三方分山と竜ヶ岳 [山行]
2018.12.14(金)〜15(土)
三方分山(さんぽうぶんざん)って、あんまり聞いたことない山ですよね。
富士山の北西、精進湖の北側にある山なんです。
先月の観天望気で行った竜ヶ岳をもう一回歩きたいと思ったのですが、これだけではあまりに物足りない。しかも交通費も勿体無い。
地図をひっくり返して、本栖湖を挟んで竜ヶ岳とは反対側にある三方分山から竜ヶ岳を目指すことにしました。
年明けの1月には冬の八ヶ岳でテント泊の予定があるので、その予行も兼ねてテント泊をしておくことにしました。
精進バス停から女坂峠を経て、三方分山で昼食をとります。
精進峠、根子峠を経て本栖湖のほとりの中ノ倉峠登山道入り口に下山します。
出典:ヤマプラ
富士急行を富士山駅で降り、4番乗り場から新富士行きのバスに乗ります。
富士急バスは周遊バス(オムニバス)やら色々と走っていて、慣れていないと分かりにくいんです。
駅前からも富士山が見えます。風が強そう。
バスに揺られて約40分、精進(しょうじ)バス停で下車します。
バス停脇にこの階段がありますが、ここは登山口ではありません(実は間違えて途中まで行ってしまった)。
正しい道は、食堂「かどや」を左に入ったところから通じています。
そこには整然とした細道が続いています。
平屋の住居が多く、中には廃墟もあるけど、整然とした感じのする不思議な空間です。
キリル文字で「マウント・フジ・プロジェクト」と書かれています。何の施設かな?
この道は「旧中道往還(きゅう なかみち おうかん)」と言って、昔の交通路だったそうです。
弥生〜古墳時代から文化交流に使われており、鎌倉時代には軍用道として、そして江戸時代には産業道として使われてきたそうです。
こちらは小林商店。なんの変哲もない建物ですが、「昭和の情緒が残る商店建築」との看板が立っていました。
精進諏訪神社。
使われていないけど、趣のある家屋です。
通りの突き当たりから山道に入っていきます。
堰堤の手前で道は方向転換します。踏み跡がしっかりしているので迷うことはありません。
沢を数回渡ります。
三方分山のピークが見えてくると、
(11:09)
すぐに阿難坂(女坂峠)に到着です。
途中、何箇所か切れ落ちているところがあり、このようにロープが張られています。
こちらも切れてます。霧でも出て視界が遮られない限り、危ないことはありません。
お膝元だけあって、富士山がよく見えます。
(11:40)
ここは写真ではなんてことないですが、狭くて乾いた道で滑りそうです。
下りでは歩きたくないなと思いました。
(11:50)
三方分山に到着しました。
誰もいなくてとても静かです。
山頂は登山道に沿って伸びていて、だだっ広いです。
山頂を出発して間も無く、「精進山」を通過します。
精進峠の手前だから精進山なのでしょうが、少し扱いがかわいそうな感じです。
この斜面を下ると、
解読困難な道標がありました。どうも「パノラマ台」と読むのが正解のようです。
右に行くと「下部町」という道標が立っています。下部町というのは旧町名で、現在は身延町になっています。
斜面を下っていく道で荒れています。地図にも掲載されていなくてどこに出るのか不明なので、行かない方が無難です。
(13:32)
根子峠の分岐まで歩いてきました。
ここは「下部町へ」に従います。
(13:58)
倒木に迂回の印をつけるなら、木を切り倒してもらいたいなぁ。
(14:20)
だいぶ降りてきました。
富士山は雲の中。
下から賑やかな声がするから、ビーチみたいなあそこがキャンプ場でしょう。
(14:34)
中ノ倉峠登山口に着きました。すぐのところには立派な公衆トイレが建っています。
登山口を出て右のすぐにある民宿でテント泊の手続きをします。
