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雁坂峠〜雁峠(テント泊) [山行]

2017.11.9(木)〜10(金)

月末に仲間とテント泊をするための下見で行ってきました。本格的な寒さが到来する前に、凍結が予想される沢があるか確認するのが目的です。

紅葉時期で西沢渓谷は混み合っていましたが、平日の秩父の山ではほとんど人に出会いませんでした。


行程


(初日)
西沢渓谷入口から雁坂峠を経て、雁坂小屋でテント泊です。

(2日目)
雁坂峠から水晶山、古礼、雁峠を歩き、笠取小屋を覗いた後、雁峠から新地平に下山します。


アクセス


(往路)
11月下旬までは、塩山駅から西沢渓谷までの山梨交通のバスが運行しています(ICカード対応)。
この時期を過ぎると、山梨市駅を通過する山梨市営バスのみになります。

(復路)
新地平のバス停は「リゾートハウス鶏冠荘」の向かって右側にあります。
今回は「道の駅みとみ」で買い物をし、西沢渓谷から塩山行きのバスに乗車しました。

新地平BSから西沢渓谷BSまでは、徒歩で20分強です。


山行記録


■初日(西沢渓谷入口〜雁坂小屋)

【08:19】
中央線車内から梁川駅周辺をパチリ。美しい日本の光景です。
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【09:09】
場所は移って、塩山駅前の1番バス乗り場です。9時5分発の西沢渓谷行きが遅れて到着です。平日ですが、西沢渓谷を散策する人たちで座席は満席でした。
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バスは左側の座席(一人用)に座ると、広瀬ダム越しの紅葉を楽しむことができます。
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【10:21】
「道の駅みとみ」の駐車場から見た一枚。鶏冠山と木賊山です。
まるで上高地の河童橋から見た吊尾根のようです。
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【10:25】
雁坂峠登山道入り口は西沢渓谷入り口から新地平方面に歩いて10分ほどのところにあります。
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【10:33】
入り口。
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【10:57】
左側に雁坂トンネル有料道路の料金所が見えます。
その先にはその名もずばり、「石楠花(しゃくなげ)橋」とトンネル入り口です。
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【11:00】
気持ちの良い道です。
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落ち葉道。
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【11:24】
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【11:36】
沓切沢橋が見えてきました。沓切沢にかかる橋だから沓切沢橋です。このあたりは沢が本当に多いんです。
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林道はここで終わり、登山道の始まりです。
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【11:49】
ナメラ沢は初心者向きの沢だそうです。
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膝痛が治らないと、沢には行けないな。

【11:55】
最初の渡渉です。
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ロープが張ってありますが、掴む前に引っ張ってよく確認しましょう。
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凍ると嫌らしいところですね、アイゼンを付けた方が安全かも。
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【12:23】
渡渉2箇所目はこちらです。よそのブログで見たことがあります。
木が3本渡されているのですが、あまり連結されていないので中央あたりでたわみます。
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バランスを崩さないように、スリップしないように慎重に歩を進めます。
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【13:06】
「井戸ノ沢」とあります。
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ここも渡渉ですが、問題ないですね。
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そのすぐ先にあるおどろおどろしい標識、なんだか血なまぐさいです。
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【13:21】
渡渉が終わると植生が変わり、針葉樹と足元には笹が増えてきます。
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そして斜面の勾配が増してきます。
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あのあたりが雁坂峠でしょうか。
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【14:06】
登り道に喘いでいたら、富士山が励ましてくれました!
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【14:13】
やっと雁坂峠が見えました。
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【14:18】
雁坂小屋まではあと一息、一気に行って休みましょ。
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日陰の道なので積雪期には注意が必要ですね。
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【14:30】
ここが常連さん達に愛されているという、雁坂小屋ですか。
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いろんな看板が立ってて笑わせてくれます。
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こちら、目の瞳のところから覗く仕組み。
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平日なので全て鍵がかかっていて、唯一この建物だけ土間に入ることができます。
その奥の居住スペースも鍵がかかって入れません。
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名物の小屋番さん(いしさん、という方)は今月で小屋番を引退とのことで、一回会ってみたかったんですが。

テント泊の800円を投入。お釣りは出ないので、小銭を用意しておきましょうね。
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2000円出すと、ここに寝泊まりできます。もし今晩寒くなったらお世話になります。
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ブログにも水場を凍結させてしまったと書いてありました。
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なので、トイレ横の水場は使用中止です。
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水を1.4リットル担いできて良かった〜!

