穂高岳縦走(北穂・奥穂・前穂) [山行]
2016.8.12(金)〜15(月)
某社のツアーを利用して、穂高岳の三座に行ってきました。
山の会のリーダーからは、
「お前だったら、もうどこの山にだって行ける」
と言われているのですが、どうしても初めての山は不安だらけでツアーを使ってしまいます。
しかし、今回はツアーで色々と怖い体験や不快な思いをしました。
これらについては、折をみてふれてみたいと思います。
■行程
3泊4日の予定です。
一日目は、上高地から横尾まで歩き、横尾山荘に泊まります。
二日目は、本谷橋を経て涸沢から北穂高の南峰に登り、北穂山荘に泊まります。
三日目は、涸沢槍を経て奥穂高に登り、吊尾根を歩いて前穂高に登り、岳沢小屋に泊まります。
最終日は、岳沢小屋から上高地に下山します。
■アプローチ
今回はツアー利用なので、松本駅からタクシーで一気に上高地に入ります。
松本から乗り換えなしに約90分で着いてしまうので、これは便利ですね。
個人でお願いすると、17,000円程度します。。。
アルピコタクシー
松本タクシー
■初日:上高地〜明神館〜横尾
松本駅からタクシーに乗車します。
上高地に到着〜!
何度来ても、ワクワクしますね。
吊尾根はガスっていて、見えませんでした。
明神館。
徳沢園では、名物のソフトクリームをゲット!
横尾山荘に到着です。
今日は完全にハイキングでした。
■2日目:横尾〜涸沢〜北穂高
今回の行程で、2日目が最も体力を使う日らしいです。。
横尾大橋から出発です。
涸沢までは3時間です。「14時以降は入山しないこと」とあります。
クライミングで有名な屏風岩は、ここから登山道を逸れて進むようです。
さすがに、朝の6時から登攀している姿は見られませんでした。
そのすぐそばには、岩小屋跡があります。
屏風岩に登る者たちがここで仮眠したそうですが、現在は崩壊しています。
本谷橋です。
思いのほか、簡素な造りです。 もっと大きい橋を想像していました。
本谷橋を過ぎると、坂が少しきつくなり、標高を上げていきます。
だんだんと、それっぽい景色が見えてきました。
S字のガレ場は、大きな石が溜まったエリアです。
上方からの落石に注意しながら、速やかに通り抜けます。
涸沢小屋で休憩していきます。
右が奥穂で左が前穂。
ン? 上高地側から見ているのと逆になっているのはなぜ?
⇨涸沢カールって、上高地側から見ると、吊尾根の正反対側にあるんですね。
よく知らなかった・・・(^^;
これが涸沢カーるのテントってやつなんですね!
紅葉でもないのに、大勢ご苦労さまです。
涸沢小屋の右脇の階段で、北穂高に向かいます。
これからがきつくなるらしいです。
30分で、涸沢ヒュッテが点のように小さく見えるまで上がってきました。
前穂高も迫力が出てきました。
岩場に慣れていない人は、こうした登り道を大股で歩いてしまい、
疲労を蓄積していったようです。
1時間も歩いたら、皆さん大バテでした。
ビール隊長は息切れなし、足も極めて軽く快調です。
毎週のトレーニングと、クライミングの練習の成果が大きく出たと感じました。
ここなんか、鎖は補助にして、岩をホールドして登っていくのが基本なんですがね。
鎖の次は、ハシゴです。
楽に高度を稼げて、嬉しいです!
歩いたことはないんですが、これがザイテングラートです。
自然落石の音が響いていました。
北穂東稜は、バリエーションルートです。
北穂分岐まで来たら、今日のゴールである北穂小屋までもうすぐです。
この坂を上り詰めて・・・
北穂山頂に到着です。
北穂高山荘に着いたら、テラスには韓国人の大団体で占拠されていました。
ちなみに、ここのスパゲッティは有名らしいです。
いい匂いがしていたもんなぁ。
ランチタイムは13時で終了なので、お気をつけあれ!
