奥多摩夜間縦走 [山行]
2016.7.2(土)〜3(日)
所属する登山サークルの活動で、日の出山の夜間歩行とツェルトを使った
ビバーク練習に参加してきました。
いつもザックの中にツェルトを忍ばせているものの、一度も開いたことがありません。
また、ヘッドランプをつけて夜間歩行をしたこともありません。
いざという時の備えとして、こんな訓練をしてみたいと思っていました。
■行程
初日は、JR青梅線の日向和田駅に18時45分、集合です。
青梅街道から郵便局の先を右折し、梅の公園を過ぎて、登山口に向かいます。
三室山を経て、日の出山の山頂を踏み、東雲山荘近くでビバークです。
2日目は御岳山、大岳山と歩き、海沢(うなざわ)探勝路から奥多摩駅まで歩きます。
■山行記録
日向和田駅は2010年に建て替えられた、新しい駅舎です。
駅の外にトイレもありました。
この周辺は吉野梅郷(よしのばいごう)として知られ、
ビール隊長も花祭りのポスターを見たことがあります。
しかし、病原菌の感染を防ぐため、大半の梅が伐採されてしまったそうです。
駅のすぐ前を青梅街道が通っています。
多摩川にかかる神代橋を渡ります。
奥多摩のこの界隈では、ラフティングのツアーが盛んのようです。
歩いていると、そんなショップがありました。
夏の暑い季節には、気持ち良さそうです!
小さな鳥居のある登山口に着きました。
ちなみに、登山口の手前に「九州・沖縄料理 郷陽」というお店がありました。
郷陽と書いて「ゴーヤ」と読ませます。
どんなお店か分かりませんが、真っ暗闇に入っていく手前の最後のお店ということで
後ろ髪を引かれました。
登山道の出だしは狭く足下は不安定で、初めての夜間歩行のために少し緊張します。
最初は涼しげな風が吹いていましたが、樹林帯が濃くなると無風となり、
汗が噴き出します。
しかし、道は歩きやすくなっていきます。
さて、「5分」とあるので、三室(みむろ)山に立ち寄ります。
4分で到着しました。
「マルドッケン」と手書きがされていますが、こういうのは無視することにしました。
名前の由来を調べていたら、きりがない。
街の明かりがきれいに見えました。
今回の撮影はすべてiphoneで行いましたが、スマホは万能に撮れますね。
昨年の諏訪花火大会もばっちりでした。
さて、山頂でたっぷりと20分も休憩したので、先に進みます。
道は広くなり、歩きやすくなってきました。
22:52、日の出山の山頂に着きました。
奥でライトを照らしている人は、単独で朝までアマチュア無線の交信をしていました。
一人で怖くないのだろうか、いや世界が相手をしてくれているから・・・。
こちらでも夜景をパチリ。
ユリの花でしょうか、散り始めていました。
無線トークが続きそうな山頂は避けて、少し先の開けたところでビバーク準備をします。
ビバークと言っても、遭難時のフォースド・ビバーク(forced)ではなく、
事前に計画したフォーカスト・ビバーク(forecast)です。
サーマレストや銀マット、ビールに焼酎なんて準備まであります。
こちらが今宵の住処。
ファイントラックのツェルトが小さくて足先が外に出てしまうので、
リーダーのタープをお借りして上から被せてみました。
実は、ビール隊長のツェルトは「ピコシェルター」という商品で、
長辺が120cmしかないものでした。
ないよりは良いですが、ちゃんとしたツェルトが必要だなと実感。
メーカーによってはテントのように床までついたものもあります。
さて、ツェルトの張り方ですが、今回は2通り教わりました。
①ストックを使った張り方
青いツェルトがこのやり方です。
1mほどのストックまたは木の枝を支点にして、ツェルトを張ります。
あとは3mほどの引き紐4本で固定します。
山では地面が固くてペグを打ち込むことができないので、
大きめの石を見つけてきてこれに固定します。
②補助ロープを使った張り方
補助ロープは太さ8mm、長さ20〜30m程度のロープです。
ロープの両端を木の枝などに巻きつけ、ピンと張ります。
これにスリングをクレイムハイストで巻きつけ、スリングでツェルトとつなぎます。
あとは①と同じように、3mほどの引き紐4本で固定します。
ビバーク訓練は忘れないように、年に1回程度やると良さそうです。
日の出山のこんな夜明けを見るのも爽快です!