ちなみに臨時の水場は「川又方向へ1キロ行った水源です」との張り紙ですが、雁坂小屋と樺避難小屋の間の沢で今年(2017年)の元旦に悲しい事故がありました。

小屋の常連さんも二次遭難で命を落とされました。夏には他のお客さんのためにスイカを担いで上がるような優しい方だったそうです。彼を慕う人たちがこのような追悼集を作って置いてありました。
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こちらは有名な通り抜けトイレです。
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ご覧のように掃除も行き届いており、そして常連さんの使い方も良いのでしょう。
とても綺麗です。ただし紙は持参してくださいね!(出しちゃったものと一緒に廃棄できます)
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トイレを抜けると、そこはテント場であった。
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さて、テントも無事設営したので、雑誌PEAKS風にザックの中身を並べてみました。
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これで重量は15キロぐらいでしょうか。

やることないので、もう夕食にしちゃいます。今日の宿泊は自分一人だけなので、寂しさを紛らわすためにラジオをかけ奇声を発しながらムシャムシャ。
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と思ったら、トイレの方から何やら物音が。
どうも小屋泊の方がいるようです。

水割りを引っ掛けて18時に就寝。


■2日目(雁坂小屋〜雁峠〜笠取小屋〜雁峠〜新地平)

さすがに連続12時間寝ることは困難で、深夜にはお目目ぱっちり状態に。しかし風が強いなぁ。北、南、東と、西以外の全ての方向から風が吹いてくる。
インナーテントが風の力を受けて、頭をグイグイと押してくるので、余計寝れなくなってしまいました。

【05:47】
トイレに行きたくなったので、風が怖いけど外を覗いてみる。
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よし、ちょっと行ってくるか。

トイレから帰ってきたら、テントが大変なことに!

北風に煽られたと思った瞬間・・・、
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南風で反対方向に倒され、こんな状態に!
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昨日、適当に打ち込んだペグは全部抜けています。
これはいち早く撤収するしかない。

予定より1時間早くテントを畳み、出発です。
出発して間も無く、ガサガサと音がすると鹿が前を横切って行きました。
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【07:47】
水晶山。展望のない、単なる通過点です。
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【08:14】
古札山を過ぎると、霧氷が綺麗です。ベンチが並んでいて、晴れていれば眺めが良さそう。
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【08:55】
燕(つばくら)山はどこなんでしょうか。
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【09:17】
ベンチのある雁峠が見えてきました。
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目の前には笠取山、見事なおにぎり形をしています。
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こういう山って、登ると意外にきついですよね・・・。

【09:22】
雁峠は、昔の山火事で木が燃えてしまったそうです。
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【09:48】
笠取小屋に到着。良い感じ。
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テント場は地面がジメジメしているので、グランドシートが必要そうです。
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残念ながらトイレは綺麗ではありません。色々と飛び散っている都合上、写真掲載はカット。
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笠取小屋の原点は造林小屋だったそうです。
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雁峠から新地平に下山します。
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沢をたくさん渡りました。


後記


・西沢渓谷周辺は沢が多く、沢を横切るシーンが何箇所かあります。「流れのある沢」を渡る箇所を数えてみたところ、
  西沢渓谷〜雁坂峠 4カ所
  雁峠〜新地平 14カ所
でした。

西沢渓谷〜雁坂峠間は渡渉箇所は少ないですが、渓谷に近いところの最初の沢はロープが張ってあり、滑落の恐れがあります。凍結時には注意が必要です。

雁坂小屋には次の張り紙がありました。
大雨洪水時には雁坂峠より山梨側へ下山コースはクド沢が洪水時には渡れません。下山しないでください。秩父側への下山コース トイレ前を通る黒岩コースは沢はありません。安全コースで車道まで下山出来ます。洪水時には利用ください。


新地平に向かう道は渡渉は多いです。渡れそうなところを探して大きな石の上を渡るのですが、結構きわどいところがあります。落ちても危険はありませんが、濡れるのは嫌ですね。
凍結時に滑落するようなところはありません。アイゼンを履けば楽に渡れそうです。しかし、水の流れが結構あるので、こちらのルートも増水時には歩けなくなるなりそうです。

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・亀田林業リンドウを自転車を担いで渡渉する人を見かけました。

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ネットで見たら、奥秩父はMTBで巡る人がいるんですね。ご苦労さまなことです。


データ


 ▼コースタイム

(初日)
 西沢渓谷入口(10:15)〜<1時間23分>〜(11:38)沓切沢橋(11:39)〜<2時間37分>〜(14:16)雁坂峠(14:20)〜<10分>〜(14:30)雁坂小屋

(2日目)
 雁坂小屋(07:10)〜<1時間12分>〜(09:22)雁峠(09:30)〜<18分>〜(09:48)笠取小屋(09:57)〜<21分>〜(10:18)雁峠(10:22)〜<2時間18分>〜(12:40)新地平(12:50)〜<18分>〜(13:08)道の駅みとみ


 ▼使用した靴

  LA SPORTIVA
  TRANGO S EVO GORE-TEX[レジスタードトレードマーク]


 ▼使用した地図・書籍

  「山と高原地図 26 雲取山・両神山」

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