■3日目:北穂高〜涸沢槍〜奥穂高〜吊尾根〜前穂高〜岳沢
朝3時に外に出ると、満天の星空がきれいでした。
5時前の槍ヶ岳。
大キレットは、9月に歩く予定です。
手前から順に、涸沢槍、奥穂高、そしてロバの耳とジャンダルムが見えています。
「あんなところで、停滞している人たちは何者?」
・・・と思ったら、クライミングの準備をしていました。
離れて見ると崖っぷちに立っているように見えますが、
近くに行くとかなり広いところです(2枚先の写真を見てください)。
しかし、そこに行き着くには、ここを通過しなくてはなりません。
見た目ほど大変ではありません。
先ほどのクライマーたちが、まだ準備していました。
ちなみにここ、出っ張ってて嫌らしいところです。
他の山々よりも高いところに到達したな、と実感します。
涸沢ヒュッテが見えています。
最低コル。
鎖に頼らずに歩けるように、もっと練習してくださいね。
涸沢槍を登ります。
奥穂山頂が見えてきました。
この道を歩いていきます。
ここはせり出していて、嫌らしいところです。
涸沢岳の山頂です。
穂高岳山荘って、すごいところに建っていますね。
涸沢岳と奥穂高のコルです。
今回は通過する穂高岳山荘。
飲料水の販売機。
ザイテングラートを登ってくる人たち。
ヘリが飛来しました。
奥穂山頂を目指します。
こちらは慰霊碑ではなく、道標です。
あと少し!
ジャンダルムの上に人が立っているので、拡大してみました。
4名の人が同じ方向を見ています。
この日はロバの耳から滑落した方がいたということを、後ほど知りました。
実際にはこのサイズで見ています。
奥穂山頂。
いよいよ、吊尾根に向かいます。
鎖で下ります。
河童橋からも我々が見えているはず!
あっという間に紀美子平に着いてしまいました。
ここにザックをデポし、空身で前穂高を往復します。
1時間ほどかかるので、ペットボトルの水だけポケットに収納しました。
みんなで探し物をしているわけではありません。
浮き石が多く、落石しないよう最大の注意が必要です。
自分の前の人が踏んだ推定25kgの石が浮いていて、下に落ちかけました。
自分は避けることもできたのですが、勢いのついた石では後続者の負傷は免れません。
咄嗟に前足で抑えたところ、石が脛をズズッと伝って靴を挟んで止まりました。
幸い自分は擦り傷で済んで、その後も歩くことができました。
前穂高山頂。
この日は、私たちが前穂を降りた後で、前穂でも滑落事故があったそうです。
犠牲になった方には哀悼の意を捧げたいと思います。
それにしても、実力を身につけずに無謀に登ってきている人が多いと感じました。
雷鳥みっけ!
紀美子平に戻ってきて、北穂高小屋で頼んでおいた昼食弁当をいっただきま〜す!
紀美子平と言っても、全然「平ら」ではありません。
あと2時間半ほど頑張って、岳沢小屋まで向かいます。
すぐに出てくる岩の斜面。
前のおじさんがへっぴり腰になっていますが、足元の岩がすごく滑るのです。
さすがのファイブ・テンも歯が立ちません。
足を滑らせたら最後、ここは鎖だけが頼りです。
次の瞬間には、はしごを登ってます。
アップダウンが楽しいですね。
岳沢小屋が見えてきました。
でも、まだ1時間はかかります。
天狗沢のお花畑(第1花畑)まで来れば、テント場を過ぎて岳沢を横切って小屋に着きます。
本日の行動時間は、10時間でした。
お疲れさま〜!
■4日目:岳沢〜上高地
最終日は2時間ほど歩いて、上高地まで下山するだけです。
岳沢を横切ります。
普段は枯れていますが、大雨が降ると岳沢に雨水が一気に押し寄せて濁流になるそうです。
岳沢小屋のブログが参考になります。
2016年7月3日
2014年7月18日
2013年7月29日
岳沢小屋から上高地までの標高差は200m程度なので、
ダラダラとした道をひたすら歩きます。
ここの風穴は、本当に涼しかったです。
皆さん、ここで休憩していました。
登山口に到着しました。
1年前のツアーで「岳沢は厳しい道なんだ」と言う話を聞いて、
そこを自分で歩けるようになるとは思いませんでした。
感無量!
