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伊豆城山 [クライミング]

2017.3.11(土)

城山(と書いて「じょうやま」と読みます)は、
古くからのクライミング・ゲレンデだそうです。

本格的なマルチピッチは今回が初めてです。
一般的に、ゲレンデ(練習用の岩場)は本チャンルートよりも難しいと言われます。

今回はその中で入門向けとされる「西南カンテ」と「中央壁左ルート」にトライします。

こちらは南壁を見上げた写真です。
P3111657.jpg



フォーメーション


シングルロープ3本に4人が数珠つなぎになります。

 (トップ)Mさん===Oさん===自分===(最終)Iさん

     ===:ロープ(色は実際に使用したもので、写真と対応しています)

先行者が登っている間に、次の人を引き上げることができるので
短い時間で登ることができるそうです。

途中のヌンチャクは先行者につながるロープを外して、
次の人につながるロープをかけていく「かけ替え」を行います。

最終の4人目はすべてのギアを回収していきます。
ビレイポイントには残置のカラビナ・スリングとトップが補強したギアが
混在していますが、補強したギアのみを回収します。



アクセス


伊豆箱根鉄道駿豆線の大仁駅から、車で城山公園の入り口に向かいます。

車がなくても徒歩でもアプローチ可能です。
実際、駅から歩いているクライマー軍団もいました。

【08:40】大仁駅
P3111522.jpg
P3111524.jpg


■三島駅での乗り換えについて

三島駅乗り換えでは、SUICAのまま伊豆箱根鉄道に乗車できません。

三島駅でJRを下車したら伊豆箱根鉄道の乗り口に向かわず、
まずJRの出口に向かいましょう。

※三島駅でJRから伊豆箱根鉄道に乗り換える時、
 JR側の改札で一回外に出てから(ただし、後述の精算が必要)
 伊豆箱根鉄道の改札から入場します。
 
 JR構内から伊豆箱根鉄道の乗り換え口がありますが、SUICA利用できません。
 JR側の改札は地下通路の突き当たりを左に進みます。
 乗り換え時間に余裕がない場合、ここでのミスは避けたいものです。

 【SUICA精算】
 三島駅ではJR東日本のSUICAとJR東海のTOICAの相互乗り入れができません。
 SUICA利用であれば改札窓口で精算が必要です。



山行記録


【08:56】
城山の入り口。
P3111526.jpg

車で来た人は、この周辺の狩野川沿いに駐車しているようです。

【09:01】
竹やぶを通ります。
P3111529.jpg

【09:06】
「城山発端丈山」とありますが、「城山・発端丈山」という2つの山です。
P3111530.jpg

【09:12】
今日登る岩が見えてきました。 これは手強そうだ・・・。
P3111532.jpg

やってますねぇ。
P3111535.jpg



西南カンテ

城山には壁がいくつもありますが、その中の代表的なものが南壁です。

その南壁には、10時の方向に斜め上方にテラスが続いています。
この「斜上バンド」に沿って南壁の左端まで歩くと、西南カンテの取り付きに出ます。

【09:26】
ここに荷物を置いて斜上バンドを歩きます。
P3111536 (1).jpg

ちなみに、午後はここから中央壁左ルートを登ります。

西南カンテの取り付きに向かいます。
P3111543.jpg

【09:34】
P3111546.jpg

【09:35】
西南カンテの基部に着きました。
P3111547.jpg

反り立っていますが、ホールドはありそうです。
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1ピッチ目を終了したOさんが、2ピッチ目を登るトップのMさんをビレイします。
P3111555.jpg

OさんはMさんのビレイが終わると、引き続いて今度は私をビレイしてくれます。

自分も1ピッチ目を終了し、支点にビレイしたところです。
P3111564.jpg

2ピッチ目に取り掛かるOさん。 トップのMさんが上でビレイしています。
P3111562.jpg

Oさんが登っている間に、自分は最終のIさんをビレイします。

テラスから見上げた2ピッチ目。
P3111566.jpg

【10:35】
Iさんのビレイが終わり自分も2ピッチ目を登り、支点に着きました。
P3111574.jpg

そこからの風景。狩野川が大きく湾曲しているのが見えます。
P3111575.jpg

3ピッチ目の写真はありません。

【10:51】
3ピッチ目の終了点。 大きなテラスです。
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しかしガレているので、最終のIさんを勢いよく引き上げると
ロープが石を動かして落石してしまうので気をつけます。
P3111582.jpg