「キーン」という鹿の鳴き声が聞こえてきます。
初のツェルト泊でしたが、マットが良いせいか、
メガネとへッデンをしたまま寝てしまいました。
早朝にツツドリの鳴き声を聞きました。
「ボッポ、ポッポ」と鳴くのですが、
「ポポポポポ、ボッポ、ポッポ」と鳴き始める前に準備段階があることを知りました。
御岳山の商店街を歩きます。
ビール隊長は、商店街の奥端にある寿屋さんが好きです。
御岳山から大岳山に歩いた方は、この東屋に見覚えがあるでしょう。
でも、東屋の10分手前に、こんな水場があるんですね。
今日は都心で35度まで気温が上昇、山の中でも蒸して汗が滴ります。
水はどれだけあってもありがたい。
しかもここの水はほどよく冷えていて、美味しいです!
大岳神社を過ぎると、ちょっとした岩場が続きます。
今日は荷物が重いせいか、少しこたえるなぁ・・・。
8:43、大岳山に到着。
富士山もやってます!
ここから海沢(うなざわ)探勝路に入っていきます。
途中、滑りやすい箇所もあります。
休憩場所で川のせせらぎと鳥の鳴き声に癒されました。
都内でもこんなに苔のキレイなところがあるんですね。
梅沢園地では、沢登りで使うロープワークの講習会をしていました。
ここから奥多摩駅まで炎天下を1時間、歩きます。
駅までは舗装道が続いているので、ヒッチハイクでもしたいところです。
レンタサイクルの往来者も見かけます(なぜか、大半が女性!)。
途中の「アメリカキャンプ村」では、大勢がB.B.Q.を楽しんでいました。
7月に入って最初の週末、それぞれの楽しみ方がありますね。
次回は、鋸山を歩きたいです。
■ビール隊長の今日の一杯
もえぎの湯でカンパーイ!
■後記
・リーダーからは「半年間は真面目に参加しなさい」と、よく言われます。
ある時期に集中して岩登りをやれば、体に染み付いて忘れないというのです。
ちょうど、自転車の乗り方を覚えれば、しばらく乗らなくてもいつでも乗れるのと同じだそうです。
今回はさらに、「一年間で、どんな山にでも登れるようにしてあげる」と言われました。
ツアーやガイド山行も楽しいのですが、それだけだと自分の成長が限られてしまう。
この半年間、
「どうしたら自分の技術を高めることができるのだろう?」
と悩んできたところだったので、嬉しい言葉でした。
・6名分のツェルト設営を色々とやっていたら、完了したのが24時になっていました。
それから25時ぐらいまでビールや焼酎を飲んでいました。
「昔の山屋はもっと飲んだよな〜」
なんていう話が出ましたが、今は地上でもバカ飲みをしなくなったなと思いました。 (^^;
■データ
▼コースタイム
初日
日向和田駅(19:00)〜<24分>〜(19:24)日の出山登山口(19:25)〜<1時間22分>〜(20:47)三室山(21:12)〜<1時間40分>〜(22:52)日の出山
2日目
日の出山(05:55)〜<2時間48分>〜(08:43)大岳山(09:12)〜<7分>〜(09:19)海沢探勝路(09:19)〜<1時間40分>〜(10:59)梅沢園地(11:14)〜<1時間35分>〜(12:49)もえぎの湯
▼使用した靴
Mammut T Aenergy GTXR
海沢探勝路の滑りやすい道には適しませんでした。
▼使用した地図
「山と高原地図 23 奥多摩」
所属する登山サークルの活動で、日の出山の夜間歩行とツェルトを使った
ビバーク練習に参加してきました。
いつもザックの中にツェルトを忍ばせているものの、一度も開いたことがありません。
また、ヘッドランプをつけて夜間歩行をしたこともありません。
いざという時の備えとして、こんな訓練をしてみたいと思っていました。
■行程
初日は、JR青梅線の日向和田駅に18時45分、集合です。