■横尾山荘
①外観
②受付
受付の親父さんは、ちょっと強面。
③館内
談話室。 リオのオリンピック中継に釘付けになりました。
乾燥室。 効きは弱かった。
④広間・寝床
一人に布団一枚が完全に保証されています。
2段ベッドです。
シーツのある山小屋なんて、他にはないだろうなぁ。
⑤食事
食堂の雰囲気。
夕食。 去年もこのデザートを食べたなぁ。
朝食。 下界の民宿と変わらないレベルです。
塩鮭は、岳沢小屋のとサイズを比べてみてください。
⑥トイレ
洗い場は1Fと2Fのトイレの手前にあります。
トイレは男女別で、1階と2階にあります。
1階トイレの方が大きいです。
写真は1階トイレで、男子の個室は4席。
水洗式で、悪臭はゼロ。
●データ
・中1Fは食堂。
1Fは受付、食堂、個室、トイレ、流し場。
2Fは広間と個室。
・トイレはとてもきれい。男女別。
男子トイレは1Fに個室が4席(洋式)と小用便器。
2Fに個室が2席(洋式)と小用便器。
・アルコール類はビールとチューハイを販売。
【評価】 ※各項目とも5点満点評価。
快適さ ☆☆☆☆
食事 ☆☆☆
トイレ ☆☆☆☆
スタッフ ☆☆☆
総合 ☆☆☆☆
■北穂山荘
①外観
北穂山頂から10mほど下りると、そこはもう小屋です。
石段の段差が大きいので、ヘロヘロになった人は躓かないようにご注意を!
②受付
「狭い館内ですが、どうぞごゆっくりとお寛ぎください」
とは言わなかったけど、ほんとうに狭いです。
売店は外にありますが、ここでも少し買えるみたいですね。
③館内
売店。
山小屋で働いているお姉さんって、素敵に見えます。
④広間・寝床
お盆時期だからでしょうか、布団3枚に対して5人が寝ます。
幸い、隣室がキャンセルになったようで、数名がそちらに避難しました。
⑤食事
食堂(兼談話室)の雰囲気。
一度に32名しか着席できません。
1テーブルに8名着席ですが、狭くて隣の人と肘がぶつかります。
食事は時間が決まっていないので、食事待ちの行列ができます。
回を逃すと、30分ほど待つことになります。
(と言っても、初回だって30分前から並ばないと座れません)
時間指定制にしてほしいものです。
夕食。 ポークソテーとスパゲッティは定番のようで、毎日出てくるようです。
朝食もけっこう、しっかりしています。
⑥トイレ
洗い場は1個しかありません。
トイレは屋外にあり、男女共用。
個室は4席(洋式2、和式2)。
洋式。
和式。
●データ
・1Fは受付、食堂、
トイレ、流し場、売店は外。
2Fと3Fに広間。
・トイレは男女共用。臭いはきつめ。
個室が4席(洋式2、和式2)と小用便器。
ポッチャン式で、使用済みの紙は箱に捨てる。
・アルコール類はビール、ウィスキーを販売。
【評価】 ※各項目とも5点満点評価。
快適さ ☆☆
食事 ☆☆☆☆
トイレ ☆☆
スタッフ ☆☆☆
総合 ☆☆☆
■岳沢小屋
①外観
②受付
黄色いTシャツのおじさん、この人がスタッフ評価を下げてくれました。
ワインを買って人数分のグラスを頼むと、
「ワイン1本にグラス8個。洗うの面倒なんだよな。もっと飲んでくれ」
との暴言。
朝食時には、食事中にもかかわらず、食器を下げ始めてしまいます。
売店はお菓子類が充実しています。
③広間・寝床
かつて岳沢ヒュッテという小屋がありましたが、2008年の雪崩で崩壊。
経営が槍ヶ岳山荘グループになり、2010年から新しい小屋で営業を開始しました。
ということで、一部は仮設ですが、新しくてきれいです。
④食事
食堂の雰囲気。
一度に16名しか着席できません。
夕食。
充実した夕食に比べると、朝食は貧相です。
⑤トイレ
洗い場は2階にあります。
トイレは男女別で、2階とテラス下に2か所あります。
2階は1席のみ、テラス下は2席あります。
こちらはテラス下。
新しいのですが、ポッチャン式なので悪臭は強めです。
長居は禁物です。
●データ
・テラス下に乾燥室とトイレ。
1Fは受付、売店、食堂、。
2Fは広間・個室と談話室。
・トイレはきれいだが、臭いはきつい。男女別。
男子トイレはテラス下が個室が2席(洋式)と小用便器、2Fが個室1席(洋式)。