4ピッチ目は安全帯を歩きます。
P3111581.jpg
P3111580.jpg

4ピッチ目の終了点は撮影を忘れました。

5ピッチ目に挑むOさん。
P3111587.jpg

あまり下の景色を気にすると登れなくなりそう・・・。
P3111589.jpg

上のヌンチャクを通過すると、右にトラバースします。
P3111591.jpg

ここがそのトラバース。
先輩諸氏から「あそこは恐怖のトラバース」だと聞かされていました。
P3111593.jpg

切れ落ちているので、下の景色が見えすぎているのです。
P3111595.jpg

正面にビレイ中のOさんが見えてきました。
急がずに、一歩一歩を慎重に運びます。
P3111598.jpg

振り返ると、最終のIさんがトラバースを渡る準備をしています。
P3111605.jpg

【11:18】
5ピッチ目の終了点。
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恐怖のトラバースも無事終わり、6ピッチ目の始点まで歩きます。
ここはビレイは不要です。
P3111607.jpg

見上げると「二間バンド大ハング」です。
P3111609.jpg

よくもまぁ、あんなところにヌンチャクを掛けたもんだ。
P3111613.jpg

挑戦中の人たちがいました。
P3111621.jpg

すごく絵になりますね!
P3111623.jpg

【11:38】
二間バンド大ハングにトライするクライマーを横目に、
最終6ピッチ目を登る順番を待ちます。
P3111615.jpg

ここは凹状の壁です。
下から見上げると大して難しそうには見えないのですが、
先行者が慎重に上がっていく様子からは、手強い雰囲気を受けます。

【11:40】
P3111620.jpg

【11:47】
2人目のOさんが上がります。
P3111626.jpg

【11:48】
P3111629.jpg

Oさんに続いて登り始めた自分は、ここで大失敗をやらかしました。

足を乗せた幅30センチ、厚さ5センチほどの石が浮いているのが分かりました。

それを避けて登り始めたのですが、行き詰まり下に戻りました。
その時に、つい浮石に足を乗せてしまったのです。

推定10キロの石はすごい音を立て、途中で岩に当たって砕けながら落下しました。

「ラ〜ク!」

石は直下でビレイしていたIさんのすぐ脇をすり抜け、落ちていきました。

幸い誰にも当たることなく石は落ちていきました。

すっかり余裕をなくした自分は、ギャラリーの応援と指示をもらいながら
緊張感マックス状態で終了しました。

【12:57】
最後に登った6ピッチ目を振り返ります。
P3111659.jpg

拡大写真。
P3111658.jpg



中央壁左ルート


西南カンテを終えて朝の出発点に戻り昼食をとった後、
中央壁左に取り付きます。

こちらは西南カンテよりも大変で、死に物狂いでした。

【13:30】
1ピッチ目はポケットがたくさんあいています。
P3111540.jpg

午前に続いて、Mさんがリードします。
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2人目のOさん。
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ハングは避けていきます。
P3111672.jpg

【13:51】
赤いロープの行き先がどうなっているのか見えずに不安。
P3111674.jpg


【13:56】
自分が上に上がって見下ろして見ると、斜面が緩やかになり左に曲がっているだけでした。
P3111678.jpg

斜面の角度が曲がっていると上にいるOさんの声が下まで届かず、
コミュニケーションはほぼ不能です。

ロープの張り具合を見ながらビレイ解除し登っていきました。

眺めは良いです。
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【13:57】
1ピッチ目の終了点。
P3111680.jpg

2ピッチ目。
P3111683.jpg

大きく盛り上がったところを乗り越えていくのですが、
Oさんが苦戦しています。
P3111691.jpg

Oさんが苦戦しているところを自分が行けるはずもない!
自分は直登しようと思ったら、上から懸垂で降りて来た人が
「直登は10aよ」
と教えてくれました。

仕方ない。
黄色の出っ張りをホールドに乗り越えようという作戦を立てました。
P3111693.jpg

ここから先、何が起こったのか記憶が定かではありません。

ハングしたところで両足を踏み外し、両手だけで宙吊りになりました。
火事場の馬鹿力でヌンチャクを掴んでA0で復帰しました。

ここを超えた後も直立する壁を
「こんなとこ、行けるわけないじゃん!」
と怒りながら乗り越えたようです。

【15:12】
2ピッチ目終了後のテラス。
P3111695.jpg
P3111697.jpg
P3111698.jpg

この先を登っても足場が悪いだけとのことなので、
ここから2ピッチを懸垂下降します。
P3111707.jpg

【15:57】
懸垂下降で全員が着地。
P3111715.jpg



後記


・へなちょこクライマーには無理なコースでした。
 体を鍛えて出直します。


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