青梅街道から郵便局の先を右折し、梅の公園を過ぎて、登山口に向かいます。
三室山を経て、日の出山の山頂を踏み、東雲山荘近くでビバークです。
2日目は御岳山、大岳山と歩き、海沢(うなざわ)探勝路から奥多摩駅まで歩きます。
■山行記録
日向和田駅は2010年に建て替えられた、新しい駅舎です。
駅の外にトイレもありました。
この周辺は吉野梅郷(よしのばいごう)として知られ、
ビール隊長も花祭りのポスターを見たことがあります。
しかし、病原菌の感染を防ぐため、大半の梅が伐採されてしまったそうです。
駅のすぐ前を青梅街道が通っています。
多摩川にかかる神代橋を渡ります。
奥多摩のこの界隈では、ラフティングのツアーが盛んのようです。
歩いていると、そんなショップがありました。
夏の暑い季節には、気持ち良さそうです!
小さな鳥居のある登山口に着きました。
ちなみに、登山口の手前に「九州・沖縄料理 郷陽」というお店がありました。
郷陽と書いて「ゴーヤ」と読ませます。
どんなお店か分かりませんが、真っ暗闇に入っていく手前の最後のお店ということで
後ろ髪を引かれました。
登山道の出だしは狭く足下は不安定で、初めての夜間歩行のために少し緊張します。
最初は涼しげな風が吹いていましたが、樹林帯が濃くなると無風となり、
汗が噴き出します。
しかし、道は歩きやすくなっていきます。
さて、「5分」とあるので、三室(みむろ)山に立ち寄ります。
4分で到着しました。
「マルドッケン」と手書きがされていますが、こういうのは無視することにしました。
名前の由来を調べていたら、きりがない。
街の明かりがきれいに見えました。
今回の撮影はすべてiphoneで行いましたが、スマホは万能に撮れますね。
昨年の諏訪花火大会もばっちりでした。
さて、山頂でたっぷりと20分も休憩したので、先に進みます。
道は広くなり、歩きやすくなってきました。
22:52、日の出山の山頂に着きました。
奥でライトを照らしている人は、単独で朝までアマチュア無線の交信をしていました。
一人で怖くないのだろうか、いや世界が相手をしてくれているから・・・。
こちらでも夜景をパチリ。
ユリの花でしょうか、散り始めていました。
無線トークが続きそうな山頂は避けて、少し先の開けたところでビバーク準備をします。
ビバークと言っても、遭難時のフォースド・ビバーク(forced)ではなく、
事前に計画したフォーカスト・ビバーク(forecast)です。
サーマレストや銀マット、ビールに焼酎なんて準備まであります。
こちらが今宵の住処。
ファイントラックのツェルトが小さくて足先が外に出てしまうので、
リーダーのタープをお借りして上から被せてみました。
実は、ビール隊長のツェルトは「ピコシェルター」という商品で、
長辺が120cmしかないものでした。
ないよりは良いですが、ちゃんとしたツェルトが必要だなと実感。
メーカーによってはテントのように床までついたものもあります。
さて、ツェルトの張り方ですが、今回は2通り教わりました。
①ストックを使った張り方
青いツェルトがこのやり方です。
1mほどのストックまたは木の枝を支点にして、ツェルトを張ります。
あとは3mほどの引き紐4本で固定します。
山では地面が固くてペグを打ち込むことができないので、
大きめの石を見つけてきてこれに固定します。
②補助ロープを使った張り方
補助ロープは太さ8mm、長さ20〜30m程度のロープです。
ロープの両端を木の枝などに巻きつけ、ピンと張ります。
これにスリングをクレイムハイストで巻きつけ、スリングでツェルトとつなぎます。
あとは①と同じように、3mほどの引き紐4本で固定します。
ビバーク訓練は忘れないように、年に1回程度やると良さそうです。
日の出山のこんな夜明けを見るのも爽快です!