ポッチャン式で、使用済みの紙は箱に捨てる。
・アルコール類はビール、チューハイ、ワインを販売。
・テラスからは上高地(河童橋)を望むことができる。
【評価】 ※各項目とも5点満点評価。
快適さ ☆☆☆☆
食事 ☆☆☆
トイレ ☆☆ (きれいだが悪臭のため)
スタッフ ☆
総合 ☆☆☆
■データ
▼コースタイム
(初日)
上高地(12:22)〜<1時間1分>〜(13:23)明神館(13:30)〜<50分>〜(14:20)徳澤園(14:40)〜<53分>〜(15:33)横尾
(2日目)
横尾(05:56)〜<1時間2分>〜(06:58)本谷橋(07:10)〜<40分>〜(07:50)Sガレ(07:50)〜<1時間10分>〜(09:00)涸沢小屋(09:40)〜<3時間11分>〜(12:51)北穂分岐(12:51)〜<15分>〜(13:06)北穂高小屋
(3日目)
北穂高小屋(05:30)〜<2時間33分>〜(08:03)涸沢槍(08:03)〜<29分>〜(08:32)穂高岳山荘(08:50)〜<47分>〜(09:37)奥穂高(09:55)〜<1時間34分>〜(11:29)紀美子平(11:40)〜<35分>〜(12:15)前穂高(12:25)〜<30分>〜(12:55)紀美子平(13:00)〜<2時間35分>〜(15:35)岳沢小屋
(4日目)
岳沢小屋(05:55)〜<1時間7分>〜(07:02)天然クーラー(07:12)〜<57分>〜(08:09)河童橋
▼使用した靴
Five Ten Camp Four Mid GORE-TEX
長時間の岩場歩行に適しているか不安でしたが、問題点はまったく無し!
今回も大活躍のファイブ・テン。
▼使用した地図
「山と高原地図 37 槍ヶ岳・穂高岳 上高地 」
某社のツアーを利用して、穂高岳の三座に行ってきました。
山の会のリーダーからは、
「お前だったら、もうどこの山にだって行ける」
と言われているのですが、どうしても初めての山は不安だらけでツアーを使ってしまいます。
しかし、今回はツアーで色々と怖い体験や不快な思いをしました。
これらについては、折をみてふれてみたいと思います。
■行程
3泊4日の予定です。
一日目は、上高地から横尾まで歩き、横尾山荘に泊まります。
二日目は、本谷橋を経て涸沢から北穂高の南峰に登り、北穂山荘に泊まります。
三日目は、涸沢槍を経て奥穂高に登り、吊尾根を歩いて前穂高に登り、岳沢小屋に泊まります。
最終日は、岳沢小屋から上高地に下山します。
■アプローチ
今回はツアー利用なので、松本駅からタクシーで一気に上高地に入ります。
松本から乗り換えなしに約90分で着いてしまうので、これは便利ですね。
個人でお願いすると、17,000円程度します。。。
アルピコタクシー
松本タクシー
■初日:上高地〜明神館〜横尾
松本駅からタクシーに乗車します。
上高地に到着〜!
何度来ても、ワクワクしますね。
吊尾根はガスっていて、見えませんでした。
明神館。
徳沢園では、名物のソフトクリームをゲット!
横尾山荘に到着です。
今日は完全にハイキングでした。
■2日目:横尾〜涸沢〜北穂高
今回の行程で、2日目が最も体力を使う日らしいです。。
横尾大橋から出発です。
涸沢までは3時間です。「14時以降は入山しないこと」とあります。
クライミングで有名な屏風岩は、ここから登山道を逸れて進むようです。
さすがに、朝の6時から登攀している姿は見られませんでした。
そのすぐそばには、岩小屋跡があります。
屏風岩に登る者たちがここで仮眠したそうですが、現在は崩壊しています。
本谷橋です。
思いのほか、簡素な造りです。 もっと大きい橋を想像していました。
本谷橋を過ぎると、坂が少しきつくなり、標高を上げていきます。
だんだんと、それっぽい景色が見えてきました。
S字のガレ場は、大きな石が溜まったエリアです。
上方からの落石に注意しながら、速やかに通り抜けます。
涸沢小屋で休憩していきます。
右が奥穂で左が前穂。
ン? 上高地側から見ているのと逆になっているのはなぜ?