本栖湖沿いのキャンプ場でテントを張りました。
ここから入場します。
テント場に湖畔を選ぶことも、
陸地を選ぶこともできます。
水場は冬でも使えます。
トイレは綺麗だし、新たにシャワー棟を建設中でした。
今晩の我が家。
翌朝の7時には、すでに十数台がオープン待ちしていました。
今回の山行で決定的な過ちを2つ犯しました。一つは見所を3カ所もこぼしてしまったこと。ここまで足を運んだら、①中ノ倉峠展望台、②パノラマ台、③ダイヤモンド富士を外してはならなかったのです。
①中ノ倉峠展望台
千円札に描かれている富士山は、ここからの展望だそうです。
②パノラマ台
三方分山から下山中にすれ違った登山客から、「パノラマ台に行ってきましたか?」と聞かれました。
③ダイヤモンド富士
冬季の竜ヶ岳から富士山を見ると、ちょうどその背後から日の出が望めるそうです。
いずれも家に帰って調べてから知ったり、早起きが面倒で実現しませんでした。 (^^;
久しぶりのテントなので不備があってはいけないと思い、今回は軟弱にキャンプ場でテント泊をしました。
富士五湖周辺はキャンプ場がたくさんありますが、ほとんどが冬季期間は閉鎖中。本栖湖の西側で営業しているキャンプ場を見つけてここに決めました。
テントを張って寒いのでバーナーに火をつけて暖まろうとしたら、なんとバーナーがない!実はコッフェルを2つ持っており、普段の山行時には非常用の小型のコッフェルにバーナーを入れて持ち歩いています。今回はテント泊なので大きいコッフェルを持参したのですが、バーナーを移し替えるのを忘れてました。
これでは暖まるどころか食事すら作れない。仕方なくキャンプ場を運営する民宿でほうとうにありつきました。
▼コースタイム
精進BS(10:12)〜<57分>〜(11:09)阿難坂峠(11:13)〜<37分>〜(11:50)三方分山(12:05)〜<30分>〜(12:35)精進峠(12:38)〜<44分>〜(13:22)根子峠(13:24)〜<1時間10分>〜(14:34)中ノ倉峠登山口
▼使用した靴
LA SPORTIVA BLADE GTX
▼使用した地図
「山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹」
三方分山(さんぽうぶんざん)って、あんまり聞いたことない山ですよね。
富士山の北西、精進湖の北側にある山なんです。
先月の観天望気で行った竜ヶ岳をもう一回歩きたいと思ったのですが、これだけではあまりに物足りない。しかも交通費も勿体無い。
地図をひっくり返して、本栖湖を挟んで竜ヶ岳とは反対側にある三方分山から竜ヶ岳を目指すことにしました。
年明けの1月には冬の八ヶ岳でテント泊の予定があるので、その予行も兼ねてテント泊をしておくことにしました。
行程
精進バス停から女坂峠を経て、三方分山で昼食をとります。
精進峠、根子峠を経て本栖湖のほとりの中ノ倉峠登山道入り口に下山します。
出典:ヤマプラ
アクセス
富士急行を富士山駅で降り、4番乗り場から新富士行きのバスに乗ります。
富士急バスは周遊バス(オムニバス)やら色々と走っていて、慣れていないと分かりにくいんです。
駅前からも富士山が見えます。風が強そう。
バスに揺られて約40分、精進(しょうじ)バス停で下車します。
山行記録
バス停脇にこの階段がありますが、ここは登山口ではありません(実は間違えて途中まで行ってしまった)。
正しい道は、食堂「かどや」を左に入ったところから通じています。
そこには整然とした細道が続いています。
平屋の住居が多く、中には廃墟もあるけど、整然とした感じのする不思議な空間です。
キリル文字で「マウント・フジ・プロジェクト」と書かれています。何の施設かな?