「キーン」という鹿の鳴き声が聞こえてきます。
初のツェルト泊でしたが、マットが良いせいか、
メガネとへッデンをしたまま寝てしまいました。
早朝にツツドリの鳴き声を聞きました。
「ボッポ、ポッポ」と鳴くのですが、
「ポポポポポ、ボッポ、ポッポ」と鳴き始める前に準備段階があることを知りました。
御岳山の商店街を歩きます。
ビール隊長は、商店街の奥端にある寿屋さんが好きです。
御岳山から大岳山に歩いた方は、この東屋に見覚えがあるでしょう。
でも、東屋の10分手前に、こんな水場があるんですね。
今日は都心で35度まで気温が上昇、山の中でも蒸して汗が滴ります。
水はどれだけあってもありがたい。
しかもここの水はほどよく冷えていて、美味しいです!
大岳神社を過ぎると、ちょっとした岩場が続きます。
今日は荷物が重いせいか、少しこたえるなぁ・・・。
8:43、大岳山に到着。
富士山もやってます!
ここから海沢(うなざわ)探勝路に入っていきます。
途中、滑りやすい箇所もあります。
休憩場所で川のせせらぎと鳥の鳴き声に癒されました。
都内でもこんなに苔のキレイなところがあるんですね。
梅沢園地では、沢登りで使うロープワークの講習会をしていました。
ここから奥多摩駅まで炎天下を1時間、歩きます。
駅までは舗装道が続いているので、ヒッチハイクでもしたいところです。
レンタサイクルの往来者も見かけます(なぜか、大半が女性!)。
途中の「アメリカキャンプ村」では、大勢がB.B.Q.を楽しんでいました。
7月に入って最初の週末、それぞれの楽しみ方がありますね。
次回は、鋸山を歩きたいです。
■ビール隊長の今日の一杯
もえぎの湯でカンパーイ!
■後記
・リーダーからは「半年間は真面目に参加しなさい」と、よく言われます。
ある時期に集中して岩登りをやれば、体に染み付いて忘れないというのです。
ちょうど、自転車の乗り方を覚えれば、しばらく乗らなくてもいつでも乗れるのと同じだそうです。
今回はさらに、「一年間で、どんな山にでも登れるようにしてあげる」と言われました。
ツアーやガイド山行も楽しいのですが、それだけだと自分の成長が限られてしまう。
この半年間、
「どうしたら自分の技術を高めることができるのだろう?」
と悩んできたところだったので、嬉しい言葉でした。
・6名分のツェルト設営を色々とやっていたら、完了したのが24時になっていました。
それから25時ぐらいまでビールや焼酎を飲んでいました。
「昔の山屋はもっと飲んだよな〜」
なんていう話が出ましたが、今は地上でもバカ飲みをしなくなったなと思いました。 (^^;
■データ
▼コースタイム
初日
日向和田駅(19:00)〜<24分>〜(19:24)日の出山登山口(19:25)〜<1時間22分>〜(20:47)三室山(21:12)〜<1時間40分>〜(22:52)日の出山
2日目
日の出山(05:55)〜<2時間48分>〜(08:43)大岳山(09:12)〜<7分>〜(09:19)海沢探勝路(09:19)〜<1時間40分>〜(10:59)梅沢園地(11:14)〜<1時間35分>〜(12:49)もえぎの湯
▼使用した靴
Mammut T Aenergy GTXR
海沢探勝路の滑りやすい道には適しませんでした。
▼使用した地図
「山と高原地図 23 奥多摩」
2016-07-09 21:20
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0