⇨涸沢カールって、上高地側から見ると、吊尾根の正反対側にあるんですね。
よく知らなかった・・・(^^;
これが涸沢カーるのテントってやつなんですね!
紅葉でもないのに、大勢ご苦労さまです。
涸沢小屋の右脇の階段で、北穂高に向かいます。
これからがきつくなるらしいです。
30分で、涸沢ヒュッテが点のように小さく見えるまで上がってきました。
前穂高も迫力が出てきました。
岩場に慣れていない人は、こうした登り道を大股で歩いてしまい、
疲労を蓄積していったようです。
1時間も歩いたら、皆さん大バテでした。
ビール隊長は息切れなし、足も極めて軽く快調です。
毎週のトレーニングと、クライミングの練習の成果が大きく出たと感じました。
ここなんか、鎖は補助にして、岩をホールドして登っていくのが基本なんですがね。
鎖の次は、ハシゴです。
楽に高度を稼げて、嬉しいです!
歩いたことはないんですが、これがザイテングラートです。
自然落石の音が響いていました。
北穂東稜は、バリエーションルートです。
北穂分岐まで来たら、今日のゴールである北穂小屋までもうすぐです。
この坂を上り詰めて・・・
北穂山頂に到着です。
北穂高山荘に着いたら、テラスには韓国人の大団体で占拠されていました。
ちなみに、ここのスパゲッティは有名らしいです。
いい匂いがしていたもんなぁ。
ランチタイムは13時で終了なので、お気をつけあれ!
■3日目:北穂高〜涸沢槍〜奥穂高〜吊尾根〜前穂高〜岳沢
朝3時に外に出ると、満天の星空がきれいでした。
5時前の槍ヶ岳。
大キレットは、9月に歩く予定です。
手前から順に、涸沢槍、奥穂高、そしてロバの耳とジャンダルムが見えています。
「あんなところで、停滞している人たちは何者?」
・・・と思ったら、クライミングの準備をしていました。
離れて見ると崖っぷちに立っているように見えますが、
近くに行くとかなり広いところです(2枚先の写真を見てください)。
しかし、そこに行き着くには、ここを通過しなくてはなりません。
見た目ほど大変ではありません。
先ほどのクライマーたちが、まだ準備していました。
ちなみにここ、出っ張ってて嫌らしいところです。
他の山々よりも高いところに到達したな、と実感します。
涸沢ヒュッテが見えています。
最低コル。
鎖に頼らずに歩けるように、もっと練習してくださいね。
涸沢槍を登ります。
奥穂山頂が見えてきました。
この道を歩いていきます。
ここはせり出していて、嫌らしいところです。
涸沢岳の山頂です。
穂高岳山荘って、すごいところに建っていますね。
涸沢岳と奥穂高のコルです。
今回は通過する穂高岳山荘。
飲料水の販売機。
ザイテングラートを登ってくる人たち。
ヘリが飛来しました。
奥穂山頂を目指します。
こちらは慰霊碑ではなく、道標です。
あと少し!
ジャンダルムの上に人が立っているので、拡大してみました。
4名の人が同じ方向を見ています。
この日はロバの耳から滑落した方がいたということを、後ほど知りました。
実際にはこのサイズで見ています。
奥穂山頂。
いよいよ、吊尾根に向かいます。
鎖で下ります。
河童橋からも我々が見えているはず!
あっという間に紀美子平に着いてしまいました。
ここにザックをデポし、空身で前穂高を往復します。
1時間ほどかかるので、ペットボトルの水だけポケットに収納しました。
みんなで探し物をしているわけではありません。
浮き石が多く、落石しないよう最大の注意が必要です。
自分の前の人が踏んだ推定25kgの石が浮いていて、下に落ちかけました。
自分は避けることもできたのですが、勢いのついた石では後続者の負傷は免れません。
咄嗟に前足で抑えたところ、石が脛をズズッと伝って靴を挟んで止まりました。
幸い自分は擦り傷で済んで、その後も歩くことができました。
前穂高山頂。
この日は、私たちが前穂を降りた後で、前穂でも滑落事故があったそうです。
犠牲になった方には哀悼の意を捧げたいと思います。
それにしても、実力を身につけずに無謀に登ってきている人が多いと感じました。
雷鳥みっけ!
