八ヶ岳・赤岳 [山行]
2016.2.20(土)〜21(日)
雪山を始めて3年目、念願だった冬の赤岳に初挑戦しました。
夏の赤岳と、冬の硫黄・天狗を複数回経験したので、そろそろ解禁かなと判断しました。
赤岳は「雪山の入門」と称されることもありますが、本当でしょうか?
夏だって入門者向けの山ではないと思います。
ビール隊長は経験不足を自覚しているので、今回はプライベートでガイドさんをお願いしました。
その結果、強風で撤退者も出る中、登頂することができました。
しかし、深い雪に悩まされ、体力不足を痛感する、ほろ苦い山行となりました。
■行程
初日は、自動車で赤岳山荘まで入り、南沢で行者小屋まで歩きます。
2日目は、文三郎尾根から赤岳頂上を目指し、地蔵尾根で行者小屋に戻ります。
行者小屋で帰り支度をして、赤岳鉱泉を経て北沢で赤岳山荘まで下ります。
■初日(赤岳山荘〜行者小屋)
今年に入って八ヶ岳に来るのは3回目ですが、その度に積雪が減っているように感じます。
新宿駅から乗車したスーパーあずさからは雪景色を見ることなく、茅野駅に到着しました。
ガイドさんの車で、赤岳山荘まで進みます。
八ヶ岳山荘(バスの終点)から赤岳山荘までの道はでこぼこです。
雪はありませんでしたが、一部凍結しているところがあるので注意が必要です。
赤岳山荘の向かいに、小さなアイスキャンディを見つけました。
美濃戸山荘前で雪がぱらついてきました。
行者小屋まではノーアイゼンで歩くのが通常ですが、
凍結箇所があるとの情報でアイゼンを着けて南沢に向かいます。
歩き始めて1時間半、南沢を渡渉します。
すっかり凍り付いていて、ガツガツと登ってみたくなりますな。
上流も、ガチガチに凍っています。
あっという間に行者小屋に到着です。
やはり、赤岳山荘まで車で入ったのが大きいです。
行者小屋は冬季休業中ですが、週末のみ営業しています。
この時点で( 13時すぎ)、テントは数張りのみです。
この日はロープワークやピッケルの使い方、斜面の歩き方を練習しました。
ピッケルの使い方(ケイン、ステイク、ダガー)や、
雪上の歩き方(ダックウォーク、ダイアゴナル、スリーオクロック)を学んだことは
赤岳登頂に多いに役立ちました。
■2日目(赤岳登頂〜下山)
文三郎尾根に向かいます。
マムート階段は全く見えません。
登り始めて30分弱、斜面がきつくなってきたあたりでアンザイレンします。
後で述べるように、ロープで繋がれるのは屈辱的です。
天気はあっという間に変化していきます。
稜線がきれいに見えていたかと思うと・・・、
休憩している間に、こんなに曇ってしまいました。
鎖にもエビの尻尾ができていました。
ここはどこだったか自信がありません(キレット分岐かな?)。
道標が凍っていたのと、自分の余裕もなくなっていました (^^;
山頂まであと30分ですが、深い雪に足を取られて前に進まず、体力的にきつかったです。
もがきつつ、何とか山頂に到着しました。
頂上山荘、見るからに寒そうです。
天望荘に下ります。
天望荘。
赤岳頂上を振り返ります。
地蔵尾根分岐。
お地蔵さんも完全に凍ってしまい、識別不能になっています。
地蔵尾根を下りていきます。途中にナイフリッジもありました。
行者小屋に戻ってきました。
確認したところ、ウールの手袋の手首のところに氷が付着していました。
オーバーグローブで覆われていたので、外から雪が入り込んだものではありません。
かいた汗が凍ったものでしょうか。
行者小屋前から見た阿弥陀岳。
赤岳。
大同心と小同心。
赤岳鉱泉に着きました。
ここも昨年と比べて、雪が格段に少ないです。
アイスキャンディで皆さん、楽しんでますね!
