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山の膝痛 [書籍]

山の膝痛.png

「治す!山の膝痛」
山と渓谷社
小林哲士・著
ISBN978-4-635-15032-3
定価1,500円(税抜き)

「山と渓谷」(2017年3月号)の特集記事「悩めるヒザ 予防と対策」で膝痛をひき起こすメカニズムを分かりやすく解説してくれた整形外科医による待望の書です。

この特集記事は登山をする者にとっては画期的でした。膝の痛みには、関節の中に原因がある場合と、関節の外に原因がある場合があるというのです。

普通、膝痛というとテレビCMの影響でしょうか、「変形性膝関節症」を思い浮かべてしまいます。しかし山をやっている人の中には、膝関節に原因があるのではなく、オーバーユースによる腱炎の事例も多いそうです。

関節が磨り減ってしまうと治療はなかなか難しいようで、それが怖くて医者に行けないという方もいるのではないでしょうか。しかし膝痛の原因は様々なので、まず整形外科でレントゲンもしくはCTを撮影してもらい、しっかりと診断してもらうことが完治への第一歩です。

本書は膝の関節の構造、痛みの発生する原因、ストレッチ方法などが平易に解説されています。部位の名称は「内側側副靱帯」や「膝蓋下脂肪体」のように漢字の長いものが多いのですが、適度に簡略化したイラストが添えられておりどの部位が該当するのかがイメージしやすいです。

実際に膝を悪くした方が整形外科でリハビリを受けながらこの本を併用すると、効果が大きいと思います。整形外科は関節の中に異常がなければ出番はありません。関節の外の対応は、理学療法士によるリハビリ任せになります(関節の中とか外については、本書に説明があります)。

自分の体験でも理学療法士との付き合いが大切だと思います。患者が理学療法士のアドバイスを受け入れ、家でもストレッチに真剣に取り組めば、理学療法士も患者のために一生懸命になってくれます。こうした書籍で膝の構造を勉強し、理学療法士にも色々質問をしながら学んで行けば、より効果的な治療に繋がります。

「山と渓谷」は毎年、膝痛の特集を組んでいます。2018年も3月号に特集が組まれるので、どんな内容か今から楽しみです。

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