この道は「旧中道往還(きゅう なかみち おうかん)」と言って、昔の交通路だったそうです。
弥生〜古墳時代から文化交流に使われており、鎌倉時代には軍用道として、そして江戸時代には産業道として使われてきたそうです。
こちらは小林商店。なんの変哲もない建物ですが、「昭和の情緒が残る商店建築」との看板が立っていました。
精進諏訪神社。
使われていないけど、趣のある家屋です。
通りの突き当たりから山道に入っていきます。
堰堤の手前で道は方向転換します。踏み跡がしっかりしているので迷うことはありません。
沢を数回渡ります。
三方分山のピークが見えてくると、
(11:09)
すぐに阿難坂(女坂峠)に到着です。
途中、何箇所か切れ落ちているところがあり、このようにロープが張られています。
こちらも切れてます。霧でも出て視界が遮られない限り、危ないことはありません。
お膝元だけあって、富士山がよく見えます。
(11:40)
ここは写真ではなんてことないですが、狭くて乾いた道で滑りそうです。
下りでは歩きたくないなと思いました。
(11:50)
三方分山に到着しました。
誰もいなくてとても静かです。
山頂は登山道に沿って伸びていて、だだっ広いです。
山頂を出発して間も無く、「精進山」を通過します。
精進峠の手前だから精進山なのでしょうが、少し扱いがかわいそうな感じです。
この斜面を下ると、
解読困難な道標がありました。どうも「パノラマ台」と読むのが正解のようです。
右に行くと「下部町」という道標が立っています。下部町というのは旧町名で、現在は身延町になっています。
斜面を下っていく道で荒れています。地図にも掲載されていなくてどこに出るのか不明なので、行かない方が無難です。
(13:32)
根子峠の分岐まで歩いてきました。
ここは「下部町へ」に従います。
(13:58)
倒木に迂回の印をつけるなら、木を切り倒してもらいたいなぁ。
(14:20)
だいぶ降りてきました。
富士山は雲の中。
下から賑やかな声がするから、ビーチみたいなあそこがキャンプ場でしょう。
(14:34)
中ノ倉峠登山口に着きました。すぐのところには立派な公衆トイレが建っています。
登山口を出て右のすぐにある民宿でテント泊の手続きをします。
キャンプ場
本栖湖沿いのキャンプ場でテントを張りました。
ここから入場します。
テント場に湖畔を選ぶことも、
陸地を選ぶこともできます。
水場は冬でも使えます。
トイレは綺麗だし、新たにシャワー棟を建設中でした。
今晩の我が家。
翌朝の7時には、すでに十数台がオープン待ちしていました。
感想
今回の山行で決定的な過ちを2つ犯しました。一つは見所を3カ所もこぼしてしまったこと。ここまで足を運んだら、①中ノ倉峠展望台、②パノラマ台、③ダイヤモンド富士を外してはならなかったのです。
①中ノ倉峠展望台
千円札に描かれている富士山は、ここからの展望だそうです。
②パノラマ台
三方分山から下山中にすれ違った登山客から、「パノラマ台に行ってきましたか?」と聞かれました。
③ダイヤモンド富士
冬季の竜ヶ岳から富士山を見ると、ちょうどその背後から日の出が望めるそうです。
いずれも家に帰って調べてから知ったり、早起きが面倒で実現しませんでした。 (^^;
久しぶりのテントなので不備があってはいけないと思い、今回は軟弱にキャンプ場でテント泊をしました。
富士五湖周辺はキャンプ場がたくさんありますが、ほとんどが冬季期間は閉鎖中。本栖湖の西側で営業しているキャンプ場を見つけてここに決めました。
テントを張って寒いのでバーナーに火をつけて暖まろうとしたら、なんとバーナーがない!実はコッフェルを2つ持っており、普段の山行時には非常用の小型のコッフェルにバーナーを入れて持ち歩いています。今回はテント泊なので大きいコッフェルを持参したのですが、バーナーを移し替えるのを忘れてました。
これでは暖まるどころか食事すら作れない。仕方なくキャンプ場を運営する民宿でほうとうにありつきました。
データ
▼コースタイム
精進BS(10:12)〜<57分>〜(11:09)阿難坂峠(11:13)〜<37分>〜(11:50)三方分山(12:05)〜<30分>〜(12:35)精進峠(12:38)〜<44分>〜(13:22)根子峠(13:24)〜<1時間10分>〜(14:34)中ノ倉峠登山口
▼使用した靴
LA SPORTIVA BLADE GTX
▼使用した地図
「山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹」
2018-12-19 09:59
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