紀美子平に戻ってきて、北穂高小屋で頼んでおいた昼食弁当をいっただきま〜す!
紀美子平と言っても、全然「平ら」ではありません。
あと2時間半ほど頑張って、岳沢小屋まで向かいます。
すぐに出てくる岩の斜面。
前のおじさんがへっぴり腰になっていますが、足元の岩がすごく滑るのです。
さすがのファイブ・テンも歯が立ちません。
足を滑らせたら最後、ここは鎖だけが頼りです。
次の瞬間には、はしごを登ってます。
アップダウンが楽しいですね。
岳沢小屋が見えてきました。
でも、まだ1時間はかかります。
天狗沢のお花畑(第1花畑)まで来れば、テント場を過ぎて岳沢を横切って小屋に着きます。
本日の行動時間は、10時間でした。
お疲れさま〜!
■4日目:岳沢〜上高地
最終日は2時間ほど歩いて、上高地まで下山するだけです。
岳沢を横切ります。
普段は枯れていますが、大雨が降ると岳沢に雨水が一気に押し寄せて濁流になるそうです。
岳沢小屋のブログが参考になります。
2016年7月3日
2014年7月18日
2013年7月29日
岳沢小屋から上高地までの標高差は200m程度なので、
ダラダラとした道をひたすら歩きます。
ここの風穴は、本当に涼しかったです。
皆さん、ここで休憩していました。
登山口に到着しました。
1年前のツアーで「岳沢は厳しい道なんだ」と言う話を聞いて、
そこを自分で歩けるようになるとは思いませんでした。
感無量!
■横尾山荘
①外観
②受付
受付の親父さんは、ちょっと強面。
③館内
談話室。 リオのオリンピック中継に釘付けになりました。
乾燥室。 効きは弱かった。
④広間・寝床
一人に布団一枚が完全に保証されています。
2段ベッドです。
シーツのある山小屋なんて、他にはないだろうなぁ。
⑤食事
食堂の雰囲気。
夕食。 去年もこのデザートを食べたなぁ。
朝食。 下界の民宿と変わらないレベルです。
塩鮭は、岳沢小屋のとサイズを比べてみてください。
⑥トイレ
洗い場は1Fと2Fのトイレの手前にあります。
トイレは男女別で、1階と2階にあります。
1階トイレの方が大きいです。
写真は1階トイレで、男子の個室は4席。
水洗式で、悪臭はゼロ。
●データ
・中1Fは食堂。
1Fは受付、食堂、個室、トイレ、流し場。
2Fは広間と個室。
・トイレはとてもきれい。男女別。
男子トイレは1Fに個室が4席(洋式)と小用便器。
2Fに個室が2席(洋式)と小用便器。
・アルコール類はビールとチューハイを販売。
【評価】 ※各項目とも5点満点評価。
快適さ ☆☆☆☆
食事 ☆☆☆
トイレ ☆☆☆☆
スタッフ ☆☆☆
総合 ☆☆☆☆
■北穂山荘
①外観
北穂山頂から10mほど下りると、そこはもう小屋です。
石段の段差が大きいので、ヘロヘロになった人は躓かないようにご注意を!
