠(15:01)〜<28分>〜(15:29)荒船不動登山口
▼使用した靴
FiveTen Camp Four GTX Mid
▼使用した地図
「山と高原地図 21 西上州 妙義山・荒船山」
荒船山に下見に行ってきました。
遠くから見ると、ベットのように水平にだだっ広く広がる山です。
写真などで見る象徴的な絶壁は艫(とも)岩というところで、よく「航空母艦」と称されます。
手元の書籍「ぐんま百名山」(上毛新聞社)を見ると、荒船山は「一般向け」となっています。
しかし、艫岩の南西にある兜岩山を目指すと、少し怖いところが出てきます。
自分的には核心部が3ヶ所ありました。行かれる方は参考にしてください。
■行程
荒船不動登山口から入山し、御岳山、兜岩山と歩きます。
兜岩山から来た道を戻り、星尾峠から艫岩に出ます。
再び星尾峠まで戻り、経塚山に立ち寄り、星尾峠から荒船不動登山口に下山します。
■アプローチ
高崎駅でレンタカーをします。国道254線をひたすら走ります。
荒船不動はカーナビに登録されていませんでした。周辺にカーナビに設定できるような目印もありません。
国道254号を長野県との県境に向けて、西に走ります。
「16号橋」を過ぎると、内山トンネル(長さ1,000mほど)を通過します。
その先に内山大橋がかかっているのですが、そのすぐ手前の細い道を左に入ります。
(道は舗装されています)
左手にこの建物が見えたら、・・・
大きくハンドルを左に切って、この道を入ります。
あとはひたすらまっすぐ走ります。
途中で右折したくなる道があっても、まっすぐです。
参考までに、登山口駐車場の位置情報を記しておきます。
(カーナビに設定しても、うまく誘導してくれない気がします)
緯度: 36° 12' 31.752" N
経度: 138° 37' 21.21" E
駐車場は10台程度収容です。
駐車場から御岳山と兜岩山が見えます。
■山行記録
【10:18】荒船不動登山口
入り口にリアルなクマの似顔絵があり、ブルブル!
終日、クマの影に怯えながら歩くハメになりました。
内山峠ルートは一杯水付近の木橋の損傷により通行止です。
【10:27】御岳山・兜岩山入口
看板が立っている電柱の左側から入ります。
※直接、星尾峠に向かう場合は、荒船不動を過ぎたところから登ります。
この道で合ってるのかな?と思いながら歩きます。
でも、すぐにこんなに立派な道になりました。
【11:00】荒船不動近道入口
星尾峠から兜岩山分岐を経由して田口峠まで続く尾根にぶつかりました。
ここを右に進みます。
御岳山方向に向かいます。
【11:10】
石像がありますが、由来は分かりません。
今回は御岳山はスルーして、兜岩山を目指します。
【11:22】
ここ、少し怖いです。
【11:23】核心部1 鎖のあるトラバース
登りではさほど怖さを感じませんが、下りで足を滑らせるとアウトです。
鎖が設置されていますが、支点がユルユルです。
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【兜岩山からの下山時、反対方向から撮った写真】
左が切れ落ちています。
鎖は錆びていて、支点を引っ張ると抜けてきます。
いざという時に頼るのは危険です。
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【11:26】
巻いていきます。
【11:28】P1(孫ローソク)
この頂点に上がるとナイスなビューを楽しめます。
荒船山で360度の展望が得られるのはここだけでしょう。
しかし向こう側がすっぱりと切れ落ちているので、自信のない方はやめましょう。
八ヶ岳も見えます。
左がP2(子ローソク)、右がP3(大ローソク)です。
兜岩山。
P3から降りるときは、慎重にクライムダウンしました。
これだけの高さなんですがね・・・。
【11:33】核心部2 ヤセ尾根
ここも核心部、ヤセ尾根です。 すぐに渡れてしまいます。
地図には「ナイフエッジ」と記載されています。
【11:34】
奥多摩のようなトラバース。
【11:35】核心部3 木の根
木の根が嫌らしく伸びています。
足を引っ掛けると滑落は免れないので、慎重に足を運びます。
【11:37】
ここまで来れば、怖いところは全て通過です。
【11:42】
ローソク岩の分岐に出ました。
ローソク岩は帰りに寄ることにし、まず兜岩山に向かいます。
【11:46】
兜岩山に向かう分岐点です。
ローソク岩。
【11:50】
兜岩山まであとひと息。
【11:57】兜岩山 山頂
山頂は広いですが、展望はありません。
ここで軽食をとりましたが、落ち着かないので早々に下山です。
【12:17】
ローソク岩に寄って行きます。
【12:20】ローソク岩基部
踏み跡は途中で消えています。
ロープ確保なしで登る気はしません。
左に回り込む踏み跡もありましたが、これも途中で行き止まりです。
【13:07】
荒船不動近道入口まで戻ってきました。
艫岩が見えます。
【13:16】星尾峠
ここは道が枝分かれしていて、少し分かりにくいです。
兜岩山から来ると、ここはT字路になっています。
木に白い看板がかかっている方(左方向)に進みます。
ちなみに、右に行くと線ヶ滝方面です。
【13:22】
【13:23】
木道が崩壊していますが、問題なく歩けます。
【13:24】
地図にない分岐点が出てきましたが、荒船山を目指します。
【13:33】経塚入口
【13:39】
あの平らなところを歩いてるんですね!