この後も凍結箇所があるので、美濃戸山荘までアイゼンをつけて下ります。
■行者小屋
行者小屋の宿泊客は30名ほどでした。
ちなみに、赤岳鉱泉は180名だったそうです。
①外観
3月までは、土曜日のみの営業です。
②受付
スタッフのいないことが多いです。
いても愛想が良くありません。
③寝床
3人ごとに区切られています。
炬燵がありますが、礼儀を知らない人たちが床に寝転がって通行の邪魔でした。
2階のハンガー。
1階の廊下の突き当たりに、乾燥室もあります。
階段を下ります。
1階の個室方面です。
④食事
座敷です。
机の高さが低い上、角が縁取りされておらず、スネをぶつけて痛い思いをしました。
夕食。
朝食。
⑤トイレ
トイレは別棟にありますが、廊下でつながっています。
個室の中でスリッパに履き替えます。
ちなみにトイレ以外にはスリッパがないので、足の裏が冷たくなります。
「便座を上げて、このふたをして下さい。」
このゴミ箱はフタを自分で押し下げないといけないので、清潔感がないですね。
唯一の流しにはフタがされています。
●データ
・1階は受付、食堂、個室(追加料金、4千円)、トイレ。
2階は寝床(広間)。
・トイレは清潔だが、ポッチャン式。使用済の紙は足元の箱にいれる。
使用後は木のフタをするが、夏季は悪臭が外までする。
男女共用で4席。
・アルコール類は缶ビール、ワイン、日本酒などを販売。
・冬季は水の使用不可(歯磨きが不便!)。
お湯は100円で購入可。
・就寝時刻は20時半。
夜間もトイレのミニランプが点いている。
2階の広間も暗闇でも何となく見えるので、ヘッドランプがなくても夜のトイレはOK。
・スタッフの愛想がない。
【評価】 ※各項目とも5点満点評価。
快適さ ☆☆
食事 ☆☆☆
トイレ ☆☆
総合 ☆☆
■ビール隊長の今日の一杯
「縄文の湯」でお疲れさま〜!
おまけ:
今年は御柱祭なんですね。
■感想・反省
・初めてショートロープで登りました。これまでは「猿回しの猿だ」な〜んて揶揄していました。
実際にやってみると、猿どころかご主人に鎖で引っ張られる飼い犬状態でした。
頂上直下の急斜面ではダガーポジションで4つ足状態になりました。
この状態でガイドさんがタイトロープでグイグイと引っ張るものだから、完全に犬です。ワン!
(ガイドさんの練習台になった感があります)
屈辱的で、「早く自立して登りたい!」と思ってしまいました。
・頂上直下は雪が柔らかく、足がズボズボとめり込みます。
歩を前に進めようとしても埋まっていくだけです。
これで体力をロスしてしまいました。
地蔵尾根の下りではやはり雪が深く、時には足を取られて転んでしまうことも。
脚力不足と体幹の弱さを痛感しました。
帰宅してから、早速、スクワットとプランクを始めました。
・地蔵尾根の下りではフェースイン(山側を向く)してクライムダウンした方が
安全な箇所がありました。
しかしフロントポインティングをしたおかげで、後ほどふくらはぎが痛くなりました。
これに対しては、信号待ちや電車待ちの時にカカトの上げ下げを繰り返しています。
■タイム
【初日】
美濃戸山荘(10:20)〜<2時間30分>〜(13:04)行者小屋
【2日目】
行者小屋(07:40)〜<1時間49分/1時間50分>〜(09:29)赤岳(09:30)〜<43分/25分>〜(10:13)地蔵の頭(10:14)〜<43分/1時間5分>〜(10:57)行者小屋(11:25)〜<30分/40分>〜(11:55)赤岳鉱泉(12:00)〜<35分/1時間>〜( 12:35)堰堤広場(12:40)〜<25分/30分>〜(13:05)美濃戸山荘
雪山を始めて3年目、念願だった冬の赤岳に初挑戦しました。
夏の赤岳と、冬の硫黄・天狗を複数回経験したので、そろそろ解禁かなと判断しました。
赤岳は「雪山の入門」と称されることもありますが、本当でしょうか?