②受付
「狭い館内ですが、どうぞごゆっくりとお寛ぎください」
とは言わなかったけど、ほんとうに狭いです。
売店は外にありますが、ここでも少し買えるみたいですね。
③館内
売店。
山小屋で働いているお姉さんって、素敵に見えます。
④広間・寝床
お盆時期だからでしょうか、布団3枚に対して5人が寝ます。
幸い、隣室がキャンセルになったようで、数名がそちらに避難しました。
⑤食事
食堂(兼談話室)の雰囲気。
一度に32名しか着席できません。
1テーブルに8名着席ですが、狭くて隣の人と肘がぶつかります。
食事は時間が決まっていないので、食事待ちの行列ができます。
回を逃すと、30分ほど待つことになります。
(と言っても、初回だって30分前から並ばないと座れません)
時間指定制にしてほしいものです。
夕食。 ポークソテーとスパゲッティは定番のようで、毎日出てくるようです。
朝食もけっこう、しっかりしています。
⑥トイレ
洗い場は1個しかありません。
トイレは屋外にあり、男女共用。
個室は4席(洋式2、和式2)。
洋式。
和式。
●データ
・1Fは受付、食堂、
トイレ、流し場、売店は外。
2Fと3Fに広間。
・トイレは男女共用。臭いはきつめ。
個室が4席(洋式2、和式2)と小用便器。
ポッチャン式で、使用済みの紙は箱に捨てる。
・アルコール類はビール、ウィスキーを販売。
【評価】 ※各項目とも5点満点評価。
快適さ ☆☆
食事 ☆☆☆☆
トイレ ☆☆
スタッフ ☆☆☆
総合 ☆☆☆
■岳沢小屋
①外観
②受付
黄色いTシャツのおじさん、この人がスタッフ評価を下げてくれました。
ワインを買って人数分のグラスを頼むと、
「ワイン1本にグラス8個。洗うの面倒なんだよな。もっと飲んでくれ」
との暴言。
朝食時には、食事中にもかかわらず、食器を下げ始めてしまいます。
売店はお菓子類が充実しています。
③広間・寝床
かつて岳沢ヒュッテという小屋がありましたが、2008年の雪崩で崩壊。
経営が槍ヶ岳山荘グループになり、2010年から新しい小屋で営業を開始しました。
ということで、一部は仮設ですが、新しくてきれいです。
④食事
食堂の雰囲気。
一度に16名しか着席できません。
夕食。
充実した夕食に比べると、朝食は貧相です。
⑤トイレ
洗い場は2階にあります。
トイレは男女別で、2階とテラス下に2か所あります。
2階は1席のみ、テラス下は2席あります。
こちらはテラス下。
新しいのですが、ポッチャン式なので悪臭は強めです。
長居は禁物です。
●データ
・テラス下に乾燥室とトイレ。
1Fは受付、売店、食堂、。
2Fは広間・個室と談話室。
・トイレはきれいだが、臭いはきつい。男女別。
男子トイレはテラス下が個室が2席(洋式)と小用便器、2Fが個室1席(洋式)。
ポッチャン式で、使用済みの紙は箱に捨てる。
・アルコール類はビール、チューハイ、ワインを販売。
・テラスからは上高地(河童橋)を望むことができる。
【評価】 ※各項目とも5点満点評価。
快適さ ☆☆☆☆
食事 ☆☆☆
トイレ ☆☆ (きれいだが悪臭のため)
スタッフ ☆
総合 ☆☆☆
■データ
▼コースタイム
(初日)
上高地(12:22)〜<1時間1分>〜(13:23)明神館(13:30)〜<50分>〜(14:20)徳澤園(14:40)〜<53分>〜(15:33)横尾
(2日目)
横尾(05:56)〜<1時間2分>〜(06:58)本谷橋(07:10)〜<40分>〜(07:50)Sガレ(07:50)〜<1時間10分>〜(09:00)涸沢小屋(09:40)〜<3時間11分>〜(12:51)北穂分岐(12:51)〜<15分>〜(13:06)北穂高小屋
(3日目)
北穂高小屋(05:30)〜<2時間33分>〜(08:03)涸沢槍(08:03)〜<29分>〜(08:32)穂高岳山荘(08:50)〜<47分>〜(09:37)奥穂高(09:55)〜<1時間34分>〜(11:29)紀美子平(11:40)〜<35分>〜(12:15)前穂高(12:25)〜<30分>〜(12:55)紀美子平(13:00)〜<2時間35分>〜(15:35)岳沢小屋
(4日目)
岳沢小屋(05:55)〜<1時間7分>〜(07:02)天然クーラー(07:12)〜<57分>〜(08:09)河童橋
▼使用した靴
Five Ten Camp Four Mid GORE-TEX
長時間の岩場歩行に適しているか不安でしたが、問題点はまったく無し!
今回も大活躍のファイブ・テン。
▼使用した地図
「山と高原地図 37 槍ヶ岳・穂高岳 上高地 」
2016-08-22 19:00
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いいなー!
ツアーだと実力がばらばらで難しいですね。私もトレーニングしてツアーの皆さんにご迷惑かけないようにしよう!
10月はジャンですね?
by 斧ちやん (2016-08-23 12:43)
8/18~参加の南アルプスツアーでも、事故が発生しました。
個人的には、そろそろツアーは卒業かな?なんて思ってます。
歩ける人ほど得るものがないですから。
by ビール隊長 (2016-08-23 22:33)