【13:47】「皇朝最古修武之地」の石碑
入口?
昭和9年に建てられた石碑です。
【13:49】
笹が増えてきました。
【13:58】艫岩
すぐ先が崖の縁ですが、結構足跡が付いています。
度胸試しのようなことは止めるべきですね。
東屋のトイレは閉鎖されていました。
【14:35】星尾峠
星尾峠まで戻ってきました。
経塚山に寄っていきます。
【14:43】
なにやら、祠があります。
それにしても、経塚山ってまだここから歩くのかな?・・・
【14:45】経塚山
と思って足元を見たら、「1423 経塚山」と書いてありました。
【15:02】星尾峠
荒船不動駐車場に向かいます。
【15:19】
9月に親子が遭難したという報道がありました。
お母さんは艫岩の崖下で遺体で発見されましたが、子供さんがまだ不明のままのようです。
早く見つかって、ご家族のもとに戻ることをお祈ります。
【15:24】
荒船不動の脇から下りてきました。
■後記
・荒船山は上州の山だから群馬県だと思っていましたが、今回利用した
荒船不動登山口は長野県でした。
地図を見ると「荒船山」という山はないので、経塚山(1422.7m)に
行けば良いのかなと思っていました。
現地に行ってみたところ、道標は「荒船山」=「艫岩」の前提で書かれていました。
・荒船山の見所は大きく分けて、①兜岩山、②艫岩、③経塚山の3エリアだと思います。
それぞれが離れていて全部回ると5時間かかります。
東京から向かうと、汽車+レンタカーだと歩き始めは9時を回ります。
この時期は日暮れが早いことを考えると、少し慌ただしいですね。
見晴らしが良いのはP1(孫ローソク)と艫岩です。
兜岩山も経塚山も木が茂っているので、展望はあまりありません。
それを考慮に入れて行程を組むと良いでしょう。
・兜岩方面は地図に危険マークがついています。
自分的には核心部は3箇所、P1の先の痩せ尾根、鎖のある痩せ尾根、
木の根っこがせり出したところです。
・今回の最大の目的は下仁田ネギを買うことでした。
「道の駅しもにた」で大量に販売しています。
他にも白菜や里芋など、新鮮な野菜を買うことができます
ただし朝一番に立ち寄ることです。帰りに買っていこうと思うと、売り切れ必至です。
■データ
▼コースタイム 総行程:5時間9分
荒船不動登山口(10:20)〜<40分>〜(11:00)荒船不動近道入口(11:01)〜<13分>〜(11:14)御岳山分岐(11:14)〜<11分>〜(11:25)P1(11:30)〜<16分>〜(11:46)兜岩山分岐(11:46)〜<10分>〜(11:56)兜岩山(12:05)〜<46分>〜(12:51)御岳山分岐(12:51)〜<9分>〜(13:00)荒船不動近道入口(13:00)〜<16分>〜(13:16)星尾峠(13:20)〜<13分>〜(13:33)経塚入口(13:33)〜<24分>〜(13:57)相沢分岐(13:57)〜<2分>〜(13:59)艫岩(14:13)〜<22分>〜(14:35)経塚入口(14:35)〜<9分>〜(14:44)経塚山(14:47)〜<6分>〜(14:53)経塚入口(14:53)〜<8分>〜(15:01)星尾峠(15:01)〜<28分>〜(15:29)荒船不動登山口
▼使用した靴
FiveTen Camp Four GTX Mid
▼使用した地図
「山と高原地図 21 西上州 妙義山・荒船山」
2016-11-25 10:30
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