夏だって入門者向けの山ではないと思います。
ビール隊長は経験不足を自覚しているので、今回はプライベートでガイドさんをお願いしました。
その結果、強風で撤退者も出る中、登頂することができました。
しかし、深い雪に悩まされ、体力不足を痛感する、ほろ苦い山行となりました。
■行程
初日は、自動車で赤岳山荘まで入り、南沢で行者小屋まで歩きます。
2日目は、文三郎尾根から赤岳頂上を目指し、地蔵尾根で行者小屋に戻ります。
行者小屋で帰り支度をして、赤岳鉱泉を経て北沢で赤岳山荘まで下ります。
■初日(赤岳山荘〜行者小屋)
今年に入って八ヶ岳に来るのは3回目ですが、その度に積雪が減っているように感じます。
新宿駅から乗車したスーパーあずさからは雪景色を見ることなく、茅野駅に到着しました。
ガイドさんの車で、赤岳山荘まで進みます。
八ヶ岳山荘(バスの終点)から赤岳山荘までの道はでこぼこです。
雪はありませんでしたが、一部凍結しているところがあるので注意が必要です。
赤岳山荘の向かいに、小さなアイスキャンディを見つけました。
美濃戸山荘前で雪がぱらついてきました。
行者小屋まではノーアイゼンで歩くのが通常ですが、
凍結箇所があるとの情報でアイゼンを着けて南沢に向かいます。
歩き始めて1時間半、南沢を渡渉します。
すっかり凍り付いていて、ガツガツと登ってみたくなりますな。
上流も、ガチガチに凍っています。
あっという間に行者小屋に到着です。
やはり、赤岳山荘まで車で入ったのが大きいです。
行者小屋は冬季休業中ですが、週末のみ営業しています。
この時点で( 13時すぎ)、テントは数張りのみです。
この日はロープワークやピッケルの使い方、斜面の歩き方を練習しました。
ピッケルの使い方(ケイン、ステイク、ダガー)や、
雪上の歩き方(ダックウォーク、ダイアゴナル、スリーオクロック)を学んだことは
赤岳登頂に多いに役立ちました。
■2日目(赤岳登頂〜下山)
文三郎尾根に向かいます。
マムート階段は全く見えません。
登り始めて30分弱、斜面がきつくなってきたあたりでアンザイレンします。
後で述べるように、ロープで繋がれるのは屈辱的です。
天気はあっという間に変化していきます。
稜線がきれいに見えていたかと思うと・・・、
休憩している間に、こんなに曇ってしまいました。
鎖にもエビの尻尾ができていました。
ここはどこだったか自信がありません(キレット分岐かな?)。
道標が凍っていたのと、自分の余裕もなくなっていました (^^;
山頂まであと30分ですが、深い雪に足を取られて前に進まず、体力的にきつかったです。
もがきつつ、何とか山頂に到着しました。
頂上山荘、見るからに寒そうです。
天望荘に下ります。
天望荘。
赤岳頂上を振り返ります。
地蔵尾根分岐。
お地蔵さんも完全に凍ってしまい、識別不能になっています。
地蔵尾根を下りていきます。途中にナイフリッジもありました。
行者小屋に戻ってきました。
確認したところ、ウールの手袋の手首のところに氷が付着していました。
オーバーグローブで覆われていたので、外から雪が入り込んだものではありません。
かいた汗が凍ったものでしょうか。
行者小屋前から見た阿弥陀岳。
赤岳。
大同心と小同心。
赤岳鉱泉に着きました。
ここも昨年と比べて、雪が格段に少ないです。
アイスキャンディで皆さん、楽しんでますね!
この後も凍結箇所があるので、美濃戸山荘までアイゼンをつけて下ります。
■行者小屋
行者小屋の宿泊客は30名ほどでした。
ちなみに、赤岳鉱泉は180名だったそうです。
①外観
3月までは、土曜日のみの営業です。
②受付
スタッフのいないことが多いです。
いても愛想が良くありません。
③寝床
3人ごとに区切られています。
炬燵がありますが、礼儀を知らない人たちが床に寝転がって通行の邪魔でした。
2階のハンガー。
1階の廊下の突き当たりに、乾燥室もあります。
階段を下ります。
1階の個室方面です。
④食事
座敷です。
机の高さが低い上、角が縁取りされておらず、スネをぶつけて痛い思いをしました。
夕食。
朝食。
⑤トイレ
トイレは別棟にありますが、廊下でつながっています。
個室の中でスリッパに履き替えます。
ちなみにトイレ以外にはスリッパがないので、足の裏が冷たくなります。
「便座を上げて、このふたをして下さい。」
このゴミ箱はフタを自分で押し下げないといけないので、清潔感がないですね。
唯一の流しにはフタがされています。
●データ
・1階は受付、食堂、個室(追加料金、4千円)、トイレ。
2階は寝床(広間)。
・トイレは清潔だが、ポッチャン式。使用済の紙は足元の箱にいれる。
使用後は木のフタをするが、夏季は悪臭が外までする。
男女共用で4席。
・アルコール類は缶ビール、ワイン、日本酒などを販売。
・冬季は水の使用不可(歯磨きが不便!)。
お湯は100円で購入可。
・就寝時刻は20時半。
夜間もトイレのミニランプが点いている。
2階の広間も暗闇でも何となく見えるので、ヘッドランプがなくても夜のトイレはOK。
・スタッフの愛想がない。
【評価】 ※各項目とも5点満点評価。
快適さ ☆☆
食事 ☆☆☆
トイレ ☆☆
総合 ☆☆
■ビール隊長の今日の一杯
「縄文の湯」でお疲れさま〜!
おまけ:
今年は御柱祭なんですね。
■感想・反省
・初めてショートロープで登りました。これまでは「猿回しの猿だ」な〜んて揶揄していました。
実際にやってみると、猿どころかご主人に鎖で引っ張られる飼い犬状態でした。
頂上直下の急斜面ではダガーポジションで4つ足状態になりました。
この状態でガイドさんがタイトロープでグイグイと引っ張るものだから、完全に犬です。ワン!
(ガイドさんの練習台になった感があります)
屈辱的で、「早く自立して登りたい!」と思ってしまいました。
・頂上直下は雪が柔らかく、足がズボズボとめり込みます。
歩を前に進めようとしても埋まっていくだけです。
これで体力をロスしてしまいました。
地蔵尾根の下りではやはり雪が深く、時には足を取られて転んでしまうことも。
脚力不足と体幹の弱さを痛感しました。
帰宅してから、早速、スクワットとプランクを始めました。
・地蔵尾根の下りではフェースイン(山側を向く)してクライムダウンした方が
安全な箇所がありました。
しかしフロントポインティングをしたおかげで、後ほどふくらはぎが痛くなりました。
これに対しては、信号待ちや電車待ちの時にカカトの上げ下げを繰り返しています。
■タイム
【初日】
美濃戸山荘(10:20)〜<2時間30分>〜(13:04)行者小屋
【2日目】
行者小屋(07:40)〜<1時間49分/1時間50分>〜(09:29)赤岳(09:30)〜<43分/25分>〜(10:13)地蔵の頭(10:14)〜<43分/1時間5分>〜(10:57)行者小屋(11:25)〜<30分/40分>〜(11:55)赤岳鉱泉(12:00)〜<35分/1時間>〜( 12:35)堰堤広場(12:40)〜<25分/30分>〜(13:05)美濃戸山荘
2016-03-03 07:00
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